浪人生が伸び悩みに陥るのは結構悲惨です。
というのも、浪人前半は得てして好成績である事が多く、伸び悩みを感じる人の多くは夏以降になります。
(後述しますが浪人前半で伸び悩みを感じてしまった場合はもっと悲惨です。)
夏以降に伸び悩みを感じた場合、残された時間は限られていますよね。
伸び悩んでいる原因を究明し、対策を打って、尚且つその後更に学力を伸ばしていく、これらを伸び悩みに気付いてから受験が始まるまでの期間で一通りやらなくてはいけません。
伸び悩みの原因が分からないまま時間が過ぎたらどうなると思います?
気付いた時には残りの時間は無く、致命傷になりかねません。
しかし、伸び悩んでしまった原因を自分で特定することは難しいです。
そもそも、その原因を自分で突き止められるなら伸び悩むような状況にはなっていません。
自分のやり方に何かしら盲点があったから伸び悩みが起きる訳ですよね?
それが盲点である以上、自力で気付くことが難しいのは直感的にも理解してもらえると思います。
伸び悩んだ=これまでの自分の認識・やり方に問題があった、ということです。
この記事では、自分では気づきにくい浪人生の伸び悩みの原因を手助けする内容になっています。
あなたがもし伸び悩みに陥っているのであれば、自分と照らし合わせて考えてみて下さい。
この記事を読み終えた5分後、次にやるべきことが分かるはずです。
・浪人生の伸び悩みを解消する
・この記事を読み終える5分後、あなたが次にとるべき行動が分かる
浪人生の伸び悩み
夏以前に伸び悩みを感じた方へ
夏以前に伸び悩みを感じてしまった場合は、そもそも伸び悩みではないと思った方が良いです。
夏以前の浪人前半は圧倒的に浪人生が現役生よりも有利な戦いです。
現役生は勉強開始して間もないし、もしくは部活などで本腰が入れられていない状態である事もあるでしょう。
その浪人生有利な序盤で伸び悩みを感じるような成績不振だった場合は伸び悩みではなく、シンプルに勉強の仕方を間違えているだけの可能性が極めて高いです。
これまでの勉強のやり方を全否定するくらいでちょうど良いです。
微調整とかではなく勉強法を一新するつもりで見直しを図ってください。
夏以降に伸び悩みを感じた方へ
夏以降に伸び悩みを感じた場合、まず2つの可能性が考えられます。
・そもそも初めから伸びておらず、伸びたと思ったことは勘違いだった。
・途中までは本当に伸びていたのに、どこかでパタッと伸びが止まってしまった
前者は、そもそも伸び悩みではないということです。
伸び悩みというのは途中まで伸びていたのに、どこかで伸びが止まってしまう現象を指します。
伸びたと感じていても実は勘違いで、そもそも初めから伸びてなかったんじゃないの?という可能性を疑いましょう。
ちなみに、ここで予めお伝えしたい注意点は模試の成績が現役時よりも上がったから伸びたという判断はしてはいけないということです。
この判断基準は間違いですが、多くの浪人生がそれに気づきません。
この辺りについては以下の記事に細かく載っています。
あなたのその伸び悩みが勘違いかどうかをまずは確認してください。
後者の「途中までは本当に伸びていたのに、どこかでパタッと伸びが止まってしまった」というのは間違いなく伸び悩みと言えます。
これについては以降で詳しく見ていきましょう。
浪人生の伸び悩みの原因
原因は大きく2つ考えられる
浪人生が伸び悩む原因は大きく2つに分けられます。
・実は基礎が固まっていなかった
・基礎は固いが基礎以降の勉強の仕方が分からない
この内のいずれかに該当するはずです。
伸び悩みに陥る浪人生の大半が前者に該当します。
浪人生に良く見受けられる現象です。
とは言っても、自分ではどちらが原因か気付くのは難しいものです。
それでは、それぞれを以降で見ていきます。
恐らく自分に当てはまるポイントが見つかるはずです。
基礎が固まっていなかった(大半がこれ)
伸び悩んだ!と感じる浪人生の大半は、実は基礎が固まっていないということが本当に多いです。
そして、この現象が浪人生に多い理由も明白です。
浪人生の多くは現役の頃にある程度勉強しています。
なので、基礎が全く無いという訳ではないんですね。
この「基礎が全くないわけではない」というのが、厄介を招く理由です。
例えば浪人開始時点で現役の頃に落ちてしまった志望校の過去問を解いたとしても、恐らくある程度は戦えるでしょう。
合格点に全く届かないというよりはむしろ、合格点に近い点数は取れてしまうと思います。
これによって錯覚が起きてしまいます。
「自分はある程度の学力は既に持ち併せている」こんな風に思ってしまった時点で、足元を固めようとするのではなく上ばかりを見てしまうでしょう。
応用問題であったり、少し難しい問題で得点できるようになることで自分に足りなかった差を埋め合わせようとすると思います。
つまり何が言いたいかと言うと、多くの浪人生は自分の基礎学力に対して過信が激しいということです。
基礎は少なくとも「ある程度」は出来ていると思う節が強いです。
でも、それじゃダメなんです。
その「ある程度」は信用なりません。
本来求められるであろう志望校の基礎レベルには恐らく達していないですし、基礎は完璧だと胸を張って言えるべきです。
浪人生は現役の頃に1年勉強しているとはいえ、志望校に不合格だったわけです。
それまでの勉強を否定するくらい謙虚に自己評価を行うくらいで丁度良いでしょう。
基礎が固まっていない状態で応用問題を繰り返しても、土台がグラついているので綺麗に上に積み上げることは出来ません。
詰み上がっていると思っていても、それは勘違いとか自己満足の類です。
浪人生に限らず多くの受験生が気付けないことですが。
また、本当に基礎が完璧なら河合塾全統記述模試などで偏差値70~75くらいは確実に取れます。
この数字が取れないのであれば、それは基礎不足だと思ってください。
「え、いやいや、基礎だけでそんな偏差値にならないでしょw」
とか思いましたか?
