大学受験を乗り越える上で暗記を避けることは出来ません。
でも人によっては覚えられず苦労したり、膨大な時間を費やすことで競争に不利になってしまうことは多々あります。
というか、殆どの受験生の実情でしょう。
自慢じゃないので最後まで話は聞いてほしいのですが、僕は暗記に苦労したことがありません。
僕は慶應志望だったので英検1級単語帳や世界史の用語集頻度1まで全て覚えたりしていました。
でも元々記憶力が良いとかってことではないです。
公立中学に通い成績は1や2ばかり。
難関大学なんて滅多に無い高校に進むも進級すら危ぶまれる始末。
こんな僕が大学受験では暗記に苦労することが無かった。
それは幸いなことに暗記への取り組み方が良かったからに他なりません。
もっと早くに気付けば中学の頃からもう少しまともだったかもしれませんがw
僕のような凡人でも優秀な人たちに負けない楽々暗記ができるテクニックがあります。
それを勝手にですが”1秒暗記術”と名付けました。
今回は、誰にでも再現可能な暗記学習法である”1秒暗記術”を紹介します。
・暗記でお悩みのあなたへ
・「覚えられない」とはおさらばして暗記に掛ける時間を大幅に削りましょう。
【前置き】天才と凡人
備わっている記憶力は人によって違う
あなたは何かを覚えようとした時に一発で覚えられますか?
もしそれが出来るなら天才です。
一発でとは行かなくても、数回で覚えられるなら地頭・要領が良いのでしょう。
羨ましい限りです。
僕は地頭弱い系です。
そこは薄々は気付いていました。
でも、慶應大学に進学し出会ったいわゆる進学校出身の人や東大生と知り合って地頭や要領の良い人たちと触れることで益々強く実感せざるを得ませんでした。
記憶力は人によって全然違います。
進学校に通う人や優秀な大学に通う人には、その有能さに無自覚な場合が多いです。
それは周りにも優秀な人が多いからです。
しかし、そこには凡人と大きな差があります。
恐らくあなたが思うよりもずっと大きな隔たりです。
それが遺伝等の生まれつきなのか、幼少期の過ごし方によるものなのかまでは分かりません。それでも圧倒的な差がある事は確かです。
先述の通り公立中学でも1や2を連発し難関大学に進学できる人なんて滅多にない高校に進学した僕にとっては、あまりに大きな能力差に感じられました。
優秀な人ならスッと頭に入るようなことも、中々覚えられないという人は少なくないはずです。
今あなたが暗記で苦労を抱えているなら、その実感は既にあるかもしれませんね。
素養的にあまり優れていない凡人寄りの人は普通にやってたら、とてもじゃないけど太刀打ちは難しいでしょう。
凡人には工夫が必要
優れた素養を持ち難なく有名大学へ入れるような受験生に、大多数であろう凡人寄りな受験生が対抗したいならば工夫が必要です。
何も手を施さなければ勝機は殆どありません。
ガリガリでヒョロヒョロなもやし君とゴリゴリマッチョで格闘技を極めた巨漢が素手で喧嘩して勝てる訳が無いですよね?
即返り討ちにされるのが目に見えています。
頭使って武器でも何でも使って勝たなければいけません。
受験なんて受かるか落ちるかの戦いみたいなものですから同じようなものです。
しかし、ここで無抵抗に工夫もせずフルボッコにされているのが大半の受験生です。
「う~ん」と頭を抱えながら結局覚えられない。
誰かに言われたのであろう通りに100回書いてみるとかやって徒労に終わる。
気が狂ったように時間を掛けて覚えたはいいけど、他のことに手が回らない。
覚えられない人は、地頭や要領の良い人と同じ覚え方をしていても勝てる訳がないんです。
彼らには出来るかもしれませんが、そこには「再現性」が皆無だからです。
凡人には凡人なりの抵抗する術を持たなければいけません。
フツーな人でも再現可能で他の人よりも速く覚えられるやり方を探す、これが工夫ってことでしょう。
そして、それがこれから紹介する1秒暗記術ってやつです。
【本題】凡人が暗記を制する1秒暗記術とは
1秒暗記術に入る前に知っておくべきこと
あなたが今暗記系に悩んでいるなら感覚的に分かると思いますが、多くの人は数回やったくらいじゃ覚えられないのが基本です。
覚えようとして覚えられるくらいなら、暗記で悩むことなんて一つもありませんよね?
