「テキストだけで十分です」
予備校に行くとこんな言葉を見聞きします。
僕も某大手予備校に在籍して、
授業を受けていたことがあります。
その際は、こんなことを言われました。
この言葉の受け取り方には注意が必要。
真正面から馬鹿正直に受け取るべきではない。
それは前提に依るからです。
例えば、以下のAさんとBさんで考えてみて下さい。
Aさん:現役時代に志望校に1点足りず落ちた。
Bさん:Aさんと同じ志望校だが、3ランク下の学校にしか受からなかった。
AさんとBさんとでは、
当然やるべきことが異なりますよね?
同じなはずなくないですか?
Aさんには予備校のテキストだけで十分かもしれません。
でもBさんにも同じことが言えるでしょうか?
BさんがAさんと同じようにテキストだけやっていて・・・
3ランク下から志望校に逆転できるでしょうか?
大雑把に言えばこういうことです。
その言葉をどのように受け取るかは、
人によって変えなければいけません。
真に受けて良い場合と、
真に受けたら馬鹿を見る場合がある。
「予備校のテキストだけで十分」
今回はこの言葉の真意について解説します。
必然的に予備校のシステムにも関係する話になる。
あなたがどういう動きをすべきか、
良く分かると思いますよ。
・「テキストだけで十分」という言葉に懐疑的なあなたへ
・その言葉の真意とは?
この記事の信ぴょう性
こういう経験を詰め込んでいます
僕には少し特殊な背景があります。
でもだからこそ今回のテーマを、
俯瞰して多角的な視点でお伝えできる。
初めに言っておくと、
予備校に入って1か月弱で、
授業を全部切りました。
とはいえ予備校でされる説明は一通り受け、
授業に行っていた時期もあります。
「テキストだけで十分」なんてことも、
当然のように言われていました。
しかし僕的にはテキストだけじゃ到底不十分だった。
だから授業を切って自学に走ったというわけです。
skin=ハゲと訳す英語、
ノータッチの世界史。
このレベルからの慶應法学部志望であり、
2か月でA判定出そうとしていたので、
テキストだけじゃ無理じゃね?という判断。
しかし授業を切ってからも、
最後まで籍は置いていました。
校舎・コース・クラスでの内情も分かります。
自習室は時折行っていたし、
(浅いけど)友達も多少はいましたし、
チューターも仲は良かったので。
テキストだけやって受かった人も、
テキストだけやって伸びなかった人も、
どちらも見てきました。
そして最終的には本校舎にて、
早慶コースでは一番だったので、
そういう観点からもお話することもできる。
そして今はというと受験指導をしております。
例えばその内の一つはこれ⇩
他にも早大プレや慶大プレで一桁や、
予備校に行き続けて偏差値45から、
3か月弱で慶應合格するなど。
※この方々の模試成績や合格体験記はこちら
⇩
⇩
⇩
そんな僕が教える中には、
様々な方がいらっしゃいます。
予備校に行って失敗したという方。
浪人して予備校入ったけど、
成績伸びずに僕に頼ってくれる方。
予備校には入りはしたけど、
「このままでいいのか?」という不安から、
僕を頼りにしてくださる方。
そういう方とのやり取りを通じて、
予備校事情については良く聞く機会がある。
こういった自分自身の経験からも、
これまでに教えてきた経験からも、
その知見を本記事には詰め込んでいます。
だから信憑性高くあなたの今後に、
活かすことが出来るはずですよ。
また僕の教え子たちが成績爆上げした、
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「テキストだけで十分」という言葉の真意
【前提】弱者は考慮対象外である
「テキストだけで十分」
この言葉の受け取り方は、
自分の立場によって変わります。
でもそれは2つしかありません。
- 上位層か
- それ以外か
どちらかです。
受かるべくして受かる上位層がいれば、
予備校というのは成立します。
上位層に合格してもらって、
あとは合格者数は何とでも水増しできる。
見栄えを整えるにはこれで十分です。
そして大切なことですが、
その上位層とは後から作られるのではありません。
入ってから育てるではなく、
入塾時点で大半決まっています。
進学校出身
地頭が良い
入塾時点で成績優秀
授業料免除で籍だけ置いてる
などなど。
合格実績の数字は彼らが稼ぎます。
上位10%とかその程度にすぎません。
その10%が稼いでくるのに加え、
難関国立志望者がガッポリ稼いでくれる。
そんな優秀な層の合格を、
合格”学部”で人数換算すれば、
合格者数は見栄えが良くなる。
※これは良く行われている手法です
例えば1人で3学部に合格した場合、
合格者が3名扱いなど。
1人で3名分です・・・
どういう訳か1人で3人分の合格となる。
こんなのは日常茶飯事的に行われています。
僕は予備校に入って1か月弱で授業を切り、
その後は籍だけ置いていましたが、
慶應に3学部合格しました。
これでも当然、3名分の扱いになります。
(僕1人だけで)
この辺は本旨じゃないので詳細は割愛します。
詳しくはこちらをご覧ください。
⇒【水増し注意】予備校の早慶コース全然受からなくて草。リアルな合格率は?合格数のカラクリも
で、何が言いたいのか?
