早慶なんて秒で終わるさ
大学受験の英語を勉強しているとぶつかるであろう1つの壁があります。
それは時間が足りなくなることです。
「あと5分あれば解き終わったのに」
「最後の方はテキトーに埋めるだけになっちゃった」
「毎回あと少し時間が足りねぇ」
大半の受験生は毎回このような思いを繰り返し、結局克服できずに受験を迎えてしまいます。
無理に時間に合わせようとして正答率を下げてしまう人もいるでしょう。
もしも今あなたが長文を解く際に時間が足りないと感じることがあるなら早急に解決に努めるべきです。
大半の受験生と同じように受験終わるまで時間が足りないと嘆きながら英語の点数が伸びずに終わってしまう可能性が極めて高いからです。
初めに、根本的な解決策を伝えておきます。
それは多読です。
パラグラフリーディングとかで対応しようとする人もいますが残念ながら、それは小手先と言わざるを得ません。
せいぜい今よりも少し早くなる程度の誤差に過ぎないので、本当に読むのを早くしたいなら根本からの解決を図るべきです。
適切に早く読めるようにはなりたければ多読が一番の薬です。
今回は、そんな多読の話です。
多読するべき理由や、実際に実感できる効果などをお話しします。
多読の効果
早慶の文章が偏差値50レベルの英文に感じられる
まずは多読をしているとどうなるかについて説明しましょう。
あなたが多読を行った先にはこうなれる、というイメージで読んでみて下さい。
僕は帰国子女でも何でもありません。
skinをハゲと訳すくらい英弱な状態から10か月ほど受験勉強をしました。
はじめは勿論簡単な長文問題集から始める事になるのですが、当たり前の如く解き終わりません。
ゆっくりとしか読めないし、それでも意味を正確に取れませんでした。
そっから多読と復習を始めたんですね。
決して即効性がある訳ではないので1週間やそこらで成果が出るわけではありません。
最初に効果を実感するまでに2か月くらいは見た方が良いと思います。
実際僕は2か月~3ヶ月で効果を実感し始めて、4か月後に行われた河合塾全統記述では偏差値80まで行きました。
10月くらい、秋ごろには色々早慶の英語を解き始めて、大概10分は時間が余るようになりました。
受験期直前は早慶レベルだと簡単すぎるので英検1級の長文問題を解いていましたのですが合格点水準で解き終わるというところまで読めるようになりました。
受験真っただ中の2月なんかは自分が帰国子女なのではないかと本気で勘違いしてしまうレベルでしたね。
これが多読の力です。
多読は裏切りません。読んだ量と復習した量だけ自分に返ってきます。
多読をしていると、こんな風に英文を読めるようになるっていうのが今後の話です。
常に前からザーッと目に入れるだけで意味が分かる
読むのが遅い人は、間違いなく返り読みをしています。
一旦前から進んで、ある個所からは後ろからまた返って読み直すことです。
多読を積んでいると、後ろから返し読みはしません。
this is the book which i likeという文章の時、book以前とbook以後で分けて考えません。
「これは本です、私が好きな」のような不自然な理解にもならないし、which以降を読んでから前に戻る事もしないです。
this~likeまでがワンセットで塊として目に入ってきて、あえて日本語に訳すわけでもなくその意味が理解できています。
よほど難解な文構造でない限りは、全てこの調子で読むことができます。
なので、どちらかというと読むというよりはザーッと目線を移すと意味が取れているので、特に意識せずとも文章の大事な箇所かそうでないかも判別できています。
日本語の簡単な文章を読むときにわざわざ訳すこともしないし、どこが大切かも簡単な文章なら見た瞬間分かるじゃないですか。その感覚です。
多くの背景知識に触れられて様々な文章で理解が早くなる
あなたが詳しいスポーツと、全く知らないスポーツの2つの英文を読んだとしましょう。
どっちが読みやすい、理解しやすいですか?
