用語集は全員が使うものではないが使うべき人が使うと効果的
多くの人が誤解していることがあります。
世界史の勉強=用語集がマストで必要ということです。
はじめに言っておくと世界史の勉強の中心は用語集ではありません。
「用語集を使うべき人」と「そうでない人」に分けることができます。
受験生の殆ど全員が使わなくていいはずです。
必要のない受験生が使用するのは時間が勿体ないのですぐにでも止めましょう。
しかし、一部の使うべき人には重要な役割を果たします。
これは志望校によるところが大きいです。
あなたには用語集が必要かもしれないし必要ないかもしれない。
この記事を読めば、あなたに合った答えと根拠が分かります。
仮にあなたに用語集が必要だった時、どうやって使うのが効率良いかも含めて説明します。
用語集を使うべきかの区別
基本的な学習には用語集はいらない
基本的な学習に用語集はいらないです。
使うことありません。
基本的な学習と言うのは河合塾全統記述で偏差値75まで。
もしくは早慶でも上位学部を除いた中位学部レベルまでの学習です。
このレベルに用語集使って勉強するのは時間効率が悪いです。
問題集で十分。
寧ろ問題集でやる方が効率が良いです。
河合全統記述の偏差値75。
もしくは早慶の中位学部までは難しい知識は問われません。
上の下くらいの知識で足りるレベルなんですね。
この上の下って言うのは頻出~少し頻度が低い程度の知識です。
このレベルで求められる知識は問題集でもほとんど扱われています。
問題集でも用語集を補えるというニュアンスではありません。
むしろ問題集ならではのお得なポイントがあります。
用語集でなく問題集メインで学習すべき理由は以下の通りです。
①用語集は知識の超過が多発しかねない。
②用語集はインプットだけだが問題集ではインプットとアウトプットの両面を兼ねる
用語集は用語と知識の羅列ですよね?
頻度の高いものから頻度の低い用語まで並んでいます。
つまり、覚えるべき用語を絞る事が出来ないんです。
用語集では覚えなくていい用語も超過して覚えてしまう可能性があります。
これは時間を無駄にするってことに他なりません。
一方で問題集ならもっとピンポイントに超過・もちろん不足もなく覚えられます。
早慶中位学部までは問題集だけでも補えるレベルの難易度です。
不足が起きる事も無く用語集のような超過が起きる事も防ぐことができます。
そして、もう一つ。
用語集ではアウトプットが出来ませんよね?
世界史の勉強においてインプットとアウトプットは両方必要です。
問題集ならばインプット・アウトプットの両方の役目を果たせます。
未知の知識を解説読んでインプットしアウトプットする事で記憶が定着します。
そして、問題を解くことでその用語や知識がどんな形で問われるのか掴めます。
「どのように問われるか、」
それを知らなければ知識自体は知っていたのに失点することになりかねません。
これは最も悔しい失点の仕方ですよね。
知識の網羅性・記憶効率・出題への対応。
問題集メインの学習はあらゆる点で優れています。
詳しい勉強法は以下の記事をご覧ください。
・楊貴妃しか知らなくても1日2時間で偏差値70取る世界史勉強法
【独学で攻略】楊貴妃しか知らなかった僕でも1日2時間で偏差値70以上に仕上げた世界史勉強法! - K.O diary
用語集を必要とする人はこんな感じ
ここまで問題集をメインに据えた勉強の有効性を説明してきましたね。
じゃあ「どんな人に用語集は必要なの?」って話になると思います。
それは、「早慶上位学部、かつ頻度の低い用語(用語集の頻度1~2)レベルを求められる学部を受験する場合」ですね。
僕の場合は慶應法学部がそれに該当しました。
そのレベルは問題集でカバーしきるのは難しいです。
というのも、そのレベルの知識を網羅してくれている問題集が存在しないからです。
そうなると問題集でカバーしようとするよりも、用語集で頻度の低い用語を中心にピンポイントで覚えた方が早かったりします。
これ以外に効率良く未知の知識を潰す方法がありません。
なので地味ですが仕方ないです。
ただ、ちゃんとやれば効果は間違いなくあります。
例えば慶應法学部でも用語集頻度1,2レベルの用語を全部覚えている。
そんな人は案外多くないです。
単に合格点を取るのではない。
余裕を持って他の受験生に差を付けるためには用語集活用は実に効果的な方法です。
ただ、このレベルは試験内での位置付けとしては「差を付けるための問題」でしょう。
そのため出題割合は全体に対して高くは無いです。
つまり基礎レベルが仕上がった上で詰めの作業として初めて行うものになります。
間違ってもその前の段階を飛ばして行うようなことはしないでください。
寧ろ配点割合の高い問題で失点を重ねる事になり、本末転倒です。
続いて用語集の使い方についてみていきましょう。
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用語集の使い方
ピンポイントで知識を入れる時のみ
用語集を使うのは先ほど述べた様に用語集頻度が1~2の用語を潰す際に限ります。
これらは普段は中々出会うことのないレベルの用語になります。
その上で、それら頻度の低い用語を既知と未知の区別が出来るように分けて下さい。
あくまで目的は未知の用語を覚える事なので、そこだけに集中するためにです。
その区別した未知の用語を全部覚えたいわけです。
この際、中事項があります。
「用語の説明に記載のある情報を全て覚えよう」
「理解しよう」
そこまではしなくて良いです。
その用語の説明にある何かしらの情報を見れば選択肢から用語を選べるくらい。
こうなればOKです。
というのも超頻度の低い用語を丸々説明させる問題は出題されないからです。
出題されるとしたら選択肢から用語を選ぶタイプの問題になります。
簡単な例で言うと、1648年締結ってあったらウェストファリア条約だって選択肢から選べるじゃないですか。
イメージとしては極端な話これくらいの感覚です。
未知だった用語は一回に掛ける時間は短くていい。
その代わり極力毎日見るようにしてください。
この勉強を開始するのは恐らく12月前後になると思います。
なので残り2か月やそこらで全部覚える事になりますので効率は超重要です。
そこで、僕がしていた勉強法は未知の用語は毎日繰り返し見る事です。
一回に全部覚えようとしても繰り返さないと忘れてしまうのが人の常でしょう。
少しの時間でも毎日繰り返してみるようにしてください。
この方が記憶の定着は早いです。
このように用語集を活用すれば仮に難問が多く出題される試験でも余裕で得点源です。
・凡人が強者に勝つための”1秒暗記術”
【凡人の抵抗】覚えられないを解消する"1秒"暗記術!覚える時間はこうやって削れ! - K.O diary
この勉強法もおススメ
さいごに
さて、ここまでの話を整理します。
と、こんな感じになります。
ここまでやれれば早慶だろうと怖いものなしです。
もう一つおススメがあります。
用語集を使う目的は頻度の低い用語を埋めることでしたね。
これには過去問を使うのも有効な手段です。
特に早慶の過去問は受験するしないに関わらず解いておくのは超絶有効です。
自分の未知の用語に出会えることも多々ありますので是非活用してみて下さいね。
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