一問一答への考察
え、もしかして一問一答使ってますか?
悪い事は言いません。
もしも勉強時間を無駄にしたくないならば、今からでも遅くは無いので一問一答を使うのを止める事をお勧めします。
とても痛ましい事実ですが、現実問題として日本史・世界史に問わず一問一答を使っている受験生は多いです。
一問一答全部覚えてやるんだ!と意気込んでる受験生も結構いるかもしれません。
しかし、一問一答ってぶっちゃけいらないです。
一問一答を使っている受験生を否定するつもりはないのですが、その効率を考えると「?????」と大量の疑問符を浮かべざるを得ないのが本音です。
こんな風に頭ごなしに使わない方が良いと言われても納得できませんよね?
勿論、一問一答を使わない方が良いという明確な根拠が存在します。
そして、一問一答ではなく代わりにどんな勉強法をするほうが効率が良いのかという点にも明確な答えがあります。
ただ僕自身が国立受験よりも私立文系に精通しているため、特に私立文系受験者に参考なるはずです。
もしも、この記事に納得できたらお使いになっている一問一答は捨ててしまいましょう。
一問一答は必要ないのか
【前置き】社会はインプットとアウトプット両方必要
まずは一問一答の効率の悪さを説明するための前置きをさせて下さい。
前置きが終わったら、一問一答の効率の悪さを説明します。
大前提として、社会科目ではインプットとアウトプットが必要ですね。
社会科目でインプットが大事であることは分かると思います。
インプットが無ければそもそも得点できませんよね?
問題に解答する事はアウトプット的な作業ですが、これはインプットありきということになります。
一方でインプットだけでは知識自体は知っていても実戦でその知識を活かせないということが多々あるということを忘れてはいけません。
知っている事と解ける事は必ずしもイコールにはならず、知識自体は知っていても出題形式やパターンによって正答出来ないこともあるということです。
アウトプットを通じて、インプットした知識を多様な出題パターンに合わせて解答できるように昇華する必要があります。
また、脳内からインプットした情報を頭から引っ張り出すことで更なる記憶の定着にも繋がります。
一問一答では、インプットとアウトプットの両面を持っていると思います。
問いにある文を覚えれば用語に対する知識を得ることができるし、その問いとなる文章から求められている知識を導き出す訓練にもなるからです。
しかし、早とちりしないでくださいね?
大事なのはここからです。
ここから一問一答の効率の悪さについて説明します。
一問一答は器用貧乏で効率悪い!
一問一答のインプットとアウトプットはまさに「中途半端、器用貧乏」です。
それゆえに、一問一答だけでは到底足りず何かしら別のものを併用する形になりますが、併用したもの単体で十分と言えます。
一問一答をインプットとして使うにしては1つの用語に対して圧倒的に情報量が少ないです。
問いとなる一文からしかインプットできませんので、記載される用語に対する重要な情報に大きな制限が課されます。
そこに記載される情報は確かに頻出な重要事項ですが、超基礎事項のみです。
実際に試験で求められる情報はそんな超基礎事項ばかりではありません。
つまり一問一答でのインプットは用語に対する基礎情報しか得ることができません。
それだけでは圧倒的に不足があるということです。
そしてアウトプットとして使うにしても、一問一答ではその出題パターンが一通りしかないため多様な出題パターンへの対応を学べません。
社会科目ではストレートに知識を求めず狡猾な手口で求められる知識を見抜きにくく作られている事は多いです。
難関大学にこそ欲見られる傾向です。
となれば、様々な問題パターンをこなしていろんな角度から答えを出せるようにならなければなりません。
つまり一問一答のアウトプットでは、実戦とはかけ離れた「練習のための練習的なアウトプット」になってしまいます。
そうなると結局はインプットもアウトプットも、問題集なりを併用する事で不足した情報や多様な出題パターンに対して対応していく事となる訳です。
一問一答だけでは不足だからと問題集を併用するならば、初めから問題集のみで十分だというのが今後の展開です。