圧倒的に知っているスポーツの方が理解しやすいでしょう。
何故かと言えば、元々ある程度知識のある文章はその内容以上に理解が簡単に感じられるからです。
多読を通じて背景知識のストックが増えると、これと同じ原理が発生します。
大学受験という試験において、出題されるトピックやジャンルというのは一定の括りがあります。
文章の難易度は各試験で違えど、日本語にすると何か似ていると感じることは少なくありませんでした。
特に難関大学となると、その文章のジャンル自体が難しいものである場合が多いです。
経済だったり、環境問題や社会問題だったりします。
その辺の文章を多読でこなしていると、必然的に背景知識に触れる事も出来ます。
これらの背景知識を知っているのと、知らずに解くのでは文の理解のしやすさに大きな差をもたらします。
多読は単に読むのが早くなるだけではなく、その背景知識を知る事も出来て、それも相まって異常なほどの速さで読み理解できるようになります。
多読の仕方
読むものは簡単なものから順に難しくしていく
この意味を解説していきますね。
多読の目的は、早く前から読んで意味を正確に取る作業を無意識にできるように体に覚えさせることです。
まずは簡単なもので構いません。
this is the book which i likeという文章すら返り読みをしてしまう時に、いきなり難解な文章でばかり多読をしても前から読むことを体が覚えることが出来ないからです。
簡単でも良いので前から早く、正確に読めるようになることが大切です。
それに体が慣れて無意識に出来るくらい体が覚えてきたら、少しずつ文章のレベルを上げていきましょう。
文章のレベルを1段階上げると、その時はすぐには体が対応できないかもしれません。
しかし、それは慣れの問題です。
前から読むこと自体は体が覚えているはずなので慣れれば対応できますし、そこに対して時間は掛かりません。
後は、少しずつレベルを上げて慣れての繰り返しです。
その繰り返しが進むほど、挙げたレベルに対応するまでの時間は短くなります。慣れるのが早くなってくるということです。指数関数的に早くなると思って下さい。
なので一番初めが最も重要です。
そもそも前から読むことを体が覚えてくれないと何も始まらないからです。
1日のword数の目安
これは人に依るでしょう。他の科目との兼ね合いもあるし、元のあなたの力次第みたいなところもあります。
が、僕の場合は1日1000words以上を目安にやっていました。
1000wordsの文章を読むというよりは総計でそうなれば良いという感じですね。
300wordsを3~4個読むでも、1000wordsを1つ読むでも良いでしょう。
3日で3000、1か月で30000、10か月なら300000wordsですね。
1日1000wordsが正しいかは分かりませんが、これだけ毎日読めばどんな英弱でも早慶レベルは秒で解き終わるようになることは確かでしょう。
もしも他科目との兼ね合いで1日にそんなに読む時間が無いという際には、ワード数は減らしても良いと思います。
しかし、毎日読むようにしてください。1000wordsだろうとそれ以下であろうと、極力毎日読多読をするのは絶対条件です。
早く前から読むというのは慣れが大きいです。その慣れが定着するまでは1日でも欠かすと一歩後退すると考えると良いでしょう。
楽器を習得するためには毎日触れていないといけないことと同じです。
多読だけでなく復習も忘れずに
ただ読んで終わりではありません。
さきほど述べた様に分からない単語は覚えるべきだし、正確に読めなかった文章は原因追及して克服する必要があります。
また、個人的には音読をおススメします。
多読の一番の目的は、前から早く読んで意味を取れるようになることです。
この目的に対しては音読は非常に効果的な勉強法だと思います。
音読で前から早く読みながら日本語の意味を取るという作業は、前から正確に早く読むことを体に染み込ませる、覚えさせる訓練になるからです。
音読スピードと同じスピードで無意識に文構造も意味も正確に取れるようになれば、その文章では帰国子女並みに早く読めるようになっているはずです。
この作業を色んな長文で繰り返すうちに、体が覚えてきます。
体が覚えれば初見の文章でも、無意識に体現できるようになります。
音読の仕方は以下の通りです。この通りにやると結果的に5~10回くらい繰り返す事になると思います。
一度読んで終わりではなく音読まで含めた復習を是非行ってください。
多読は裏切らない
さいごに
多読を騙されたと思って実践してみて下さい。多読は裏切りません。
時間が足りないなんて心配をする必要もなくなります。時間を掛けたい問題に時間を掛けても、他の問題を速攻終わらせられるなど時間の調整も出来るようになり英語試験への攻め方にバリエーションが生まれてきます。
もちろん、そのような余裕というのは得点へ大きく直結します。
英語長文を極めたければ多読は避けて通る事は出来ないです。
頑張りましょう!
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