どちらに入ろうとも早慶であることに変わりはありません。
しかし、どちらが入りやすいのでしょうか?
どちらに入りたいのか既に明確に決まっている人もいるでしょう。
しかし一方で、こんな風に思ている人も多いんじゃないですか??
「早慶どっちでも良いけど行きたい!」
「入りやすいのはどっちなの?」
そこで今回は、色んな比較基準を用いて早慶どちらが入りやすいのかを比較検証していきます。
きっと今までは頭になかったような体系的な見え方が出来るようになるはずです。
早慶どっちが入りやすいのか明確な答えを求めている人におススメです。
※この記事は文系学部での話になります。
早慶の様々な基準で比較してみた
比較基準①:各予備校毎の偏差値
早稲田と慶應、それぞれの文系学部の偏差値幅になります。
早稲田の方が最低偏差値が低く、慶應の方が最大偏差値が高くなっています。
一見すると慶應の方が難しく見えるかもしれませんね?
でも一概にそうとも言えません。
3つとも早稲田の最低偏差値は慶應より低いですね。
これは人間科学学部(そして学科)が異様に下に引っ張っているからです。
そして、最高偏差値はベネッセや駿台では早稲田と慶應で変わりません。
もしくは早稲田の方が僅かに高いです。
つまり慶應SFCが河合塾では72.5になっているということです。
しかし、そのSFCが駿台では慶應の中でも最低偏差値として評価されています。
そして受験生の見解的にも、SFCが法や経済を差し置いて慶應文系の最難関学部という認識はないでしょう。
早稲田人間科学により大幅に引き下げられた最低偏差値。
見方が大きく分かれるであろう慶應SFCによる河合塾での最高偏差値。
この極端な値を持つ2学部を除くと?
基本的には同じような所に位置していると考えられます。
また、早慶で様々な諸条件が異なります。
そのため偏差値だけで一概に優劣をつけるのは難しいものです。
どういうことか?
早稲田には共通試験利用の偏差値もあるでしょう。
慶應には共通試験利用は無く、また受験科目に小論文があり模試では2科目での評価になっています。
模試の偏差値や判定から、あなたと志望校である早慶との距離は測れると思います。
しかし、早慶どちらが難しい・簡単と判断するクリティカルな要因にはしにくいかもしれませんね。
比較基準②:早慶合格への勉強時間で比較
まずは、以下をご覧ください。
それぞれの勉強時間のまとめになります。
⇩「早慶 勉強時間」⇩
”スタート時の偏差値を50前後で固定して、データを抽出してみるとズバリ合格に必要な勉強時間は平均2800時間です(スタート時の偏差値が50に届いていない生徒も諦めないでください……要は2800時間以上の勉強時間を確保すればいいのです)。"
出典:早慶文系合格!勉強時間はどのくらい? 逆転合格の武田塾南流山校!
”仮に受験勉強を高3から始めた場合は、約3000時間以上使って効率的に勉強してようやく合格できるとされており、相当な勉強量が必要だということがわかります。”
”早慶など難関大学に現役合格した学生の勉強時間は高校3年間で4200時間と非常に多いことが分かっています。~省略~ 浪人生は現役の高校生よりも勉強時間を確保しやすい環境にあります。そのため、「最低でも」2250時間以上は確保するべきで、夏休みのような時間の確保もしやすく、毎日8時間以上勉強時間を用意するのがおすすめです。2250時間では現役合格生と同じ土俵になる恐れがあり、アドバンテージを作るのであれば最低9時間、10時間それ以上の勉強時間を毎日やることが求められます。”
出典:早慶に合格するために必要な勉強時間とは?1日のスケジュールも解説 | FAST-UP逆転塾ブログ
⇩「早稲田 勉強時間」⇩
”上記を踏まえた上で早稲田大学に合格するのに必要な勉強時間は約3500時間と言われています。”
出典:早稲田大学合格に必要な勉強時間は何時間? - 予備校なら武田塾 高田馬場校
”まず勉強時間ですが、これは個人差が大きいため一般化することは難しいですが、ある統計によると早稲田大学に合格するための年間勉強時間→3500時間程度とされています。”
出典:【2022年9月更新】早稲田大学は意外と受かるのか?!早稲田に合格するために必要な勉強 – エディットスタディ【ゼロからMARCH合格保証】私大文系大学受験塾
⇩「慶應 勉強時間」⇩
”学習量ゼロ地点から慶應合格を目指す場合、一つの目安として、“2000時間”が必要といわれています。”
出典:【慶應受験】偏差値30・40台から1年で慶應に合格するための5つの戦略と勉強法 | センセイプレイス
”慶応義塾大学のような難関私立大学受験を成功させるには、最低でも1,500時間ほど勉強にあてられるようなスケジュールを組みましょう。”
出典:慶応義塾大学の受験対策は?科目別入試傾向から受かるための勉強法を解説! | 難関私大専門塾マナビズム
勉強時間というのは前提条件に大きく依存します。
勉強開始時期・個々人の力量によっても必要な勉強時間は異なるはずです。
それでも上記の数字から何かを汲み取ることは出来るのではないでしょうか?
