初めに断っておきますが、今回お話しする内容は学校や予備校とは真逆に位置する、恐らく教わった事のない内容になっていると思います。
そして、僕と同じ勉強法をしていた人は周りに1人しかいないので、もしかしたら聞いた瞬間は違和感を感じるかもしれません。
しかし、僕ももう一人も超苦手なレベルから偏差値70を超えました。
2/2=100%で偏差値70超えなので、その効果自体は保証できます。
たとえ、あなたがどんなに世界史が苦手でも短期間で偏差値70以上に持って行くことが可能なはずです。
僕は世界史が大っ嫌いでした。
苦手を通り越して完璧な無知からのスタートと言っても過言ではありません。
・学校の定期試験でも模試でも点数は10点前後
・聞いた事ある用語が楊貴妃しかないので全ての問いに楊貴妃としか答えられない。
・古代の話なのか、中世の話なのか大まかにも区別がつかない
この記事を読んでくれる人で僕の下のスペックよりも世界史苦手ですって人は多くないのではないでしょうか。
こんな僕でも1日2時間の約4か月で河合塾全統記述で偏差値74まで上げられたので、今読んでくれているあなたも必ず偏差値70は可能です。
もしも当時の僕よりも世界史できるとか、もっと勉強時間を確保できるなら僕よりも断然早くに成績を上げられるでしょう。
この勉強法を聞いた瞬間は違和感が生まれるかもしれませんが、読み進めていくうちに納得できると思います。
もし受け入れられるなら是非取り組んでみたください。
あっという間の短期間で偏差値70は固いです。
大前提:受験世界史と教養としての世界史は別物
攻略のコツは、世界史に詳しくなるのではなく”受験世界史”に精通すること
案外殆どの受験生が知らず、学校や予備校でも教えてくれない情報が存在します。
それは、”受験世界史とは何か?”ということです。
世界史で偏差値70を短期間で取りたいのであれば、まずは”受験世界史”を知る必要があります。
受験というのは少し特殊な勉強になっています。
例えば、”受験英語”は”実用英語”とは異なりますよね?
”受験英語”は知識があって読み書きできれば大半OKです。あとは大学によってリスニングがあったりなかったりですね。
でも”実用英語”では文法が完璧というよりは、話す聞くの方が大事じゃないですか。
つまり、”受験英語には受験英語”の、”実用英語には実用英語”のあり方が存在するってことになります。
これは世界史にも当てはまる部分があるのです。
「教養・実学としての世界史」と「受験における世界史」は異なる部分があるということです。
教養としての世界史ではマニアックな用語を知っている必要はないでしょう。
時代の流れや、時代背景、それらの因果関係などを一通り説明できれば十分でしょう。
しかし受験勉強で偏差値70取るというのはこれとは異なります。
むしろ、”受験世界史”では時代背景や出来事の因果関係など知らずとも出題パターンさえ把握すれば得点になるし、教養としては求められない用語が受験生の差別化として出題されることもあります。
僕たちは世界史の教養を持つ必要は無いし、世界史博士になる必要もありません。
ただ「受験勉強としての世界史」が得意になれば十分なわけです。
僕自身も受験としての世界史は得意でしたが、それは受験特有の世界史に通じていたからです。
出題パターンを身に着けていたり、マニアックな用語を対策として覚えていたからです。
時代背景とか因果関係なんて最後まで意識して勉強したことがありませんでした。
そこでまず根本的に理解してほしいのは、僕たちがやるのは教養とは別競技である”受験世界史”であるということです。
そして、「受験世界史には受験世界史の点の取り方」があって、そのやり方で勉強を進めるのが短期間で偏差値を爆上げするコツということです。
学校・予備校とは真逆の勉強法
学校や予備校と真逆と言われても、具体的なイメージが湧かないかもしれませんね。
どのように異なるかと言うと以下の3点です。
それぞれについてみていきましょう。
偏差値70に教科書や用語集、一問一答は不要
学校で配布されるテキストと言えば教科書、用語集、一問一答がオーソドックスでしょう。
しかし教科書と一問一答は絶対使いません。開くこともありません。
用語集は受験最終局面に突入したら使いますが、模試で偏差値70を取る程度ならば不要です。
偏差値70を取る上で教科書や一問一答、用語集を使わない根拠を説明します。
今回の目的は世界史で偏差値70を取る事ですよね?
