慶應文系各学部のリアルな難易度・特徴・対策
一言で慶應の文系学部といっても、幾つも学部が存在します。
そして各学部によって難易度も試験の傾向などが異なるので、その対策もそれぞれ変わってきます。
偏差値や試験の形式なんかはネットで調べてれば幾らでも情報が出てきますよね。
でも、偏差値が~とか、出題形式はこう~とかじゃなくてもっとリアルな情報を持っておくと便利だと思いませんか?
どんな試験?
何を求められている?
どんな対策をすれば良い?
これらを押さえられたら、受験する学部の選定にも対策にも役に立つでしょう。
そこで今回は、学部別に難易度や特徴、対策まで全て丸っとリアルな入試に役立つ情報をまとめました。
「自分が受験生の時に知っておきたかったな」と感じるような情報を詰め込んだつもりです。
ちなみに学部別合格難易度を表すとこんな風になります
法学部:★★★★★
経済学部:★★★★★
商学部:★★★★
文学部:★★★
SFC:★★★
※僕は小論文はノー勉で受かっているので小論文は割愛してます。
埋めれば平均点は来るので勉強せずに臨んで大丈夫です。
一回過去問見れば十分です。
詳しくは⇩
小論文対策は時間の無駄!?対策なしで慶應に合格した男が教える小論文を捨てるべき理由 - K.O diary
学部別合格難易度と特徴の概要
法学部について
難易度は星五つです。
ここの試験は私立文系全体の中でもトップクラスに難しいです。
試験の形式としてはオールマーク式。
いわゆる私立文系の典型例とも言えるでしょう。
英語では語彙やイディオムなど明らかに受験レベルを逸した知識が要求されることも少なくありません。
問題量やその難易度から時間との勝負も頭に入れておくべきです。
その時短対策としては過去問を使って少なくとも解く順番は決めておきましょう。
特に会話問題やインタビュー問題では解法パターンをある程度身に着けておくことも有効です。
普段から高いレベルの長文に触れるだけでなく知らない語彙の増強の意識を持ち、解法パターンも意識して勉強してください。
社会も英語同様に、「そんなの聞いたことねえよw」といった知識が問われます。
ある用語に対して自分の言葉で体系的に説明できる必要はありません。
その用語のキーワードやポイントだけを押さえていれば対応可能である一方で、頻度の低い用語まで知ってることが大切です。
有効な対策は用語集の頻度の低い用語を潰すこと。
そして早慶の過去問を解きまくって未知の知識を拾うことです。
バチバチに私立文系な試験になります。
なので国立志望の人が併願してても自分の土俵で戦うことができるでしょう。
その難易度以上に対策次第ではかなり優位に立つことも可能です。
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経済学部について
言わずと知れた慶應の伝統的な看板学部。
難易度は星五つです。
法学部とは違った難しさがあります。
法学部はどちらかというと知識偏重な試験になりますが、経済学部は国立寄りです。
知っているかどうかではなく、理解しているかどうか、それを表現できるかどうかが重要です。
その試験傾向から国立志望の人も併願することが多くいます。
国立落ちが一番多いのは恐らく経済学部です。
慶應に入学すれば分かりますが、東大・一橋落ちの慶應経済にわんさか出会いますw
彼らはこの試験傾向には国立対策で慣れている、というよりお手のものです。
ガッツリ私文的な法学部とは違い、比較的相手の土俵でその人たちと戦うことになるという意識は必要でしょう。
試験問題自体がべらぼうに難しい法学部とは難易度の毛色が違います。
私立文系の人は過去問などを通じて経済学部対策の練習を少しするべきです。
そうでないと国立志望の人に蹴散らされる可能性が強いです。
英語では長文と和文英訳、論述があります。
難解な英語力を求められる試験ではありません。
持っているものをどれだけうまく使えるかの方が大切です。
なので、それぞれで求められる知識レベル自体は高くないです。
長文の語彙も英文レベルも難しいものではありません。
