中三レベルから慶應大学逆転合格した戦略とスケジュール
これを読むと、僕が慶應に逆転合格するまでの全工程が丸々分かります。
「どうせ受験するなら早稲田や慶應とか行きたい」
「現状やばいけど間に合うかな?」
など現状の学力じゃ足りてないけど慶應に行きたいという人も一定数いることでしょう。
気持ちは良く分かります。僕も全く同じ考えを持っていたからです。
というのも、僕は勉強を始める前はまさに中三並みの学力しかありませんでした。
skinをハゲと訳してしまったり、世界史でも楊貴妃しか知らず偏差値の低い高校でも追試に落ちる始末です。
それでも何とか慶應法学部、経済学部、商学部に合格し法学部へ進学しました。
戦略の練り方とスケジュールの組み方が綺麗にかみ合ったのだと思います。
そこで今回は、僕がどのように戦略を考えて、どんなスケジュールで勉強していたのかを紹介します。
これを読めば、いつまでに何をするとか、どれくらいのペースで勉強を仕上げることができるのかも分かるはずです。
逆転戦略とスケジュールに分けて、順に説明していきます。
当時の僕の考えに受験を終えた上での実感も織り交ぜながら進めます。
逆転戦略
まずは逆転への戦略として当時の僕が考えていたことを共有します。
受験は戦略が大きな役割を持ちます。
戦略が上手く考えられないと特に逆転合格への道は開かれません。
早稲田よりも慶應が簡単
まず志望校の設定として早稲田か慶應のどちらにするべきか、もしくは両方受験するべきかを考えていました。
結局、早稲田は捨てて慶應一本に絞ります。
理由は単純で早稲田には国語があり古文などを勉強しなければいけませんが慶應には国語が無いため英社に集中できると考えました。
当時の僕は非常に安易な考え方だったと思いますが、これは後になって振り返っても偶然にも正しい選択でした。
慶應には小論文がありますが、これは勉強しなくても平均点は貰えると情報を掴んでいたので英社だけに専念して仕上げれば合格率は大幅に上がります。
※小論文が対策不要である根拠は少し下に貼っておくので興味があれば見てみて下さい。
英社だけ見れば慶應の方が難しいかもしれませんが、3科目トータルでは早稲田の方が難しいというのは間違いありません。
同程度の評価を受ける早慶ですが、科目を絞って勉強するなら慶應の方が簡単です。
偏差値的に一番上で入学してから卒業しやすいと言われる慶應法学部政治学科を第一志望とし経済や商も併願する形を取る事にしました。
※小論文が対策不要である根拠はこちらから
国語は捨てた
早稲田の受験を選択肢から外すと同時に、国語の勉強は一切しないことに決めました。
当時の僕としては慶應に受からないなら受験する意味が無いくらいに極端な考え方だったからです。
当然滑り止めや他大学の併願の事を考えると一般的には疑問を呈されるような選択だったと思います。
これは勉強が進み、又受験を終えて気付いたことですが英社に絞って勉強すれば国語なしでも合格できる大学はたくさんあります。
早稲田の商学部くらいまでは模試の成績的にも過去問を解く感じでも受かると思いました。
実際には受験したのは日程的に上智、明治、青学でしたが全てに国語はノー勉で合格したので、国語を捨てるという選択自体はさほどリスクがあるとは言えないでしょう。
※国語を捨てた慶應志望の併願校の決め方はこちらから
慶應の合格への道筋を決める
ここで考えるべきは自分の進むべき道筋を目安として設定する事です。
道筋を設定するときは、身近な目標があった方が目の前のことを頑張るだけで良いのでまっすぐ走りやすいと思います。
まず大前提は英社を抜群に得意にすることが大事でした。
僕が志望していた法学部は英社で7~7.5割取れば合格できます。
なので本番までに100%合格する為に9割は最低でも取れるようにと考えてました。
しかし難易度の高い試験なので相当レベルを上げないといけません。
その為には、まずは早いところ英社の遅れを挽回して他の受験生を追い越す必要があります。
そこでざっくりとですが、他の受験生を追い越す基準として模試でA判定を出すことに定めます。
その上で秋頃には過去問合格点、残りの期間で9割取るための勉強と自分なりに考えました。
・出遅れたスタート→A判定(夏まで)→慶應法合格点(秋)→慶應法9割(冬)
ここまで考えたら、後は各時期に何をするかを考えます。
