予備校に入る、もしくは入る事を検討している人は「成績伸ばしたい」「志望校に受かりたい」という希望を持っている事と思います。
気持ちは痛いほど分かります。
そんな中いきなりで申し訳ないのですが、希望を壊しますね。
大半の人は伸びません!
そして受からないのは当然くらいに考えておくべきです。
残念ですがこれが現実です。
全員がそうだと言うつもりはありません。
でも、大半にとっては事実であることを予備校に入る前に知っておいて欲しいです。
でも何故でしょう?
志望校合格という目標に向かって予備校に入るのにも関わらず、どうして成績が伸びないのでしょうか?受からないのでしょうか?
当然これには原因があります。
大きな原因と小さい原因に分けて考えられます。
そこで今回は、予備校に入っても伸びない・志望校に受からない原因を解説します。
この記事を通じて、失敗した先人と同じ轍を踏まない知見を持ち帰ってくださいね。
※この記事は現役生よりは若干浪人生向けになっているかもしれません。
・予備校に行っても伸びない・受からないというのは本当か?と関心を持つあなたへ
・その原因が分かります。
【大前提】殆どの人が上手くいかない
過度な期待は禁物
予備校(浪人)では2:6:2なんて言われていたりします。
2割は成績向上、6割は現状維持、2割は成績下降ということです。
これは予備校に通っていれば聞いたことがあるかもしれません。
ネットで調べても出てくる有名な話です。
つまり8割は現状以下で受験を終えるということになりますね。
これは僕の体感としても概ね正しいです。
そして所属するコースに冠(早慶など)がある場合は約1割しか冠大学には受からない、つまり9割は冠大学には受からない。
※校舎差が多少あったり、選りすぐりの超精鋭しか入れないコースは別ということはあるかもしれませんが。
この件の詳細はこちらをご覧ください
つまり、どういうことかまとめましょう。
予備校に入っても8割は現状~現状未満、9割は冠大学には届かないということです。
残念ながらこれが実情、というか裏側です。
合格者数など見栄えの良い数字に踊らされて過度な期待をするのは禁物ですね・・・
大きな原因と小さな原因に分かれる
定義:解決不可の問題と解決可能な問題
予備校に行っても伸びなかったり受からなかったりする原因を考える際は、大きな原因と小さな原因に分けて考えましょう。
・大きな原因とは、生徒の力で解決できない予備校の構造的な問題
・小さな原因とは、生徒が自らの力で解決できる問題
このように定義できます。
生徒側で解決不可か否か、と捉えてくれればいいでしょう。
前者に関しては予備校の構造問題ですから、どうしようもありません。
そういうもんだ、として受け入れるしかないでしょう。
後者に関しては、自分次第でどうにかできます。
なので注力すべきは前者ではなく後者になります。
それでは以降で、大きな原因と小さな原因に分けてそれぞれ説明していきます。
殆どの人が伸びない・受からない大きな原因
予備校の構造がそうなっている
殆どの人が伸びない・受からない大きな原因とは、予備校の構造的な話でしたね。
予備校の構造的な問題というのはつまりどういうこと?