長文での足切りもありますが、順当に慶應狙えるレベルなら気にしなくて大丈夫です。
足切りを気にするという低次元ではなく、可能な限り高得点を狙いましょう。
知識・英文の難易度にも高得点を狙えるはずです。
一方で英作や論述は対策をする必要があります。
私文志望だと普段書き慣れていない人も多いでしょう。
文法や表現は勿論ですが論述は中身も見られますので英作文や論述は練習して添削してもらうのがいいかもしれません。
社会はマーク問題と記述・論述とあります。
マーク問題でも法学部のような用語を多く知っているかよりは、出来事の背景を問うような出題の方がメインです。
なので問題集などを普段解く際も解説を読むなりしておくべきでしょう。
記述論述に関しては、私文は普段全く縁が無いと思います。
慶應を真っ当に受けられるレベルなら書くべき事項は何となくは頭に浮かぶかもしれません。
しかし、何となく頭に浮かんでくるだけでは得点につなげにくいでしょう。
ちゃんとアウトプットして形にしながら表現できるかというところが争点です。
その練習は過去問を通じてやっておいたほうが良いです。
私立文系には少し馴染みのない試験になります。
だからと言って特に臆する事はありません。
日頃の学習で英社をバッチリ仕上げておけば難易度的には対応可能です。
プラスで英作や論述対策を少々やることが出来れば特に合格に支障はありません。
・慶應法学部と経済学部どっちが難しい?
慶應法学部VS経済学部!難しいのはどっち?W合格者が徹底解説します! - K.O diary
商学部について
法学部や経済学部よりは受かりやすいです。
合格難易度は星4つです。
問題レベルは慶應の中ではだいぶ簡単です。
高得点必須な試験だと思ってください。
イメージとしてはセンター/共通テストのちょいハイレベルな感じです。
英語では空所補充などで記入式の問題があるとはいえ、基本はマーク式になります。
問題のレベルも全体として高くなく極めてオーソドックスなレベル。
その代わり時間が厳しく、とにかく時間との勝負なります。
普段から文法問題でも長文でも時間を意識して勉強しましょう。
時間意識するというのは単に読む速さに限った話ではありません。
解く速さも含まれます。
膨大な問題量なので、選択肢で迷っていたり解答に時間を掛ける時間も短く出来るように意識して取り組む必要があるでしょう。
有効な対策は、学部問わず早慶の過去問です。
慶應商より難易度の高い問題も多い中で、時間を制限時間よりも10分短く設定して取り組むなどして対策するのが効果的に思われます。
社会は日本史・世界史共に20~30字の記述問題が数題あるものの基本はマーク式のオーソドックスな形。
問題自体も簡単で特別な知識対策や論述対策も必要ありません。
しかし失点が許されないのが難しい所です。
9割、最低でも8.5割ほどは得点したいですね。
ここの対策に特別な事はいりません。
通史問題集や分野別に絞った問題集など普通に勉強していれば必要な学力は身に着けられます。
しいて言うなら、凡ミスをしない訓練と言うか意識は持って普段から取り組むべきでしょう。
法学部なら合格最低点も高くなく一問の凡ミスくらい大したことないかもしれません。
でも、商学部では高得点必須なので凡ミスが響いてしまいます。
ただいずれにしても、英社共に高い水準で仕上がっている人は問題難易度的に高得点も難しい事ではありません。
まずは英社をきっちり仕上げることが、対策どうのこうのよりも大切になります。
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文学部について
また一つ合格難易度が下がります。
合格難易度は星3つです。
試験の難易度以上に合格が容易とされています。
原因は不明ですがマーチ全滅でも慶應文には受かる例も少なくないことは意外と知られておらず”穴場学部”と考えて良いかもしれないです。
英語では問題数は少ない一方で、記述式問題が多いです。
そもそも試験時間が二時間もあります。
時間的に追われるということは無く、辞書の持ち込みが可能なので分からない単語は調べることが出来ます。
