
「もう時期的に過去問やらなきゃ」
「みんな過去問始めてる」
こんな風に考えては、
ドツボにハマる人は山ほどいます。
いいですか。
まず覚えておいてください。
過去問をやるタイミングなんて、
いつと決まっているものじゃありません。
もう時期的にとか。
周りがやってるからとか。
そう考える気持ちは分かります。
でもそれはあなたにとって、
過去問をやるべきタイミングとは限らない。
寧ろそこを見誤ることで、
受かるチャンスを逃しさえする。
だから焦りに負けないことです。
感情に振り回されずに、
然るべきタイミングを見極める。
これは過去問での伸びしろを、
ひいては合否さえも左右します。
- 何故タイミングが大切なのか
- そのタイミングの見極め方
その辺をこの記事では解説します。
「いつから過去問やろう」だったり。
焦りに任せて始めてしまったであったり。
もし少しでも思い当たる節があれば、
ぜひ頭に入れておいて欲しい内容です。
・焦って過去問やりたくなってるあなたへ
・そのリスクとタイミングの見極め方が分かります
過去問はタイミングが大切な理由
前置き:よくある失敗

やはり受験生心理としては、
早く過去問を始めたくなるものです。
周りがやっている中で自分が未着手なら、
置いて行かれる気がするかもしれない。
早く過去問やらないと対策不十分のまま、
受験を迎えてしまうかもしれない。
そういう焦りを持つこと、
それ自体は悪いことじゃありません。
自然な感情だと思うし、
焦りは力に変えられます。
でも焦りを向ける矛先が違うって話。
これがよくある失敗です。
殆どの受験生が、
すげー過去問やりたがります。
まだ早いでしょとこっちでは見えても、
本人は遅いくらいだと思ってたりする。
特に秋以降ですね。
そこで理由を確認すると、
大した返事は返ってきません。
〇月だから。
みんなやってるから。
ここで一つ僕の教え子の例を出しましょう。
その方は仮面浪人することを、
11月に入ってから決めました。
仮面じゃないから関係ない、
という話ではありません。
ガッツリ関係してくるので、
もうちょい読み進めてください。
「慶應目指すために仮面浪人しよう」
そう思ってはいたけれど、
入学以降は大学が楽しく、
勉強することはなかったそうです。
それがこのままでいいのかなと思い立ち、
11月にやっぱやろうとなりました。
僕が教え始めたのも11月半ばでした。
さて、ここで伺います。
11月だからと過去問やるべきでしょうか?
この方は前年の受験以降で、
勉強はしていませんでした。
単語帳だけは見てたそうですが、
それ以外は全部抜け落ちています。
従って一からやり直しのスタートです。
この状態で過去問やるべきではないと思いませんか?
やっても出来ないし、
使いこなすことも出来ない。
ここに仮面浪人で11月開始だったから、
ということは関係ありません。
要するに、過去問に対する立ち位置。
力の有無が問題です。
あなたが現役生か浪人生か、
僕にはわかりません。
あなたがこれまでどれほど勉強してきたか、
いつから勉強してるのかもわかりません。
でもそれらは関係のないことです。
いま過去問やる地力があるかどうか。
判断基準はこれだけ。
この方は11月から仮面開始して、
直後の2月に慶應に合格しました。
過去問開始は1月中旬とかですよ。
もし多くの受験生のように、
時期で過去問のタイミングを決めてたら、
果たしてどうなっていたでしょうね。
然るべきで過去問に入った。
それまでは焦りがあっても我慢した。
だからこそ過去問をやっても、
そこで最大限伸びしろを活かせて、
合格できたと僕は思っています。
じゃあ過去問のタイミングを誤ると、
一体どうなってしまうのか。
この点について下段で確認しましょう。
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あなたが思うほど合格は難しくありません。
空回りして時間を溶かし続ける