「覚えよう!」と力を入れても覚えられません。
これはあなたが今暗記に苦しんでいる事実が裏付けています。
なので「忘れる・覚えられないもの」と開き直りましょう。
忘れること・覚えられないことを恐れないでください。
程度に差こそあれ、それがベースと考えるくらいで丁度良いです。
その上で、どうしたら忘れにくい・覚えやすいのかについて考えましょう。
具体的な1秒暗記術に入る前に、この点について理解しておく必要があります。
そこで効率的な暗記を行う際に必要な取り組みとして以下2つを意識しましょう。
・執拗に繰り返すこと
・アウトプットをすること
この2つは1秒暗記術の根幹となるので、実践する上で初めに必ず理解しておくべきです。
これらを理解しているかどうかで、1秒暗記術への取り組み方も変わるからです。
なのでまずはこの2点について、それぞれ説明します。
それから具体的な1秒暗記術の学習法に入っていきましょう。
執拗に繰り返す
数回やったくらいでは覚えられない事でも、執拗に繰り返せば覚えられます。
時間は有限です。
その決まった時間の中で何回繰り返せるか、ここに注力しましょう。
単語帳を例に考えてみましょう。
・1つ1つ覚えようと時間を掛けて1ヵ月に1周する人。
・1つ1つに時間は掛けないで、1ヵ月に10周する人。
掛けた時間は同じ1ヵ月ですよね?
でも、後者の方が圧倒的に覚えるのが早いです。
1ヵ月で1周ということは、次に同じ単語に触れるのは1か月後になります。
でも、その頃には記憶から消え去っています。
興味がある事や印象的な出来事は1回でも記憶に残ります。
ですが、興味がない・印象に残らない事項は1ヵ月も使われることもなく脳内に眠っていると「重要じゃない」扱いをされて記憶から消されていきます。
好きな人の名前は一回で覚えられても、興味のない初対面の人の名前を1回聞いて1ヵ月以上思い出すことが無いと忘れてしまうのと同じです。
受験勉強の情報って別に興味がある訳では無いですよね?
なので興味のない初対面の人の名前と同じで使わない期間が長いと記憶から消えていきます。
一方で、興味のない情報でも繰り返し脳内に上書きされることで記憶は定着します。
興味がないクラスメイトでも毎日会って名前聞かされたら「あーもう、流石に覚えてるわ!」ってなりますよね?
これはあなたが相手に興味を持っているかに関わらず、脳内で重要情報として処理してくれているからです。
そして一度定着すれば暫くは忘れません。
ただ、あまりに使わない期間が長いと忘れてしまうので忘れない程度にちょこちょこ繰り返すのが無難でしょう。
これで繰り返すことの重要性は分かってもらえたんじゃないでしょうか。
アウトプットの意識
インプットというのは脳内に入れる作業です。
アウトプットとは、脳内に入れた情報を引っ張り出す作業だと思ってください。
暗記というと、情報を脳内に入れること=インプットと一括りにされることが多いです。これはこれで間違いではありません。
ただ、アウトプットを織り交ぜることで記憶は定着しやすくなります。
例えば単語帳であれば、ジーっとその単語を見続けるのではなく、一度軽く脳名に入れてその場を離れてから、再度その単語に触れインプットした情報を脳内から引っ張り出して覚えているかを確認した方が良いです。
英文法や歴史科目なら、問題を解くという形でインプットした情報を脳内から引っ張り出すのが良いでしょう。
脳内で沈みかけている・消えかけている情報を、再度引っ張り上げて再浮上させるってイメージですね。
先ほどから繰り返しているように、「重要な情報」と「重要じゃない情報」があります。
アウトプットをするというのは、要するにその情報を”使う”ことと同義なので「重要な情報」として脳内で処理をしてくれます。
「重要な情報」として脳内で処理されるほど、記憶の定着に繋がります。
【集大成】1秒暗記術の学習法
・凡人はどうせ一回や数回程度では覚えられない
⇩
・なので、初めからそれを前提に効果的な暗記法を考えるべき
⇩