目的を果たす上で大事になるのは、”偏差値70に必要な知識”と”偏差値70を取るための問題パターンへの対応”の2点を効率的に着ける事です。
※問題パターンへの対応というのは、単に知っているだけでは解けない問題があるので出題パターンへの慣れが必要ということ。
つまり、効率的なインプットとアウトプットをするってことですね。
僕が後ほど説明する勉強法では、問題集のみを使って効率なインプットとアウトプットの両方がいっぺんに可能です。
問題集のみを使った勉強が、教科書・一問一答・用語集の全てをカバーし、かつそれ以上の効率に期待する事が出来るということです。
それぞれが偏差値70を短期間で取るのに役に立たない理由は、この記事の本旨では無いし長くなるので割愛します。
もし根拠を知りたい!という際は以下からご覧ください。
ストーリー性や物語のような体系的な理解は不要
学校や予備校では”受験世界史”ではなく”純粋な世界史”について教わる訳ですよね?
体系的な理解をして、どうして~が起きたとか、その背景が何なのか。
それぞれの流れに沿ってストーリーのように授業が展開され、その出来事一つ一つを追ってみていくイメージだと思います。
しかし、”受験世界史”で偏差値70を手っ取り早くとろうと思うならそれらは不要です。
寧ろ、ストーリーとか体系的な理解なんて無視して学習するほうが賢明とすら言えます。
なんだか少しズルく見えるかもしれないので人によっては毛嫌いするかもしれません。
しかし、「問題として問われる知識だけ」をピンポイントで押さえて、「出題パターンを把握する」ほうが手っ取り早く偏差値を上げる事が出来ます。
パターンに応じて、○○とあるから答えはこれ!という答え方をできるようになる方が遥かに効率的です。
例えば、ウェストファリア条約について、背景や内容、因果関係などを体系的に理解する必要はありません。
ウェストファリア条約で問われるポイントとなるキーワードは決まっているのでそれだけを押さえて、後はそれを出題パターンに慣れた上で解答する練習をすればあっという間に世界史は仕上がります。
ストーリー調で体系的な理解などを求めるのは東大をはじめとした超難関国公立の二次試験くらいです。
偏差値70を取ることはおろか、早慶の受験であってもそんなこと知らなくても支障ありません。
ちまちまゆっくり進めない
学校にしても予備校にしても、進度が遅すぎます。
これは、1から体系的な理解を求める説明をする上に毎日授業がある訳ではないので仕方ないことです。
ただ、僕らは”受験世界史”で高偏差値を取れればいいんですよね?
それなら理解を追い求めることはないし、解き方さえ分かれば良いわけなのでそんなにちまちまゆっくりと進む必要はありません。
勉強法のところで後述しますが、”受験世界史”を早く仕上げるコツは繰り返し作業にあります。
独学ならば通史は1日2時間でも7日前後、1週間程度で一周終わります。
学校が例えば半年かけて通史をやるなら、その間に25周はできることになります。
独学の利点を最大限に活かすからこそ、このスピード感が可能になるわけです。
偏差値70を取るには10~15周で十分です。これは3か月~4か月あれば十分達成可能です。
そろそろ勉強法に入ります。
この先の説明で、繰り返しが必要な理由も分かるはずです。
世界史を短期間で下克上する勉強法
大前提:人は1回では覚えられない
あなたは見たものを一回で覚えられますか?