上位層以外の弱者は志望校合格に関して、
予備校の考慮に含まれないということです。
言ってしまえば蚊帳の外。
上にいる人間が受かればそれでいい。
合格稼いでくれる人が稼げばそれでいい。
下位層を合格させるつもりはありません。
合格してくれればラッキーではあるでしょう。
でも下位層の底上げを図らずとも、
予備校的には問題ないということです。
例えば慶應でA判定なんて凄く簡単なことですが、
そこに気付くことも当然辿り着くこともなく、
受験を終えることになってしまいます。
予備校の中で上位層とそれ以外に分かれている。
一先ずこれだけザックリ理解してください。
受かるべくして受かる層=強者。
そして、それ以外=弱者です。
この2つしかありません。
そして自分がどちらに該当するのかで、
テキストだけで十分かどうかが変わります。
強者には十分
強者=上位層にはテキストだけで十分。
このニュアンスはあながち間違っていません。
特別な事をしなくても、
普通に勉強していれば、
合格が妥当な人たちだから。
「テキストと授業が充実していた」
「それに終始するだけで十分でした」
予備校の合格体験記では、
こんなお手本のようなコメントがありますよね。
強者と言える上位層にとっては、
本心から出た言葉かもしれません。
王道を進んで真っ当に、
無難に合格できるだけの素養があります。
「テキストだけで十分」
あなたが上位層=強者側であれば、
言葉通りに受け取って問題ありません。
ちなみに余談ではありますが、
合格体験記に関して一つ。
先述の通り僕は予備校に入って、
1か月弱で行かなくなりました。
志望校である慶應法に受かったのですが、
早慶コースで言えば上位5%未満。
だからか合格報告に行ったら、
達磨と並んで写真撮られたし、
合格体験記も書かされました。
ちゃんと予備校に都合良く書きましたよ。
授業全然行ってないけど・・・w
まあそういうものです。
弱者には不十分
弱者=上位層以外。
特に下位に位置する層ですね。
この人たちにとっては、
テキストだけじゃ不十分と思っておいた方が無難。
無難というのは不十分と思っておかないと、
馬鹿見ても知らないよ?ということです。
いくら予備校のコース・クラスが同じでも、
上位層と下位層とでは大きな差があります。
特に大手なんか行けば顕著です。
上と下で偏差値が20以上違う。
そんなことも珍しくはないでしょう。
僕は本校舎の早慶コースで一番でしたが、
コースではなく同じクラスの人でさえ、
下とは軽々と20以上も違いましたから。
そのコース・クラスの下位層でも、
冠大学にガンガン受かる。
そんな高次元なら何も問題はないですよ?
例えば早慶クラスで下位1割でも、
例年合格者はバンバン出ますとか。
下位層でも偏差値70以上は楽勝とか。
でも実際は基本的に上のコースだし、
上位層のみが受かっていきます。
中位層だってほとんどは、
クラスの冠になるような志望校に受かりません。
下位層なら言うまでもないです。
その状況でテキストだけやっておけば十分?