ただ当時の僕は圧倒的に学力不足だったので、合格点を出すための、9割取るための勉強法は勉強開始時には見えていません。
まずはA判定取るための勉強法を第一に考えました。
A判定取れて一定の学力が付いた時に、9割を取るために何をすべきか考えるほうが全く無知な状態で考えるよりも正しい選択ができると思っていました。
なので、まず一番初めの目標は模試でA判定取ること。
そして、そのためには何をすべきか考えます。
大まかにやる事を決めたら、それを1日当たりでやる分量を割り出してました。
各時期でどんな勉強をするかは、後ほどスケジュール編で時期に応じて説明します。
勉強時間
1日10時間なんてとんでもないけどしたことありません。
せいぜい1日4時間前後です。
以下の記事の要領で日々やる事を決めていたのですがそれが大抵4時間位で終わるんです。(具体的にやっていた勉強は後述のスケジュール編で紹介します)
それに僕は結果主義だったので、勉強時間へのこだわりはありません。
10時間勉強しても結果が出なければ意味は無いし、4時間でも結果が出ればそれでいいと考えていました。
結果が出れば勉強時間なんて短くても大丈夫です。
スケジュール:4~7月 基礎固め
目標
基礎固めは一番大切な時期です。
逆転合格を目指す人にとっては基礎がまず出来ていません。
焦る気持ちはあるんですが基礎が無いと応用も伸びないと思うので、基礎は着実に身に着けましょう。
この時期は6月に駿台全国模試があったのでA判定を出すことが目標です。
なる早で基礎を固めて他の受験生に追いつき、追い越すことが第一です。
7月までの基礎学習の集大成として臨んだ8月開催の河合塾の全統記述では英語が80、世界史が74で慶應文系は全部A判定だったのでまずまずでしょう。
勉強開始後2か月経って受けた駿台全国模試⇩
※勉強開始後4か月経って受けた河合塾全統記述は紛失中。。。
英社共に具体的に勉強内容を見ていきます。
英語
まずは基礎事項を覚えないとどうにもなりません。
単語や文法知らない状態で長文ばかり読んでいても仕方が無いので、まずは単語・文法・英文解釈を重点的にやりました。
ゆっくりなら確実に読める、解けるが一先ず目標です。
長文も読んでましたが難しい長文には初めは触れていません。
応用に対応するための基礎をじっくり身に着ける意識を大事にしていました。
実際に行っていた勉強法はこちらをご覧ください。
社会
社会なんて中学生レベルの知識もなかったので、ひたすら基礎の繰り返しです。
問題集解いて解説読む作業の中で、インプットとアウトプットを行っていました。
問題集以外は使っていません。
通史問題集を可能な限り完璧にすることを目標にしていました。
具体的な勉強法はこちらから
スケジュール:8~9月 応用
目標
この2つは別個のように見えるかもしれませんが、僕的には同じです。
9月の駿台全国で満点近いレベルになれば流石の慶應法でも合格点を出せると思っていたからです。
結果としては6月の駿台全国模試よりも成績は伸びて慶應法のA判定+5くらいでした。
英語は英作文などで失点が多かったものの、文法は9割、長文も8割と満点という目標には届かないもののまあそこそこ出来たので一安心です。
一方で世界史は6月と偏差値変わらなかったので、今後の課題になります。
この時期の勉強内容を科目別にみていきます。
まあ、ぶっちゃけこの時期は基礎編とあまり変わらないし、10月以降の方が慶應対策っぽくなるので面倒なら飛ばして大丈夫ですw
英語
まず英語では英検準一級の単語帳を開始。
大学受験用の単語帳を仕上げるだけでは目標達成できると思えなかったからです。
文法や英文解釈は駿台全国でも満点を狙っていたので、使っているものは基礎編と同じでしたが一つのミスもなく出来るようになることが目標でした。
また多読の一環として慶應SFCを過去問を使っていました。強めの長文にも対応できるようになる練習です。
世界史
世界史では、通史問題集を1つの間違いも無くなるよう繰り返すと同時に各国史など分野別の問題集にも着手し始めました。
通史問題集だけだと追いきれない知識があると思ったからです。
駿台全国も慶應の過去問でも通史問題集のみでの対応は少々厳しいと思います。
スケジュール:10~2月 最後の詰め&本番
目標