それは・・・「早稲田の方が勉強時間多くね?」ということです。
いくら前提条件に差があると言っても、さすがに慶應より早稲田の方が勉強時間が多くなりそうであることは分かるのではないでしょうか。
少なくとも数百時間は差がありそうです。
「勉強時間が多い」=「やらないといけないことが多い」ってことですよね。
つまり、この勉強時間から推察するに早稲田の方が慶應よりもやらないといけないことが多く合格が難しそうということになりそうです。
勉強時間という比較基準で考えると慶應の方が入りやすいのではないでしょうか。
そして、後述しますがこれは僕の感覚とも合致しています。
比較基準③:早慶の対策難易度で比較
偏差値とか勉強時間というのは客観的な尺度ですよね。
でも、対策難易度というのはそれがなく主観になりかねません。
そこで僕の主観を極力排除できるような考え方を用いりたいと思います。
それは「科目数と配点の傾斜の違い」です。
早稲田には国語が受験科目として課されます。
一方で慶應に国語はありません。
その代わり小論文という試験があります。
結論としては、国語の勉強・対策の方が慶應に課される小論文よりも遥かに大変でしょう。
慶應には小論文対策をせずに合格している人が多数います。
これは僕だけでなく、慶應で知り合った多くの人が小論文対策はしていません。
小論文は対策してもしなくても差が殆ど付かないからです。
それだけでなく、配点の傾斜が強い事も重要要因です。
慶應では配点が英語:社会:小論文で200:100:100。
もしくは200:150:70など英語に強く傾いています。
英社でしっかり得点できれば小論文はオマケ程度で難なく合格できます。
仮に小論文の対策をするにしても数百時間も対策する人は極めて珍しいでしょう。
一方で、早稲田志望の人は国語の勉強を普通にするはずです。
早稲田は慶應と違い配点の傾斜が無い、もしくは傾斜が弱いです。
英国社で、50:50:50とか60:50:40だったりします。
慶應の小論文のように差が付かないことはないでしょうし、傾斜も弱い。
そうなれば少なくとも数百時間単位での勉強をすることになると思います。
実質2科目の慶應と3科目の早稲田。
対策にかかる負担は早稲田の方が大きく合格が難しいという判断が出来るのではないでしょうか。
確かに慶應が2科目といえど英社は簡単ではありません。
それでも、国語に使う時間を英社に回すことができれば対策は難しくないはずです。
配点からも分かるように慶應は英語ゲーと言っても過言ではありません。
早稲田に使う国語の時間を多少でも英語に回せば、慶應の配点傾斜を活かして有利な展開を作ることができると思いませんか?
(この点に関する僕の見解は後ほど詳しく説明しますね)
・小論文頼りは弱者の思考!慶應の小論文対策は時間の無駄である理由
【断言】小論文対策は時間の無駄!対策なしで慶應法に合格した男が教える小論文を捨てるべき理由 - K.O diary
※追加後スグにあなたのラインにPDFが届きます!
【余談】倍率に関して
慶應(倍率) 2021 2022
文学部 3.2 3.2
経済学部 3.4 3.3
法学部 4.2 3.9
商学部 3.2 3.1
総合政策学部 5.3 7.1
環境情報学部 5.5 7.7
早稲田(倍率) 2021 2022
政治経済学部 3.6 4.2
法学部 4.7 5.1
教育学部 6.3 6.3
商学部 9.3 8.9
社会科学部 8.8 8.8
文化構想学部 8 7.8
文学部 7.6 7.7
こちらは2021と2022の倍率です。
各学部に学科があったり、受験方式がありますよね。
各学科や数学受験も含めた、一般受験者の倍率の合計値になります。
(AO含め、一般以外は除外)
倍率だけ見ると早稲田の方が高いですね。
でも、本記事では倍率は比較基準として考慮していません。
というのも倍率自体に意味を見出せないためです。
倍率というのは、募集に対して何人が受験するかを測ったものに過ぎません。
実際に合格を争える人が何人いるのか、これが分からないのであれば倍率自体には価値が無いでしょう。
定員100名に対して1000名の受験者がいれば倍率は10倍です。
でも、まともに合格のイスを争えるレベルの受験生が100人しかいなければ10倍という倍率なんてクソどうでも良くないですか?
