いきなりですが、受験に落ちる人ってどんな人だと思いますか?
そして、あなた自身は落ちる側に括られていると思いますか?
少々心苦しいですが、ハッキリいます。
受験生の中には当日試験を受けるまでもなく落ちるだろうなと見え透いてしまう人がいます。
「あ、この人受験落ちるな」というのは少し話をするだけで分かるものです。
それくらいに落ちる人の特徴には共通点も多く、分かりやすいモノだらけです。
しかし残念なことに、それくらいに分かりやすい特徴であるにも関わらず、当の本人はそれに気づいていません。
もしくは、気付いていても直せないだけかもしれませんが。
さて、あなた自身はどうでしょうか?
落ちる人に良く見受けられる特徴は備えているでしょうか。
今回の記事では、落ちる人の特徴について説明します。
1つでも当てはまればヤバいと思ってください。
ただ、当てはまっても悲観しないでください。
「は、自分が当てはまっている」と気付くことがここでの目的です。
自覚したら今日から直していきましょう。
では、はじめます。
受験に落ちる人の特徴7選
勉強時間に依存した考え方をする
受験勉強には、1日○○時間勉強すれば合格できるのようなルールはありません。
~~大学に受かる人は○○時間勉強していると言われたりもしますが、これはその△大学に受かった人の多くが○○時間勉強していただけです。
その時間勉強したから受かるということではありません。
勉強する際は、「時間」だけではなく「質」も大切です。
10時間以上やって落ちる人もいれば、3時間で受かる人もいます。
僕の周りでも勉強時間こそが正義という人は多くいました。
彼らは自習室に夜まで籠っていることが合格への近道だと思っていたようです。
しかし蓋を開けるとドッカンドッカン落ちまくっていたんですね。
つまり彼れらは勉強時間こそ確保したものの、「質」つまり学習法や集中力に問題があったということです。
「質」が十分に担保されない状態で勉強時間に依存していても、合格には繋がりません。簡単に裏切られます。
ここで注意してほしいのは勉強時間が長い事を全面否定したい訳ではないということです。
「質」が担保されていれば問題ありません。
また、「質」を高めるのには限界があります。
「質」が高められた状態なら、あとは学力を伸ばす上で長い勉強時間を確保しようとすることは真っ当な考え方でしょう。
「質」が伴って勉強時間が長いのは、勉強時間依存ではなく、勉強時間との共存です。
つまり、勉強時間そのものの是非ではないってことです。
「質」ありきであれば問題はなく、「質」が欠如した勉強時間依存は悪であると認識すると良いでしょう。
目標から逆算したスケジュールを組んでいない
ジグソーパズルをイメージしてみて下さい。
・最終的な出来上がりがハッキリと分かっているジグソーパズル。
・最終的な出来上がりは何も分からずピースのみ与えられたジグソーパズル。
どっちが正確に、早く作り上げられると思いますか?
基本ジグソーパズルって最終的にどんなものに仕上げたいかゴールが明確になっていますよね。
そのゴールに向けて出来る事からやっていって、効率良く少しでも早く楽に作り上げようと思うはずです。
一方で、ゴールが分からないでピースだけ与えられたジグソーパズルって地獄じゃないですか?
何の目途も無い中、効率もクソもなくひたすら膨大な全ピースの中から当てはめていく作業を永遠とすることになります。
つまり何かゴールを目指す上で、ゴールから逆算できるかどうかでゴールへの道のりの険しさが決まるってことです。
これは受験勉強も同じことが言えます。
志望校合格する状態=ゴールを設定し、そこに早く・着実に近づいていくにはどうしていくべきか。
1つ1つステップを洗い出して、そのステップに到達するには具体的にどんな勉強をすればいいのかを考える。
ゴールから逆算して、上手にピースを組んで当てはめていく作業です。
これが出来ないってことは、意味が有るのか分からない勉強をただ闇雲に手当たり次第にやる事になります。
その先にゴールが存在するのかも分からないのに、です。
地頭が良ければそれでも乗り切れるのかもしれませんが、特に平凡な人にとってはゴールから逆算した取り組みがないと厳しい戦いになるでしょう。
基礎を疎かにしている
難関大学であっても、基礎が完璧になっていればある程度は得点できます。
にも関わらず、焦りからなのか基礎を軽視して応用に手を出そうとする人が後を絶ちません。
例えば、am,are,isの違いも分からない人が英検1級合格したいとなった時に、いきなり英検1級の問題解くのが正しいと思いますか?
