過去問を解いていて英語の長文の得点率が低い、という悩みはありませんか?
大学入試の受験科目の中でも、英語は大きな配点を占めますよね?
その英語の中で最も配点比率が高いのが長文です。
となると、長文が苦手な人はどうしても英語の点数を伸ばしにくいということになります。
長文はいろんな要素が絡んだ総合問題的な面があるので、過去問で得点率が低い事は分かっても中々具体的な対応策が分からないなんてこともあると思います。
焦りますよね?
このまま何をしていいか分からなければ、受験本番で長文で大きく失点する未来が待っているかもしれません。
早めに得点が伸びない原因を特定・対策をして、逆に長文を得点源にしてしまいましょう!
そこで、今回は過去問で英語長文の得点が伸びない際の対処法についてお話しします。
この記事を読み終えたら直後から、得点率改善に向けた取り組みを開始できるはずです。
・過去問を解いて英語長文の得点が伸びないあなたへ
・原因の解明・対策を施します。
・おまけに、英語長文を得点源にする過去問活用法も
得点が伸びない原因を特定・対策を考える
原因は大きく3つ
英語の長文で得点する際に必須になる考え方としては
”時間内に、正しく読んで正しく回答する””ということです。
これは必須です。
過去問の傾向などを分析して効率良く得点を伸ばすのは、この必須な力が備わってからです。
根本的な能力不足を解消してからでないと、過去問の分析等による対策も意味を成しません。
これを前提に考えると、過去問を解いて長文の得点率が伸びない際に考えられる原因は大きく3つです。
・時間不足(読む・解くスピード)
・正しく読む力の不足
・根本的な基礎知識不足
どれかしら、または複数個欠けているため現状あなたは長文の得点率が伸び悩んでいるということになります。
まずは、あなたの得点が伸びない原因を上記の内で特定する必要があります。
その上で、その原因に合わせた対策を講じる必要があります。
以降で詳しく見ていきましょう。
まずは時間無制限で解いてみる
まずは先ほども述べましたように、得点が伸びない原因の特定をしなければいけません。
そこでやるべきは”時間無制限でゆっくり読んで解いてみる”ということです。
過去問を解く際には、試験時間通り時間設定をして解いていると思います。
ここでは、その制限時間は無視してもらって大丈夫です。
どれだけ時間を掛けても良いので、とにかく自分の出来る限り正確に読んで解く事だけを考えましょう。
すると以下のように、2パターンに分かれるはずです。
「ゆっくりなら出来る人」「ゆっくりでも出来ない人」の両者で、原因もそれに伴う今後の対応策も異なります。
以降では、この2パターンに場合分けしてそれぞれの原因と対応策を見ていきます。
時間無制限なら出来る人
ベースは整っている
ゆっくりならできたよ!という人に関して、現状を招いている主要因は速さです。
それは読む速度であり、解答する速度でもあります。
大まかな方針は以下の通りになります。
1.根本的な読む速度を上げる
2.大問に応じた優先順位を把握し解答速度を上げる
3.過去問を上手に活用して、得点効率を高める
ここでは1,2について説明します。3に関しては、後述してますので記事下段で確認してください。
ゆっくりで出来るということは、文章を正しく読む力は備わっているということです。
また、そこに必要な基礎知識(単語や文法)なども志望校の水準で及第点であると思って良いと思います。
基礎知識や正しく読む力が無ければ、ゆっくりやっても得点できません。
志望校に太刀打ちできるだけのベースが備わっていることに自信を持ちましょう。
その上で、まずは読む速度を上げていかなければいけません。
現状は、よどみなく読むのは難しいのでしょう。
ゆっくりと返り読みをしながら逐一丁寧に読めば理解できるというところだと思います。
この場合の解決策は多読です。
多読と復習を繰り返すことで読む速度は劇的に改善します。
多読学習の具体的なやり方はこちらを参照ください。
次に解答速度の向上です。
英語の問題は幾つかの大問で構成されることが大半です。
どこから優先的に解くか、それを抑えるだけでも時間を効率的に使うことができます。
ベースとなる考え方を貼っておくので具体的にはこちらを確認してください⇩
読む速度と解答速度を高めることが、現状あなたの課題です。
上記のやり方を参照にしつつこの課題を克服したら、後述するやり方に従い過去問を上手に使って得点効率を爆上げしましょう。
時間無制限でも出来ない人
早急にベースから仕上げる
ここでは「ゆっくりやっても出来ない人」に関してです。
英語の長文は複数の要素から成り立ちます。