・執拗に繰り替えず+アウトプットが効果的だよ
ここまでの、おさらいとしてはこんな感じです。
話しが頭でまとまらない場合は、”執拗に繰り替えず+アウトプットが効果的”ということだけ押さえておいてくれれば大丈夫です。
「執拗に繰り替えす+アウトプット」を超ハイペースで行うことで記憶定着の効果を最大化させることができます。
というのも、そもそも先述の通りこの2つの取り組み自体が「重要な情報なんだ」と脳に認識されやすくなる訳ですが、それが超ハイペースになると短期間で何回も「重要な情報である」と脳内で認識されるので、その分だけ記憶の定着が速くなるからです。
そして、この超ハイペースを実現するのが1秒暗記術です。
色々話してきましたが、ここが集大成・仕上げになります。
ということで、ここから1秒暗記術の学習法を見ていきましょう。
・1秒=一瞬で必要な情報が頭に浮かばなければ時間を掛けずに確認して次に進む(確認が先か次に進むのが先かは場合によるので後述)
⇩
・必要な情報が頭に浮かばなかった場合はチェックを付けておく
⇩
・チェックを付けることが無くなるまで圧倒的なほど高速で何度も繰り返す
学習法自体はシンプルで、これだけです。
イメージが湧きにくいと思うので例を出して説明しましょう。
例えば単語帳の場合は以下のような感じで考えて下さい。
単語を見た瞬間に必要な情報が頭に浮かばなければ、チェックを付けた上で意味などを確認して即座に次の単語に進みましょう。
意味の確認なんかも覚えようと時間を掛けることはせず、「どうせ覚えられない」事を前提にサッと目を通して終えましょう。
2周目以降はチェックを付けたものを中心に回していき、チェックを付けることが無くなれば完了です。
とにかくスピード重視で、短い時間の中で少しでも多くの単語に触れ、少しでも多く繰り返せるように意識してください。
次に暗記事項に関わる文法問題集や歴史科目の通史問題集等の場合は以下のような感じで考えて下さい。
問題集と言えど、暗記事項にまつわるものであれば結局は知っているかどうかでしかないので1秒暗記術が使えます。
実際僕はこのやり方で文法や世界史の通史はメチャクチャ早く仕上げました。
まずは問題を見た瞬間に答えが頭に浮かばなければチェックを付けて次の問題に進みましょう。
単語帳の場合は1単語で確認作業をしますが、問題集等の場合は1ページなど区切りの良い所まで解いてから確認作業にしましょう。
確認作業に関しては単語同様に時間を掛けずに済ませましょう。
誤答だったものにはチェックを付けて、あとは解説を一読する程度で良いです。
単語同様に2周目以降はチェックを付けたものを中心に回していき、チェックを付けることが無くなれば完了です。
こちらも短期間でとにかくグルグル何周もすることを心掛けて下さい。
ただ過去問などに関しては解説を熟読した方が良い場合もあるので、これはあくまで暗記事項にまつわるものでお願いします。
とまあ、1秒暗記術に関してはこんな感じです。
いずれにしても執拗に繰り返すこと+アウトプットすることを意識しつつ、極力1つ1つに時間は掛けずに超ハイペースで行うことが肝になります。
英単語⇩
ズルい英単語】大学受験なのに短時間で英検1級単語帳まで完璧にした覚え方 - K.O diary
英語全般⇩
skinをハゲと訳した僕が1日2時間で偏差値70を超えて80に到達した英語の最短距離勉強法 - K.O diary
世界史(日本史にも使えます)⇩
さいごに
まとめ
・記憶力は人によるので自分が劣る場合は工夫して対抗しないといけない
・「覚えられない」を前提に、その上でどうすべきかを考える
・繰り返す+アウトプットを意識する
・短期間で圧倒的な高速回転で繰り返すために、一つ一つは1秒=一瞬で処理する
この1秒暗記術が身に付けば、暗記事項で苦労することはなくなります。
受験で必要な知識を覚えられないってことはなくなるし、その学習時間も大幅に短縮できます。
記憶力に優れていなくても大学受験の勉強で大きく優位に立つことができるはずです。