一問一答は必要ない
ここまでをいったん整理すると、インプット・アウトプットに関わらず他の何かを併用して一問一答を補う必要がある、ということでしたね。
それなら一問一答は必要ない、と言うのが僕の考えです。
インプット・アウトプット共に別のものを併用して補填するんじゃなくて、初めから一問一答のような中途半端なものは使わない方が時間効率が良いということです。
そして、インプット・アウトプットどちらにおいても問題集を上手く使えば一問一答で身に着けられる学力に加えて一問一答だけでは身に着けられない学力も身に着けるられます。
つまり、問題集を上手く使うことは一問一答を含むけれども、一問一答は問題集を含まないと言えます。
その上手な問題集の使い方に関しては後述するとして、そこに用語集を少しだけプラスして使えば早慶であっても余裕で得点源に仕上げることができます。
一問一答の代わりにどうやって勉強を進めるかという話が今後の展開になります。
一問一答の代わりに使うべきものと使い方
これが社会の勉強の大方針です。
通史問題集で基礎を作ります。
通史問題集ではインプットとアウトぷうとの両面を担ってもらう、一問一答の超上位互換です。
そこから通史問題集よりも難しい過去問などで磨きをかけます。
用語集は慶應法など頻度の低い用語が頻出の学部に向けた対策です。
なので、志望校次第ではやらなくても大丈夫です。
それぞれについて、説明していきます。
通史問題集について
通史問題集は、インプットとアウトプットの両面を担う一問一答の超上位互換となっています。
インプットに問題集使うと問題集を一回目に解く際は何も分からないと思います。
でもそれで良いんです。
分からなかった・解けなかった箇所を復習すればそれはインプットになっています。
出題パターンを学ぶことにもなるし、解説で必要な情報を絞って学ぶことができます。
しかしすぐに忘れてしまうので短期間ですぐに繰り返します。
この早めのインプットとアウトプットで記憶の定着は早くなります。
そして問題集は3冊同時並行で進めます。
そうすれば、一つの用語に対して様々な情報を得る事も出来るし多様な出題パターンに触れる事も出来ます。
それに1日に同じ単元を3回やることで、何度も同じ用語や知識に触れることになるので記憶の定着も強まります。
ここまでしっかりやれれば基本的にはOKです。
具体的な勉強法はこちらの記事にまとめてますので参照してください。
過去問を問題集として使う
そして社会科目の過去問はまじで重宝できます。
問題集を解くだけではカバーしきれなかった実践的な知識を吸収することができる上、問題を解く作業を通じて大量にアウトプットすることができるからです。
自分が受ける学校以外でも同じレベルの学校の過去問は多く解いて復習するほどに力が付くでしょう。
もはや問題集代わりとして使いましょう。
↓を読むと、社会科目の学力を飛躍的に上げるためには過去問をどうやって使うべきかが分かりるはずです。
(タイトルは世界史ですが、過去問活用法自体は日本史でも可能です)
用語集について
用語集は基本的には使わなくて結構です。
というのも、問題集と過去問で必要な知識は網羅できるはずなので。
社会がメチャクチャ難しい試験を受ける人のみが詰めの作業として頻度の低い用語を押さえるためにやれば良いでしょう。
↓を読むと、あなたが用語集を使うべきか、使うとしたらどうやって使うべきかが分かります。
手っ取り早く仕上げるなら一問一答は避けよう
さいごに
冒頭のとおり一問一答を否定するつもりはありません。
結局結果の出る勉強法がその人にとっての最適な勉強法なので偏差値80取ってますとかであれば、別に一問一答使っていても良いと思います。
しかし、まだ社会科目で結果が出ていなかったり、その勉強法に悩んでいる方には一問一答はお勧めできません。
今回お話ししたように、一問一答とは中途半端なものだからです。
それよりは問題集重視の勉強法に切り替えた方が手っ取り早く成果を出すことができると思いますよ。
もしも本記事への質問や、受験得hの悩みなどあればDMからお気軽に連絡ください!
謹んで解決いたします。