公表されている倍率の数字からは、ここまで分からないですよね。
なので早稲田の倍率が高いから慶應より難しいとは判断できません。
倍率という見せかけの数字に騙されないようにしましょう。
・倍率の数字に意味がない理由!大切なのは「実質倍率の中の実質倍率」
勘違い多発しまくり?受験に倍率は関係ないよ!倍率が高くても合格に影響ない理由! - K.O diary
結局どっちが受かりやすいか
絞るなら慶應が断然受かりやすい
・科目数
・配点
僕の結論としては、絞るなら慶應が断然入りやすいです。
これまで偏差値、勉強時間、対策難易度、これら3つの軸で見てきましたね。
主に対策難易度という点が決め手です。
やはり勉強すべき科目が早稲田よりも少ない事。
そして何よりも配点の傾斜が大きい事。
これらによって明らかに慶應が入りやすいと思います。
僕の実体験を基に説明しましょう。
僕は国語の勉強をしませんでした。
英社だけしか勉強していません。
早稲田は受けていません。
そして慶應法・経済・商に合格し、法に進みました。
英社しか勉強していなかった僕は特に英語が得意でした。
例えば、慶應文系で一番偏差値の高い法学部の配点は英社小論で200:100:100です。
英語だけでも合格点全体の7割は取れていました。
400点満点で240点を合格最低点と考えれば、170~180点は英語で稼げていたということになります。
配点の傾斜が大きいことがどれだけのアドバンテージに成り得るか分かってもらえるのではないでしょうか。
「いやいや、そんなに英語取るのって難しいんじゃないの?」
こんな風に思うかもしれません。
でも、そんなことは無いです。
僕は帰国子女でもありません。
skinを「ハゲ」と訳したり主語と述語動詞も良く分からない状態でした。
それでも、これくらいにはなれます。
もちろん模試では毎回A判定が当たり前の感覚です。
たしかに勉強法は工夫したので多くの人よりも速く成績が伸びていった部分はあると思います。
それでも慶應は国語の勉強をせずに済みます。
その分を英社、特に英語に回せば慶應の配点の傾斜で得られるアドバンテージをフル活用できる位にはなるはずです。
英語が得意な人、もしくは科目を絞って英社にフルベット出来る人は早稲田よりも慶應の方が遥かに入りやすいでしょう。
また、余談ですが慶應に入る方が早稲田に入るよりも”楽”できます。
僕の場合は国語も小論文も一切勉強することがありませんでした。
英社もそれぞれ、1日2時間ずつくらいしかやっていなかったのでシンプルに1科目分を勉強せずに済んだということになります。
おかげで早稲田を目指して勉強する人よりも少なくとも数百時間は楽を出来ていたと思います。
・skinを「ハゲ」と訳してから1日2時間で偏差値80にした英語勉強法
skinをハゲと訳した僕が1日2時間で偏差値70を超えて80に到達した英語の最短距離勉強法 - K.O diary
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【慶應法学部の英語】この対策で平均点の2倍取って圧勝した!その考え方&対策の全貌を公開します - K.O diary
さいごに
まとめ
・偏差値では決定的な差は見えにくい
・勉強時間では、何となく慶應の方が入りやすい事が分かる
・科目・配点を考えれば、断然慶應が入りやすそうだと分かる
・実体験からも、もし絞るなら慶應の方が入りやすい事は間違いない
もし、あなたが慶應志望なら予め言っておきましょう。
おめでとうございます。
やる事さえ間違えなければ合格は難しくありません。
たとえ、現状が芳しいものでなくても慶應なら逆転するチャンスは大いにあります。
慶應受験の特性を存分に活用して勉強に取り組んでください。
もし、あなたが早稲田志望ならば少し大変かもしれませんが頑張ってください。
僕は国語を勉強していないので英社に限りますが、早稲田は英社だって簡単じゃありません。
その上に国語もやらなければならないでしょう。
慶應を目指すよりも苦難が多いともいますが頑張ってくださいね。
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