世界史の独学は非常に簡単です。
世界史・日本史ほど独学が向いている科目は無いのではないかと思うほどです。
「地頭」も「始める時期」も関係ありません。
誰でも簡単に、そして短期間でも高偏差値を取れるようになります。
僕は受験勉強を始めるまで楊貴妃という用語しか知りませんでした。
何で楊貴妃だけは知っていたのか自分でも分かりません。
でも、それ以外は何も分からない真っ新なスタートです。
それでも1日たった2時間の独学で劇的に変わりました。
偏差値74(河合塾全統記述)。
慶應法で8割以上も大して労せず取れるようになったのですから。
とはいえ、そんなに上手くいかない人も多いようです。
独学でも塾に通っても、結局伸びない人は伸びないというのは真理でしょう。
もし、あなたが僕と同じように世界史を独学で学ぶのであれば是非力にならせてください。
世界史の独学は難しい事なんて1つもありません。
今回は、楊貴妃しか知らなかった僕でも出来た世界史独学勉強法を紹介します。
お伝えする通りに進めてくれれば、いとも簡単に偏差値が上がり難関大学でも高得点が取れるようになるはずです。
世界史独学のコツ
目標設定を明確に
世界史を独学で勉強する際、自らの目標を明確に定めておく必要があります。
「志望校で合格点を取れるようになる」
受験勉強をするからには、これが大前提にはあるでしょう。
ただ、その志望校に応じて問題の”レベル”が違うのは当然ですね。
そして、問題の”性質”も異なります。
たとえばMARCHと早慶では問題の”レベル”が異なります。
そして、早慶と難関国立大学では問題の”性質”が異なります。
最終ゴールである問題のレベルや性質が違えば、求められる勉強も変わってきます。
独学をする以上は自分で勉強する内容を決めなければなりません。
自分のゴールに対して適切な勉強内容が変わる以上、まず初めにゴールの設定をしておきましょう。
ちなみに僕は私立文系受験です。
それに伴い、慶應法をはじめ私立大学の世界史は超特急で攻略できますが国公立は正直分からないです。
なので本記事では原則「私立志望の人におススメ」になります。
国公立志望の人でも偏差値70を取るところまでは役に立てると思います。
そこからは私立寄りの内容になっているので途中で切り上げて貰っても良いかもしれません。
ちなみに僕は私立世界史に対しては圧倒的に独学推奨です。
一方で国立志望の人は塾に通うことを検討しても良いのではないかとも思っています。
「私立世界史・日本史が独学推奨である理由」は別記事にまとめています。
もし宜しければ以下の記事からご覧ください。
・私立の世界史・日本史は独学推奨である理由とは?ヒントは相性
【私立文系】世界史・日本史は塾なし独学?それとも行くべき?判断基準は試験との相性 - K.O diary
目標達成のために必要なことだけやる
目標が決まったら、それに伴い自分が今後何をやるべきかも決まってきます。
例えば難関私立なら難易度の高い用語まで覚える必要があるでしょう。
国公立なら論述を意識して、体系的な理解を求めた学習や論述の練習もする必要があるかもしれません。
論述の対策必要ないのに論述を意識した勉強をする。
難易度の高い用語を覚える必要ないのにそこを意識して勉強する。
そんなことしても仕方ないですよね?
決めたゴールに対して必要な勉強のみやるようにしましょう。
巷では必要とされていることが、あなたに必ずしも必要かどうかは分かりません。
みんながやっている事でも、あなたには必要ないかもしれません。
まさに他人は他人、自分は自分。
他の人が何をしているかなんて関係ありません。
せっかく独学で自分に裁量がある訳ですよね。
その利点はフルに生かすべき。
自分の偏差値向上や志望校合格に直結することだけやるようにしましょう。
そこを見失うと?