そんなはずがないでしょう。
どうにか上位層に追いつき、
追い越せでやらなければいけないですよね。
詳しくは後述しますが、
他人と同じことやってたら状況はひっくり返りません。
いつまでも差が開いたまんまで、
同じようにやっても受かる上位層だけが、
美味しい思いをして辛酸を舐めます。
予備校に入りながら僕を使ってくれるのは、
そこを自覚できている人たちに多いですね。
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弱者にこの言葉が向けられたときの真意
「下位に位置するような生徒は合格が厳しい」
これくらい予備校だって分かってはいること。
毎年のようにデータがある訳ですから。
どの辺の位置にいる人が受かるとか、
どれくらいの成績の人が受かるとか、
知らないはずがありませんよね。
でもその人たちにだって同じように、
「テキストだけで十分」という言葉が、
向けられたりすると思います。
その真意はどういうものなのでしょうか?
当たり前ですが、
「テキストだけで合格レベルになります」ではない。
「地に足ついてテキストだけやっておきな」という
ある意味で予備校の優しさだと言うことができます。
下位層の人たちは、
勉強の仕方も分からない人が多いわけです。
あっちこっちに手を広げて、
何も身に付かず中途半端になる。
迷走の挙句に成績が1つの良くならない。
こんなことも全く不思議ではありません。
もっと言えばサボり癖が付いて、
勉強しなくなる人もいるかもしれない。
こんな悲惨な状況から、
救ってくれようとしているんですね。
予備校のせめてもの慈悲。
やるべきことを示し、
学習の習慣・最低限の学力向上に貢献して、
生徒の脱線を防ごうとしてくれています。
志望校は無理でも分相応にはなるよう、
予備校が導いてくれようとしている。
優しさ以外の何物でもありません。
確かに合格することは難しいでしょう。
でもそのことを責めてはいけない。
少しでも成績を上げてもらえるよう、
受験生を気遣っての言葉ですからね。
成りあがりたいならテキストだけでは不十分
他人と違うことをやらなければ勝てない
一先ずここまでをまとめましょう。
上位層=強者以外はテキストだけじゃ不十分。
でも「テキストだけで十分」という言葉は、
身の丈に合った合格に貢献しようとしてくれている。
何とも優しさに溢れたものでしたね。
「いやいや、テキストだけじゃ合格できないのかよ」
こんなことを思ったかもしれません。
そう思うのも良いでしょう。
であればテキストに依存せず、
自分で勉強しましょう。
合格って自分の力でもぎ取るものです。
テキストだけで受からないことを、
どうこう嘆いていても解決しない。
僕が1か月弱で予備校を切ったのも、
テキストだけじゃ無理だってわかったから。
でもそのおかげでスグA判定出せたし、
早慶コースで一番にもなれたし、
合格することだってできました。
テキストだけでは不十分なら、
自分でやればいいだけですよね。
それに劣位に立った者が戦況をひっくり返すには、
他人と同じことをやるべきではありません。
何か他人と違う工夫が必要です。
自分でやるべきことを考え、
他の人よりも効率的に大きく学力を向上させる。
上手くいけばテキスト依存よりも、
遥かに速く確実に伸びていきます。
そう考えたらテキストベースではなく、
自学に切り替えるのは寧ろ好都合。
でも、それは全て自己責任で行うこと。
大きな見返りを得るのに、
リスクが無いということはありえません。
テキストだけキッチリやれば、
最低限は向上したかもしれない学力。
これすら失うこともありえます。
それでも本気でのし上がろうと思うなら、
自分でやる以外にはありません。
”成績を早く大きく上げる”
”志望校に合格する”
この意味ではテキスト依存より、
独学の方がチャンスが大きいのは、
間違いないことですからね。
⇒独学なくして逆転合格はない!失敗したくなければ予備校依存から抜けなければいけない理由
さいごに
あなたはどっち?
「テキストだけで十分」
この言葉はあなたにとって、
どんな意味で受け取るべきでしょうか?
もしあなたが順調に学習を進めていて、
合格妥当レベルなら何も問題ありません。
一方で劣位に立っていて、
このままではヤバいという立場なら・・・
テキスト依存は止めて、
自分で勉強するのはありでしょう。
ただ、忘れないでくださいね。
「テキストだけで十分」という、
その言葉自体に嘘はありません。
上位層には志望校の合格を。
それ以外には分相応の合格を。
その上で「テキストだけで十分」というのは、
1つの正解だと覚えておいてください。
⇒ 予備校早慶コースのリアルな合格率と合格数のカラクリはこちら