文字通り1つも分からないことは想像に難くありません。
難しいということすら理解できないですし、前提となる基礎がないので解説なんか読んでもわかりゃしません。
この状態では何度問題集を解いても一向に前に進まないでしょう。
英検1級の前提レベルとなる基礎を身に着けてから英検1級の問題集に手を出す方が得られるものは多いはずです。
基礎を飛ばして応用に手を出すっていうのは極端な話これと同じです。
応用っていうのは基礎が無いと成立しません。
大学受験でも同様です。
基礎も無いのに応用に手を出して結局空回りして成績も伸びずに不合格になる。
これは鉄板パターンと言えます。
それに難関大学だからと言って応用問題ばかりが出る訳では無いです。
基礎を完璧にすれば解ける問題の方が比率としては全然高いでしょう。
基礎が出来る前に応用に手を出せば、基礎も応用も得点できない最悪パターンに陥る可能性が高いです。
まずはしっかり基礎固めを行いましょう。
問題演習の復習を軽視する
多くの人は問題を解いた後に復習をすると思います。
でも大事なのは「復習する」か「復習しない」かという2択ではありません。
「どれくらい」まで復習するか、これが大事です。
単に合ってた、間違っていただけではないということです。
問題集は復習することで得る効果が多くありますので、復習の精度も極めて重要です。
その問題集が提供してくれる知識や考え方は問題を解くだけでは得られません。
ある問題を解いて、付随する知識が解説に記載されているってことは、その知識は別の問題で形を変えて出題されるかもしれません。
当然1つの問題集で出題できる数には限りがあります。
その問題集の中では出題されなかったけれども別のどこかで出題される可能性があるものを、解説内で記載してくれています。
また、問題を解く際の考え方も解説では説明してくれます。
問題の解答には常に根拠があります。
その解答への考え方を多くストックするほど再現性が高く、少し捻って形を変えて出題されても正しい根拠に基づいて正答出来るようになります。
このような復習で得られる知見をどこまで完璧に吸収できているかが、問題演習の復習の精度です。
単に解いて合ってた、間違っていたではありません。
問題演習の復習の精度が低い人は、非常に伸びしろが少ないです。
折角問題集が色々提供してくれる訳ですから全て吸収するつもりで取り組みましょう。
⇩復習することのメリットの詳しい一例です⇩
学習精度の基準が低い
「やっている」「出来る」と判断する基準が物凄く低い人が多いです。
例えば、英単語帳。
どこまで覚えたか聞いた時に、「1冊全部完璧に覚えています」という人がいます。
そこで僕から、見出し語の意味以外の複数の意味や品詞、派生語や自他動詞、後に続く前置詞まで記載されている情報は全て覚えているのか確認すると、見出し語の意味だけだったりします。
これなら「1冊全部完璧」ではないですよね?
「見出しの意味は全部」が正しいはずです。
このように自分の現状を厳しく把握できない人は、全てに低い基準で「出来る」「やった」と判断しがちです。
例えば問題集を1冊とりあえず解いただけで、「この問題集は終わった」と考えます。
「終わった」という終着地点が大きく下方にズレています。
本来なら復習も完璧で、次やったら1問も間違わないと思える程度まで仕上げるべきですが、ただ一回解いただけで「その問題集はもうやった」と考えてします。
これって、「提出物を出した」という際に提出物の中身が白紙でも一応提出しているから「出した」と表現しますか?ていうのと同じです。
その提出物を一応の形にしていないと、「出した」うちに入らないじゃないですか。
これと同じです。
やった内に入らなくても「もうやった」
出来るうちに入らなくても「出来る」
出来る人とそうでない人では、「やった」「できる」の基準の乖離が半端ないです。
こんな風に学習精度を低い基準で考えている人は非常に危ないです。
⇩この点について詳しく知りたい方へ⇩
インプットに傾倒している
特に暗記系では、インプットに傾倒してしまう人がいます。
社会科目では、教科書や用語集、一問一答なんかを必死に覚えようとしてしまいがちですが悪手です。
身に着けた知識は問題で求められた際に上手に用いることが必要です。
単に知っている事と、実際に解けることは別物だと認識しましょう。
難関大学になるほど、難易度が高くない知識でも難しく感じるような出題をしてきます。
一問一答などでインプットしておけば答えられるなんてストレートな問い方中りしてくれるほど易しくはありません。
インプットに傾倒してしまう人にありがちなのは「知識自体は知っていたのに、正答出来なかった」ということです。
これはメチャクチャ悔しいと思うんですが、インプットばかりして正答出来るような勉強をしていないのが原因です。
また、アウトプット=問題を解くことで不完全な記憶を定着させる効果もあります。
ただ覚えようとして詰め込むよりも、頭に入っている知識を引っ張り出そうとすることで記憶がより定着しやすくなります。
インプットへの傾倒が良くない理由は詳しく話し始めるとキリがありません。
以下の記事にまとめているので宜しければご覧ください。
⇩一問一答が最悪な理由⇩
⇩教科書を使う必要が無い理由⇩
⇩用語集の使い方⇩
自分に甘い
自分に甘いっていうのは結構致命的です。
そして、自分に甘い人っていうのは自分の実力を正しく認識せず最後に痛い目見ることが多いです。
例えば、模試や過去問=現実を厳しく受け止められなかったりします。
もし信じられないような結果であっても、それは自分の実力なはずです。
自分の実力を正しく認識しないと、以降で取るべき自分のステップも見誤ります。
要するに、階段を踏み外し続けることになります。
また、自分に甘い人は凡ミスにも厳しく向き合いません。
本当は解けるはずの問題であったと、軽視してしまいます。
これではいつまでも凡ミス癖は改善されません。
このような取り組みの甘さは日頃の学習にも反映されます。
一つ一つの意識が甘く詰めるところまで詰め切れない、やるべきことを完璧にやりきれない等、随所に出てきます。
そして、それらが少しずつ蓄積されていつの間にか他の人に大きく後れを取りかねません。
過度に自分を追い詰める必要はありませんが、取り組み方の意識に関しては多少厳しいくらいを目指すと良いでしょう。
⇩あなたが自分に甘いか診断できます⇩
さいごに
今すぐに気付こう。そして直そう
さて、どうでしたか?
何か思い当たる節はありましたか?
あったら残念ですが、これまでのことは過去のことですから自分を許してあげましょう。
ただ、このまま進めてしまうと後から後悔することになるかもしれません。
折角いま気付けたのです。
すぐに直しましょう。
そして生まれ変わってこれからの勉強頑張ってください。