独学で自分に裁量がある故に無駄な勉強を重ね迷走することになってしまいます。
僕がやっていた独学世界史勉強法の流れ
独学の流れ
まずは、これから説明する独学の際の大まかな流れから見ていきましょう
0. 注意事項:流れを把握するなどの学習はしない
⇩
1. 通史問題集でゼロからスタート⇒基礎(偏差値70やMARCH合格レベル)
⇩
2. 高度な問題集による難関大学対策⇒あらゆる私立大学の試験に対応可能な上級者
⇩
3. 過去問⇒志望校余裕レベル
⇩
4. 最後の詰め⇒志望校で世界史が確実に強力な得点源になる
こんな流れになります。
それぞれについて以降で詳しく説明します。
ただ2,3,4については、全員がそこまではやる必要が無かったり、時間的にできなかったりすることもあるので上記はあくまで理想だと思ってください。
半年以上勉強する時間があれば余裕で全てをこなせます。
一方で「残り2か月しかないけどゼロからどうにかしたい」というのであれば状況に応じてやる事を変える必要はあります。
その辺りはケースバイケースでの判断にならざるを得ません。
自分の状況を鑑みて判断するようにしてくださいね。
【時間の無駄】流れを学ぶためだけの勉強はしない
世界史の勉強の初めの一歩として、よくおススメされているのが「大まかな流れを理解する」ということです。
教科書や流れをまとめられた参考書を使って学ぶことが推奨されています。
国公立受験の人に関しての是非は分かりませんが、私立志望ならこれは必要ありません。
僕自身、世界史の流れなんて意識したことがありません。
そんなことよりも私立は「知識を覚えているか・多様な出題パターンに対応できるか」これだけです。
流れなんて分かっていなくても偏差値70は簡単ですw
実際の入試でも強力な得点源にできます。
そこに時間を掛けるくらいなら、もっと偏差値や入試の得点に直結する勉強をしましょう。
仮にそこに3か月程度かかるなら、その期間でMARCHや早慶で戦えるだけの力をつけることができます。
折角の独学です。
巷で良く言われて皆がやっているから、ではありません。
自分の利にダイレクトに繋がる学習を意識してください。
ただ、この際1つ注意してほしいことがあります。
「流れを学ぶ勉強をしない」と聞くと詰め込みのイメージを持たれるかもしれません。
しかし、それは違います。
これから説明しますが詰め込みをするわけではありません。
結果的に無理せずとも詰め込まれた状態になっているだけです。
・実学と受験科目の世界史は違うよ?これ知るだけで爆上げ必至
世界史爆上げの起爆剤!実学や教養とは違う単なる「受験科目」として攻略する - K.O diary
・世界史通史最速学習法!あえて流れを掴まない!
【流れを掴むな】1ヵ月でもデキる世界史通史の最速学習法!どうやって?いつまでに? - K.O diary
偏差値70編:通史問題集のみを使う
世界史の学習となると暗記が切り離せませんよね。
特に独学で、しかも先述のように流れは気にしなくて良いとなると詰め込みをイメージされるのも無理はありません。
確かに暗記は必要です。
しかし詰め込みは必要ありません。
受験世界史でお決まりのパターン。
それは、流れを学んだら一問一答や用語集を使って必要な知識を詰め込むことです。
これは非常に効率が悪いので止めましょう。
流れを掴んだり、一問一答や用語集を用いた勉強は基本インプットに寄った学習ですよね?
世界史の学習にはインプットとアウトプットの両方が必要になります。
しかし、それぞれに勉強を分けて行う必要はありません。
インプットとアウトプットの両方をいっぺんに行う。
こうすることで時短にも繋がり、早くに成果も得られます。
これを踏まえると基礎を固めるには通史問題集だけで十分です。
これだけでも河合塾全統記述で偏差値70以上は間違いありません。
そして、MARCHの合格点はおろか早慶でもある程度は戦えるようになります。
>>「え、まだ慶應A判定出てないの?」1~2か月ありゃ誰でも取れるのに・・・
通史問題集を上手く使えば詰め込もうとせずとも、自然と頭に染み込んでいきます。
それも単なるインプットよりも「もっと早く」「確実」にです。
わざわざインプットのためだけの学習をする必要はないんです。
通史問題集から着手する際、独学だと恐らく初めは何も分かりません。
僕もそうでした。
それでも、全くの0から通史問題集を使っていきましょう。
使い方次第で自然と無理することなく必要な知識が徹底的に身に付きます。
そんな効果的な問題集の使い方が出来るのも、オリジナリティの高い独学だからこそです。
その利点はMAXで活用しなければ勿体ないですよね。
具体的な勉強法はここでは割愛します。
以下の記事にまとめているので参照してください。
・楊貴妃しか知らなかったのに1日2時間で偏差値70以上にした世界史勉強法
【独学で攻略】楊貴妃しか知らなかった僕でも1日2時間で偏差値70以上に仕上げた世界史勉強法! - K.O diary
もっと網羅的なのはこちら⇩
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難関大学対策編:世界史の上級者