焦りに任せて早期に過去問突入し、
タイミングを見誤った末路。
それは時間を溶かし続けます。
やってもやっても空回り。
本来過去問は上手く使えば、
それはそれは強力な武器になる。
同程度の学力の人を出し抜くどころか、
少々学力的には劣っていても、
その試験では勝つこともできます。
力そのものどうこう以上に、
勿論それも大切だけど、
”その試験”での勝ち方を極める。
これくらいポテンシャルがあるものです。
けどそれを活かせずに終わる。
これだけならまだましかもしれません。
過去問使いこなせないからすぐ頭打ちで、
そこから得られることも少ないまま、
他に優先すべき事がおざなりのまま、
とにかく時間だけを吸い取られていく。
これは最悪なシナリオです。
やってもやっても空回りですからね。
噛み合ってない歯車を回し続けるみたいなもん。
頑張ってない訳じゃなくても、
手応えも受かるだけの力も、
付くことなく時が流れていきます。
残念なことに無自覚にでも、
こんな人は沢山いますよ。
過去問やってると受験生感出まくるんで、
そんな風に自分を俯瞰できないでしょうけど。
気付けてたらそんな空回りしないですしね。
これって紛れもなく受かるチャンスを逃してます。
ここで先ほど例に出した教え子を、
改めて思い出してみてください。
単語以外すべてが一からやり直しなのに、
11月に過去問やってるようなもんですよ。
その過去問や復習してる時間を、
もっと別のことやる方が、
もっと費用対効果よく力を付けられます。
より少ない時間で、より多くのことを。
この方も2か月で必要な力着けて、
残り1か月のタイミングで過去問開始。
きっちり地力もついたうえで、
その1か月の過去問では、
更にガンガン点数を上げられる。
下手に時間を溶かすよりも、
よっぽど時間の使い方として、
効果的じゃないですか?
これが焦りに負けないってことですね。
注意:一瞬だけ出来るようになった気がする

過去問を解き始めて間もないころは、
手応えを掴んだ気になることが多いです。
これは”悪い成功体験だったりします。
初見で解いた時に要領が掴めず、
手探りで解くことになりますよね。
それが2年分・3年分と解いていくと、
何となく時間の使い方や大まかな段取りが、
多少は分かってくるものです。
この分の点数は早くに反映されやすい。
でもこの程度って取るに足りません。
単なる慣れによって上がる分は、
他の受験生も当然に上がる訳で、
優位性を生むようなものじゃない。
そして単なる慣れによって上がっただけで、
それ以上が過去問から得られていないなら、
すぐ頭打ちになってしまいます。
慣れで得た分は、
慣れたらもう上げようがないでしょ。
なんだけどそれが悪い成功体験になり、
過去問やってればもっと上がると思っちゃう。
でも慣れ以上を得られる使い方出来ないと、
そこで時間を溶かし続けることになる。
過去問やって点数上がったから正解じゃなくて、
大切なのはどれくらい上げられるかなんですよ。
及びそこへの再現性です。
目先で慣れによって点数上がったと、
そんなことで喜んでいる場合じゃない。
それによってもっと大きな伸びしろを、
失っていることに気づかないといけません。
そうならないためのタイミングです。
最後に下段で確認しましょう。
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タイミング:使いこなせる力があるかどうか

ここまで読んで貰えばお分かりの通り、
過去問対策は人によって、
開始タイミングが異なります。
一概に何月ってことじゃない。
人によっては早すぎるように見えても、
それはその人にとって妥当かもしれない。
また人によって遅過ぎるように見えても、
その人にとっては最善にもなりえる。
その人の状況ありきの判断です。
”過去問を使いこなせるかどうか”
その力があるかどうかが基準ですね。
下記リンクでは学力層に分けて、
それぞれ注意事項と併せて解説しています。
あなたの立ち位置に合わせてご覧いただくと、
これからどういう動きをするべきか、
良く見えてくるはずです。
⇒いつから過去問を解き始めるのが効果的?あなたが始めるべきタイミングが分かります!
さいごに
まとめ
過去問は必ずしも、
早くやればいいってもんじゃありません。
それ故に逃すチャンスもあります。
べつに過去問早くやるから偉いとかないし、
そこを競っても仕方がないんですよ。
あくまで合格が目的です。
空回りして時間を溶かし続けるより、
一旦ぐっと堪えて力を付ける判断もまた、
求められる能力だったりします。
上手く使えば過去問での伸びしろは凄まじいです。
だからこそタイミングを間違えないでくださいね。
焦りに負けず受験に勝ってください。
⇒【決着】絶対こっち!模試OR過去問どっちを信用するべきか?
⇒【即解決】過去問が解けない!うまくいかない時にやるべき3つの考え方と注意事項はこちら
⇒【勝ちパターン】過去問を繰り返し解く意味はこれ!これで合否が分かれちゃう・・・