僕には到底無理です。
もし一発で覚えられるなら天才です。
そんな天才は世界史で悩むことも無いでしょう。
僕含め多くの人は凡人です。
そして凡人には凡人の戦い方があります。
世界史における凡人の効率的な戦い方は、”高速で何度も繰り返す”ことです。
短期間で繰り返し何度も見た情報は嫌でも記憶できるのです。
「覚える→忘れる」のサイクルを高速で繰り返すということは、脳内に入った情報を繰り返したたき起こして引っ張り出すということです。
この回数が多いほど、情報は記憶に定着します。
例えば、同じ漫画を何度も読み返したり、同じドラマを何度も見返すと回を増すごとに細部まで記憶に定着するって経験ありませんか?
原理はそれと同じです。
じゃあ実際具体的にはどんなことをすればいいの?という話になります。
3冊の問題集を並行して解いて復習するだけです。
じっくり教科書を読み込むことも無いし、地道に一問一答を繰り返すこともありません。長々と先生の話を聞く事も無いのです。
その3冊を10~15周すれば偏差値70越えです。
そんな短期間で3冊を並行して10周なんてできるの?出来たとして身に付くの?と思われるかもしれませんね。そう思うのが普通です。
しかし1日2時間なら3~4か月で、1日4時間やるなら2か月未満で可能でしょう。
これらを可能にする問題集の回し方を以下で説明しています。
極めて現実的で超効率的な方法であると分かるはずです。
まずは3冊の問題集を用意~僕が使っていたものも紹介
問題集は”通史”を扱うものなら何でも良いです。3冊用意してください。
オーソドックスなものであれば特に問題はありません。
使うものはこれだけで結構です。本当に他は何もいりません。
ぼくが使っていた3冊の問題集も貼っておくので、興味あれば参考にしてください。
0から世界史偏差値70に導いてくれた問題集たちの紹介!!世界史問題集に悩んでる人は是非参考に。 - K.O diary
勉強の進め方
イメージとしてはこんな感じになります。
でもこれだけだと良く分からないと思うので、これを頭に入れてもらいつつ詳しく説明していきます。
まずは3冊の問題集は並行して行います。
並行してというのは、例えば古代オリエントなら問題集1、問題集2、問題集3のそれぞれで古代オリエントの単元を同日中に勉強するということです。
一日で三度同じ知識のアウトプットとインプットを繰り返すので記憶が定着しやすいです。
また同じ知識のアウトプットでも問題集ごとに出題形式も違うので様々な角度からその知識を見る事ができ、色んな角度から出題されるパターンにも対応できるようになります。
のようになります。
この要領で通史に関する全ての単元を終わらせます。一日あたり二単元ずつ進められたら最高です。
しかし、もたもたやってると一日あたり二単元は時間的に厳しくなるでしょう。
そこで、この勉強法には注意点があります。
結局世界史は知っているかどうかだけです。
知らない問題は解けないし時間かけても無駄です。分からなければ飛ばして復習すればいいだけです。
それに一発で覚えられないからこそ繰り返し何周もするんです。
繰り返すことは一発で覚える努力よりも遥かに効率が良いです。
10回も見りゃ大半は覚えられます。
すぐには覚えられない前提で何度も繰り返してやろうって話なので、一つ一つに固執せずどんどん次へ進める事ができて三冊並行しても時間は全然かかりません。
そして以下の要領で10~15周を目途に繰り返していきます。何周も繰り返しているうちに、初めは分からなかった事項も気付けば記憶に定着していきます。
これが4周目くらいからは明らかに付けるチェックが減って、10周目には殆どすべて頭に入っているでしょう。
正攻法でなくても偏差値高い奴が勝ち
さいごに
覚えておいて欲しいのは”受験世界史”には”受験世界史”の戦い方があるってことです。
正攻法が全てじゃないんですね。
外道だろうが何だろうが、偏差値高い方が勝ち、受験受かった人が勝ちなんです。
教養としての世界史なんて僕は最後まで身に付きませんでした。
でも、それで良くないですか?
社会に時間なんて掛けたくないし、楽して偏差値上がるんだから間違っているとは思えません。
もしもあなたが気に入ってくれたなら是非試してみて下さい。
万が一、これまで説明した内容が分かりにくい!とか質問・悩みがあるって人はDMからいつでも連絡ください。
謹んで解決いたします。
世界史の過去問活用法はこちらから↓