通史問題集を徹底的に終えたら、難関大学に向けた準備に入ります。
基本的には通史問題集で殆どの入試には対応できるようになるはずです。
しかし、あくまで通史の範囲を抜けません。
一部の難関大学ではそれ以上を求められることも珍しくないです。
そして、その難易度の高い知識こそが私立の世界史の本骨頂なのです。
そこに対応するためには通史問題集よりも深く、ニッチな所まで手が届くような学習をする必要があります。
そこで使うのが、テーマ史や「実力をつける100題」などですね。
テーマ史では各国史や近現代史のようにテーマに分けて深堀された問題が扱われます。
100題は、いわゆる通史問題集の難易度を上げて厳選された100題の問題から構成されます。
通史問題集が完成されたら、この辺りをこなせると良いです。
ここまで出来たら世界史の上級者でしょう。
レベル的には私立文系のどこの問題でも合格点は取れるようになるのではないでしょうか。
ただ、これには注意点であったり、全員が解くべきという訳では無かったりします。
その辺は以下の記事内で説明しているので、宜しければご覧ください。
・通史学習が終わったら何をする?あなたの状況に合わせて判断してみた
【世界史】通史が終わったら何をする!?状況に合わせた今後の流れが分かります! - K.O diary
過去問編:志望校での合格点が約束される
ここまで出来れば学力的にはもう十分でしょう。
その上で、万全を期するために過去問をやります。
過去問を使う目的は、力試しではありません。
既に出来上がっている力を更に高めるための材料として使いましょう。
過去問では問題集だけでは触れる事の出来ない難しい問題も多々出てくると思います。
それは知らない知識という意味だけではありません。
知識自体は知っているものでも「こんな風に出題されるんだ」ということに気付くこともあると思います。
このような気付きこそが過去問を解く意義です。
過去問を解く。
そこで失点すること、そして復習することで自分の穴が見つかります。
そして、その穴を埋めていく。
これらの作業を繰り返していきましょう。
これを徹底することで合格点を約束されるほど世界史力が完成されるはずです。
なので、過去問を解くこと自体よりも復習に力を入れるくらいの意識で丁度良いです。
未知だった知識や、誤答した問題は二度と間違えないように仕上げてください。
1つ補足があります。
志望校の過去問を解くのは勿論ですが、志望校以外の過去問も解けると理想です。
僕は慶應志望でしたが早稲田の過去問も解きまくりました。
受験はせずとも志望校と同じようなレベルの過去問を解くことで様々なメリットがあります。
その効果・メリットについては以下の記事をご覧ください。
・解きまくり戦術!世界史過去問は志望校以外も解くが吉!?
志望校以外も!?世界史の過去問は解きまくるが吉!あなたを報いる解きまくり戦術 - K.O diary
最後の詰め編:世界史が絶対に得点源になる
原則過去問までしっかりこなせれば十分です。
しかし過去問を解いた先にあるこの作業がしっかりできれば、合格点どころか得点源になる事は間違いなしでしょう。
ここでやるべき作業とは過去問で課題を見つけた埋め合わせていく事です。
これは過去問の復習とは別物です。
過去問を解いていると自分の弱点や、ここを補強したら更に得点が伸びるというのが分かってきます。
例えば僕で言うと慶應法が第一志望でした。
過去問を通じて頻度の低い用語を問われることが多々あると感じたので、用語集の頻度の低い用語に絞って覚えたりしていました。
このように、過去問の演習を通じて得点に直結するであろうと感じた対策を講じるのが最後の詰めです。
最後の詰めとして何をするかは人によって異なります。
そのため、自分の弱点や志望校の性質をしっかり分析することが大前提です。
ダイレクトに得点アップに寄与する策を打てるようにしてください。
ここまで出来たら十中八九で実際の入試でも得点源になっているでしょう。
・慶應法学部対策として行った用語集の使い方はこちら
【世界史】用語集使うべき人とそうでない人!あなたはどっち?慶應法が使い方まで解説! - K.O diary
さいごに
独学なんて超簡単
私立の世界史の独学は難しい事なんて全くありません。
学習自体は非常に簡単です。
強いて言うなら自分が何をどんな流れで進めるかを考えるのが苦手な人は難しく感じるかもしれませんね。
でも、今回お伝えしたことで分かったと思います。
やる事は非常に明快です。
「問題集を解いて過去問を解く。詰めでピンポイントな補強をする」
シンプルに言うとこれだけです。
それ以外は必要ありません。
それぞれのやり方については、これまでに張ってきた記事を参照してください。
その通りに進めてもらえれば大丈夫です。
成果はすぐに表れると思います。
あまり難しく考えずに是非独学にトライしてみて下さい。
⇒【私立世界史】ノートにまとめるのは無駄!私立世界史の特徴に合わせた勉強はこちら
⇒「ヤバい!世界史が覚えられない」私立志望限定のウソみたいに早く伸ばす方法とは?
⇒【痒い所にも手が届く】早慶志望はいつから・どうやって世界史を勉強すべき?