そう思われるかもしれません。
こういうことです⇩
・受かるべくして受かるような人以外は基本的に予備校の養分要員である
普通に授業を受けるだけで合格できるような地頭の持ち主、コツコツ積み上げてきたものがある努力家の人たちが受かってくれればそれで満足ということですね。
それ以外の人が受かってくれたらラッキーくらいなものでしょう。
つまり、予備校は特別なことはしてくれないということです。
受かるべくして受かる人が順当に合格を持ってきてくれれば良いわけですので、合格の見込みが高くない生徒が順調に偏差値が伸びる・受かるためのカリキュラムではありません。
彼らが頑張って受かるようにとか、底上げして少しでも良い大学へ!なんて素敵なことも当然してくれません。
せいぜいチューターが発破かけてくれるくらいです。
合格者数だって優秀な人たちが稼いでくれます。
あとは水増しでどうにでも出来てしまいます。
有名な話ですが、大手予備校の東大合格者数を足すと東大公表の合格者数を超えるくらいですから水増しはお家芸ですw
これが予備校の構造です。
大半の人は志望校に合格できるほど成績が伸びないことも、当然ながら受からない事も予備校からしたら計算ずく。
それを承知でコースやクラス編成がされている訳ですね。
こんな構造的問題は生徒側でどうにかできる問題ではありません。
もしもあなたがその”合格できる一定層”ではないならば、予備校にお金を納めて単なる養分となってしまうことは覚悟しておかなければいけませんね。
殆どの人が伸びない・受からない小さな原因
【前置き】折角行くなら自分でどうにかできることは頑張りましょう
もしも”大きな原因”のせいで志望校合格が難しいにしても、出来ることはあります。
望みは薄くてもラストワンになれる可能性はゼロではないかもしれないし、予備校に入る前より偏差値を微増させるくらいはできるかもしれません。
せっかく予備校に行くのですから少しでも上を目指しましょう。
ここでは、予備校生にありがちな成績が一向に上がらない人の特徴をご紹介します。
もしも1つでも当てはまれば、それこそ成績上昇は厳しいものです。
では見ていきましょう。
行って満足してしまう自己満が多い
予備校に行って勉強した気になる。
自習室に籠って満足する。
これは予備校に通うとありがちな現象です。
「あ~、おれ頑張ってるわぁ」ってやつですねw
でも、予備校に行く事が目的でも、自習室に籠る事が目的でも無いはずですよね?
大事なのは結果のみです。
予備校に行く行かない、自習室に行く行かないに関わらず結果が出ている人が正義です。
大事な結果ではなく、予備校や自習室が目的になっては本末転倒です。
それは究極の自己満足とでも言いましょうか。
残念ながら自己満足に浸ろうと結果はついてこないのです。
気を付けて下さいね。
予備校のカリキュラム・テキストへの盲信
「予備校のカリキュラムに沿ってテキストだけやっておけば大丈夫だ!」
これが許されるのは、それだけやっていて合格できる”一部の優秀層”に限られます。
多くの場合はこれじゃ全然間に合わないです。
進度は遅いし、問題を解く量も足りないです。
「いや、合格体験記とかでテキストだけで十分だったとか言ってるじゃん」などと思うかもしれません。
でも、それは選ばれし”一部の優秀な層”の話です。
全てを盲信するのは非常に危険です。
各時点での学力も、地頭も違うのに全員が同じように予備校のカリキュラムに沿ってテキストだけやっていれば大丈夫と考えるほうが寧ろ不自然でしょう。
人それぞれ取るべき戦略は違うはずです。
そうなれば当然やるべきことだって全員一緒でいいはずがありません。
この件は以下の記事に詳しくまとめていますので、宜しければご覧ください。
予備校が遊び場へと化す
中には予備校が遊ぶ場所になってしまう人がいます。
これは愚の骨頂ですねw
予備校には飲食ができたりする休憩スペース的な場がありますから、そこに溜まり始めるんですよね。
特に浪人だと高校を卒業し、新たな環境で新たな友達が出来る訳です。
初めは勉強しなきゃと思っていても、マンネリはするし気が緩み始めた時は要注意です。
一旦沼にハマると抜け出すのが難しくなります。
成績は予備校に入る前より下がってもおかしくありません。
成績が下がる人の大半はこれでしょうね。
こんな偉そうに言っている僕も危うくそうなりかけていました・・・
これだけが理由ではありませんが、これも一因で僕は1ヵ月で予備校に行かなくなりました。
詳しい話はこちらを参照ください⇩
さいごに
予備校は万能ではないことに気を付けて
まとめとしては予備校は万能じゃないってことです。
目標を達成できないことが大半でしょう。
それは予備校の構造的問題かもしれないし、個人レベルでの取り組み方の問題かもしれない。
どちらに当てはまるかは人に依るでしょう。
それでも、夢半ばに終わる人の方が多いという事実が変わらない以上は当然あなたもそうなる可能性があるということです。
それは覚えておいてください。
じゃあ、予備校は無駄なのか?と問われると必ずしもそうとは言えません。
また別問題ですね。
僕は予備校入って1ヵ月で授業に行かなくなりました。
結果的には100万弱をドブに捨てましたが、その代償として「予備校が無駄かどうか」に関する知見を得られました。
もし興味があれば以下の記事もご覧ください⇩