単語・文法・英文解釈力、これらは文章を正しく読むために必要です。
これらが揃って初めて速さという要素が重要になります。
現状ゆっくりでも得点できないのであれば原因は2つ考えられます。
・単語や文法など基礎知識の不足
・正しく読む力がない。(英文解釈力)
これはどういうことかというと、今のあなたは志望校で求められる基礎学力が欠如しているということです。
少なくとも上記のいずれか足りていないと思ってください。
過去問を見直してあなたがどちらに(もしくは両方に)該当するのかを確認しましょう。
それぞれに関して以降で説明していきます。
基礎知識が不足している場合
もし単語や文法が分からないのであれば知識不足です。
まず語彙や文法などは文章を読む上でマストですよね。
This is a appleでappleの意味を知らなければ、この文章を訳せないのと同じ原理です。
同様に、現状あなたは志望校で求められる長文に必要な基礎知識が無いということです。これではゆっくりやったところで読めるはずがありません。
志望校で求められるレベルでの語彙・文法が欠けていては、この先どんな対策をしても意味が有りません。
全てはここから始まります。
まずは基礎知識の習得を急ぎましょう。
単語、文法を超速で仕上げる勉強法を貼っておきますので宜しければ参照ください。
・単語王・英検準1級・英検1級単語帳まで完璧にした単語学習法
【ズルい英単語】大学受験なのに短時間で英検1級単語帳まで完璧にした覚え方 - K.O diary
・独学・短期間で文法問題正答率95%を実現した勉強法
英文解釈力が不足している場合
次に、単語等が分かるのに正しく読めていない場合に関してです。
これは正しく読むためのベースは整っている状態です。
ただ、読み方のルールが分からない(知らない)だけでしょう。
英文は全てルールに基づいています。
大学受験の長文なんかはルールに則って読むことさえできれば正確に読むことに苦労はありません。
以下の記事を読むと正しく読むための考え方が分かります。
また、記事内に例題も載せてあるので、その例題を使えばあなたの英文解釈力があるかどうかも判断できるはずです。
過去問を用いて得点率を効率的に伸ばす
これで英語の過去問マスター
時間無制限なら出来るのか否かで、それぞれの原因特定や対策を紹介してきました。
要するに、ここまでは過去問に取り組む上で必要な根本的な学力の補強を目的としたものです。
そもそも前提となる学力が無ければ、過去問を使った解法テクニックの習得や得点効率の上げ方などが活かされることはありません。
なので、ここで説明することは先述してきたことをしっかりと取り組んだ上での+αであると認識してください。
過去問を上手く使いさえすれば英語の試験で得点を最大化させることが可能です。
よく過去問の「傾向」を把握するとかって表現が使われますが、「傾向」というのがどんなものか考えたことがありますか?
こんな問題が出題されやすい、例えばこれだって傾向といえますよね。
でも、こんな曖昧な分析では本当に効果的な対策とは言えません。
本当の意味での傾向が分かると以下の事項が試験問題を見るだけで瞬時に分かります。
・引っ掛けポイント
・受験生を振るいに掛ける差別化ポイント
・捨て問や確実に得点する問題の区別
・時間を掛けて解くべき問題と、時間を掛けてはいけない問題の区別
etc...
このようなことまで見えてきます。
これは試験中、無意識にでも即座に判別できるものなので常に自分に有利な展開で解答を進められるようになります。
そのために必要なのは過去問の繰り返しです。
単に繰り返すだけでは意味が有りません。
繰り返す際に意識するべきことは当然あります。
具体的な取り組み方についてはこちらをご覧ください⇩
さいごに
焦らないこと
過去問を解き始める時期になると、多くの受験生が焦り始めます。
過去問を解いて思うようにいかなかったりすると焦りたくなる気持ちは分からなくはないですが、焦らないでください。
厳密に言うと、正しく焦ってください。
いたずらに焦ると必要なステップをすっ飛ばしがちです。
志望校で求められる語彙力すらないのに、やたらめったら過去問を解きまくってしまう人がいたりしますが、これは誤った焦り方です。
今自分に最も必要なことを、地に足着けて取り組みましょう。
それを早急に仕上げようとするのは正しい焦り方です。
急がば回れです。
限られた時間の中でも、正しい順序で一つ一つ取り組んでいった先に合格があります。
頑張ってください。
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