それこそが基礎に対する意識の低さを表しています。
基礎学習の1つ1つの精度の低さの原因は、その意識の低さから来ています。
基礎を侮ってはいけません。
僕自身の実体験でも基礎学習だけでも上記の偏差値は余裕で届きます。
もし、あなたが基礎不足であるならば、今後の応用学習を着実にモノにするためにも早急に基礎の徹底を行いましょう。
⇩意識の低さが、精度の低さに繋がります。⇩
基礎は出来ているけど、その後の伸ばし方を知らない
基礎は出来た上で、その後の伸ばし方が分からないという悩みは基礎ができていない状態と比べるとレベルの高い悩みです。
一応確認です。
先ほども触れましたが、基礎ができているというのは河合塾全統記述模試相当で偏差値70~75は取れている状態です。
この数字に達していない際は、前項”基礎が固まっていなかった”をご覧ください。
それでは話を戻します。
基礎が出来て以降で伸び悩みを感じるのは悪い事ではありません。
というのも、基礎が出来ていない状態だと穴が数えきれないほどあるので、その穴を潰すのも難しくはありません。
一方で、基礎が出来てくると穴の数が少なくなるので、ピンポイントで効果的な対策を打たなければならなくなります。
穴が少なくなる事自体は、あなたの学習の成熟度の証なので悪い事ではないんです。
でも、今後何をしたら成績が伸びるのか見つけるのが難しくなってしまいます。
ここで1つやってみて欲しい事は、志望校の過去問を解くことです。
そして、過去問を研究し尽くすことです。
今過去問を解いて合格点に達するのかは僕には分らないです。
でも、真剣に研究すれば必ず課題が見つかります。
自分に必要な課題は降ってくるものではなく、自力で見つけなければなりません。
これは学力・成績が上がるほど、付いて回ります。
失点してしまった理由を全て洗い出しましょう。
そして、何をすれば、どんな補強をすれば今してしまう失点を得点に変えられるのかを考え抜いてください。
時間は少し掛かるかもしれません。
でも、それは当然です。
偏差値40を50に上げるのとはわけが違い、あなたは既に基礎が固まり一定の学力を持ち併せています。
学力は上がるほど、それ以上にするのが難しくなるのは仕方がありません。
基礎が固まって、それ以上になるための課題と補強策を見つければ、後は1つ1つ実行するだけです。
そして、その先には果てしなく合格に近づいたところにいると思って大丈夫です。
少々骨が折れるかもしれないですが、本当にあと少しです。
ゴールに近い位置にはいるはずなので頑張りましょう。
⇩この記事は参考になるかもしれません⇩
さいごに
大事なのは自分と厳しく向き合うってこと
伸び悩みって言葉で片づけてしまうのは非常に簡単なことですが、それで終わらせてしまうとその後に何も生まれません。
大切なのは自分に厳しく向き合えるかどうかです。
何かしら自分の捉え方や意識に問題がある、もしくは自分の課題に気付けないことが原因で伸び悩んだと感じるようになります。
これらは自分に厳しく向き合っていれば避けられるものですが、人間はそんなに強くはないんですねぇ。
どこかで自分い甘えが出たり、思考が止まってしまうものです。
これは殆どの受験生がそうでしょう。
なので今回の記事で、あなたが自分と向き合うキッカケとなり、その向き合い方まで役に立てていたら嬉しいです。