10月に入りそれまでの目標通り慶應法も合格点に到達したので、あとは9割に乗せるまでに何をするかです。
ただ基礎的な事項を忘れては本末転倒なので、英社共に基礎的な問題集もこの時期まで継続して行いつつ最後の詰めとして合格を確実なものに仕上げていきます。
こっからいよいよ対策っぽいことが始まります。
具体的ににみていきましょう。
英社共通
・過去問を解きまくる。早慶文系なら学部問わず全部(10月~)
過去問は勿論志望校対策としても有効ですし演習としても有効です。
これは10月中に始めました。
高いレベルで英語長文を読む実践練習になります。
読みにくい文章や難解な語彙も出てくると思うのでかなり良い訓練になると思います。
社会でも、問題集だけでは手が届かなかった知識にまで触れることができます。
難関大学特有な、知識レベル自体は高くないけど嫌な出題のされ方にも慣れる事が出来るので良い練習になります。
英社問わず未知だった知識にはチェックを付けるなど区別し11~12月ごろからピックアップしたものを重点的に覚え直して完璧にしておきましょう。
慶應法だけは10年分以上を繰り返し解いて、出題形式や解法パターンにも慣れ、満点取れるよう受験直前まで繰り返しました。
過去問の効果的な使い方を知りたい方はこちらから
また経済学部には英社共に論述があります。
とくに英作文はこれまで勉強していなかったので、11月ごろから対策を始めました。
対策と言ってもシンプルで、英字新聞のサマリーを書いて添削をして貰うというだけです。
英作文は経済受けないなら別に不要です。文学部も英作ありますが難しくないし、配点も大きくないので不要だと思います。
英語
英語では英検1級セットです。
※英検1級の勉強は人によってはやらない方が良い人もいます。
たまたま勉強が順調で時間に余裕があったから僕はやってましたが、マストではありません。
ここに至るまでが完璧でない人は100%そこまで仕上げるほうが優先です。
慶應法では1級レベルの語彙が問われることもあります。
全部覚えてしまえば他の人が得点できない問題で満点取れると思い、まずは単語帳を10月から始めました。
11月になると過去問もある程度終わって、しかも簡単に感じ始めていたので英検1級の長文やイディオム問題集を解き始めました。
ここでは単語帳で覚えた単語の確認作業も含んでいます。
12月から英検1級の過去問を解き始めます。(リスニングや英作は省いた)
語彙にしても読解にしても、最終的な仕上げの段階です。これまで学んだ内容を完璧にします。とにかく満点を目指して躍起になっていました。
ここまでしたのは、これ完璧なら受験英語なんて全部簡単でしょ、という思惑があったからです。
世界史
また慶應法ではマニアックな世界史の知識が問われるので、用語集も使い始めました。
これはある程度世界史の過去問を解き終えた11月くらいに始めました。
用語集の頻度1~2に用語で分からない物だけピックアップして、徹底的に覚えました。
法学部を本命に考えていない場合は用語集対策は不要だと思います。
問題集と過去問までをしっかりやっておけば得点源にはできるはずです。
用語集の使い方を知りたい方はこちらから
逆転戦略の結果
さいごに
見事に上手く進みました。
特に慶應法の英語では受験者平均の2倍取って、英社の2科目で合格点に届く完璧な仕上がりを見せてくれました。
他に受験したのは慶應だと経済、商、他には上智経済、明治経営、青学全学部・法で合格です。
国語が出来なくても、小論文対策なしでも合格できることは僕が保証できますね。
あなたも逆転合格したいですか?
ちゃんとやれば全然可能です。
その為には無駄を省きながら、いつまでに何をするかを明確にしたうえで効率的に取り組んでください。
おまけ:慶應法学部に行きたい人へ
慶應法学部への合格を手繰り寄せる対策を公開
ここまでで分からないことが合ったり、あなたが今何か不安や悩みを抱えているなら如何にDMで連絡ください。
謹んで解決いたします。
また、本記事では具体的な勉強法への言及はあまりしていません。
特に英語に関しては正直ほんの一部しか記載できていないので別途記事にしてあります。
僕が慶應法の試験で平均点の2倍得点した対策の全てです。
もしよかったらご覧ください。
内容はここと大差ないかもですが、社会だけでまとめて見たいという場合はこちらが役に立つと思います。