問題はほとんど毎年、記号・和文英訳・和訳・説明の4つから構成されています。
英文自体は難しいというか抽象的な文が多いです。
英語力が仕上がっている人にとっては過去問に慣れればそれほど難しくはありません。
しかし英語力が低い人には実際の問題難易度以上に難しく感じるかもしれないです。
英訳は難しいものではないです。
和訳も普段から英文解釈や精読しっかり意識して勉強していれば文構造自体が難しく感じることは無いはずです。
ただ文の趣旨を汲み取って訳せるかどうかで差が付くでしょう。
説明の問題も、丁寧に文全体の意味を把握する力が問われます。
普段から文全体の趣旨と言いたいことを正確に読み取る意識は持っていた方がいいです。
文学部の英語に対する対策は日頃の勉強で十分補えます。
”長文を読む際に趣旨を正しく理解する”
”文構造を正確に読み取れなかった文は復習で見直す”
当然のことですが、これらを高い意識で出来ていれば特に臆する事はありません。
後は過去問解いて実際に和訳や英訳を練習しておけば大丈夫でしょう。
社会では理解や流れを求められることはありません。
用語や年代といった知識を知っているかが問われます。
この点では法学部に近いでしょう。
しかし法学部と違うのはそれが記入式であるということです。
語群から選ぶ形式ではないので自分で書かないといけません。
ただ、求められる知識のレベルは法よりも遥かに低く標準レベルの問題になっています。
マニアックな問題は殆ど無く通史問題集がバッチリなら難なく対応できるレベルです。問題難易度が高いわけではないので、まずはこれを完璧にすることが肝要になります。
問題集を繰り返し解き反射で頭に浮かんでくるように仕上げれば十分です。
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SFCについて
合格難易度星3つです。
文学部と並んで穴場と言えるんじゃないでしょうか。
試験科目が選択式なのですが、今回は英語+論文形式というていで書きます。
はじめに言っておくとSFCの英語の難易度は高めです。
個人的には法学部かSFCかってところになります。
高い語彙力に難解な文章、そして1500wors弱の長文が2つと量も多いです。
大学入試の中でもかなりハードな試験だと思います。
ただ穴場とされる理由としては社会が一切出来なくても受かる事が大きいです。
他の学部では程度の差はあれど社会を勉強しないと合格は厳しいでしょう。
一方でSFCは英語だけ出来ればOKという一芸入試感が強いことが穴場の理由です。
ただし英語だけはちゃんとやらないときついです。
英検準一級以上の語彙力、正確で早く読む力、そして長文を読む体力も必要です。
意識的に語彙増強をするべきでしょう。
大学受験用の単語帳一冊に+αの単語帳活用、普段の勉強で分からない単語を拾うなどやっておくべきです。
その上で多読をした方が良いです。
できれば超長文でやることをおススメします。
正確に読むなどは大前提としても、SFCのような超長文の対策は超長文でしか出来ないです。
短い文章で早く正確に読めてもそれが超長文になった時に出来るとは限りません。
それだけの量を集中力切らさずに読む。
そして最後まで解ききるには繰り返しと慣れが必要です。
・多読の効果が凄まじい・・・多読してたら早慶長文が秒で終わるようになった
【大学受験】帰国子女レベル!多読をしていたら早慶の英語も秒で終わるようになった件 - K.O diary
一番大切な事
さいごに
ここまで色々各学部について説明してきましたね。
役に立てていたら嬉しいんですが、最後はあなたがやるかどうかに掛かってるんですよね。
対策とか難易度を知るだけじゃ残念ですが受からないんです。
なのでまずは英語や社会を仕上げる事。
それをなる早で済ませることが一番の合格のカギであり、最も有効な対策です。
それを早めに仕上げたら、そっから対策開始です。
頑張りましょう。
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