整序問題キラーへの道!パズルと一緒?
模試でも大学入試でも解く問われる並び替え(整序問題)。
これは正答出来る人できない人がハッキリと分かれます。
英語の実力がもろに反映されるからです。
できない人は結局最後は勘に頼るハメになります。
一方で解ける人は確実に正答出来ます。
この出来・不出来の差はどこから来るのでしょうか?
答えは凄く簡単でコツを知っているかどうかです。
整序問題はパズルと同じなんです。
パズルの解き方を知っているかどうかの差でしかありません。
今回はそんな整序問題を解くコツと勉強法を解説します。
整序問題はパズルと一緒
組み合わせと消去法
整序問題にも出題の意図があります。
難しい単語の意味を問う問題ではないことは分かりますよね?
整序問題というのは文法や構文の理解を問う問題です。
問題を解く際、随所にそれらの知識が必要になります。
文法壊滅していたりとか構文なんて何も知らない。
そんな場合は、基礎から勉強する必要があります。
基礎事項が壊滅しているというのはパズルで言うところのピースが無い状態です。
これではパズル作りの名人でも完成させられません。
しかし、文法や構文など基礎事項がある程度出来るなら実は物凄く簡単です。
考え方はパズルの組み方と一緒だからです。
パズルって先に組み合わせられそうなものを組み合わせますよね?
何も考えずに闇雲に組み立てていこうとする人はいないと思います。
少なくともそれをやっている途中で非効率だということに気付くはずです。
・先に組めるものを組んでセットにする。
・ある程度まで組めると残りのピースから組めるバリエーションも制限される。
・その残ったピースを使って限られるパターンの中で組み合わせて、既成のセットと繋げていく。
こんなパズルの要領と全く同じとも言えるのが整序問題なんです。
コツを押さえて難問か解く機会があれば整序問題キラーになるのは簡単です。
じゃ、そのコツを以降で見ていきましょう。
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整序問題の3つのコツ
さて、ここでは整序問題を解くコツを本格的に解説します。
コツは3つあります。
・最初と最後に注目する
・語句同士でくっつけられるものはくっつける
・文法に則る組み合わせを作る
ただ、1つ注意点があります。
コツを知っても実際に問題集を解く際に使えなければ意味が有りません。
なので知るだけではなく、お伝えするコツを意識して整序問題を実際に解いて復習してみて下さい。
「こうやって考える・解くんだ」というのを”実体験として肌で感じる”事が大切です。
長文の読み方を教えてもらっても実際に長文読まなければ読めるようにはならないのと同じです。
頭でわかったつもりにならず実戦で使えるように自分の中で落とし込む。
この作業は、あなたが自分でやるしかありません。
ここだけ注意頂くようお願いします。
では、3つのコツを1つずつ見ていきましょう。
①最初と最後に注目する
問題にもよりますが最初の出だしや最後の語句が定められている場合があります。
これらが初めから定められている場合、それは出題者からのヒントです。
そこを起点にパズルを組み立て始められることがあります。
つまりどういうことか?
初めから定められた最初・最後の語句から芋づる式に組み合わせることが出来るってことです。
初めにサクッと芋づる式に組めるセットを組んでしまう。
そうすれば残りの語句のバリエーションも制限されて組みやすくなるでしょう。
例えばheから始まる文でplayという動詞は続きませんよね?
続くのは助動詞か三人称単数系の動詞なはずです。
助動詞ならその後に動詞原型が続きます。
そして、それが”助動詞+動詞原型”でも”三人称単数系の動詞”でも自動詞か他動詞かに応じてその後の語句まで一連で考えられると思います。
仮にそれが他動詞で、選択語に名詞が複数あった場合は即座にどの名詞が続くかは断定できなくても、その他動詞の後に何かしら名詞が続くことは決定事項なはずです。
その決定事項を踏まえて、その他の語の組み合わせを考えられます。
これだけでも考えられうるパターンに限りが出てきます。
そうなれば残りの語についても考えやすくなっているはずです。
最後の語句が決まっている場合もこれと同じです。
その語句を起点に考えることが出来ます。
先に組めるものを組んでしまう。
残りが少なくなってきたら組み合わせられるバリエーションが減る。
これはパズルと同じだと思いませんか?
②語句同士でくっつけられるものはくっつける
イディオム系は各単語で散らばっているのを早く一つのセットにしてしまうのがコツです。
選択する単語の内で2つ以上を一気にまとめられます。
すると、それ以降を考えやすくなります。
例えばwould like toなら3単語を一つにまとめられますよね。
10単語から構成されていてもwould like toをまとめられれば3/10。
toに続く動詞原型を含めれば4/10は既に完成ということです。
セットになる組み合わせを見つけたら、そこを起点に芋づる式に繋げていきます。
toに続く動詞が他動詞なら目的語を取りますよね?
ならwould like to 動詞+”目的語”まで見えてきます。
また、be proud ofのような前置詞で終えるイディオムであれば名詞が続きます。
それはシンプルな名詞・動名詞・名詞節それぞれ有り得ます。
動名詞の動詞が他動詞なら目的語が続くはずです。
名詞節ならその後には新たに主語+述語動詞を含んだ文になります。
beがam,is,are,was,wereのどの形をしているか。
それによって主語だって目星をつけることが出来ますね。
このようにbe proud of でセットにして考えられれば、その前後も連なって考えやすくなっていくのが分かると思います。
分かる範囲で繋げて考えていくだけでも残りの語句はかなり減っていきます。
残った語句で作れるパターンはかなり限られるので考えをまとめやすくなるのです。
しかし、稀ではありますが一つ注意しないといけない点があります。
イディオムに見せかけて実はイディオムではないパターンです。
例えばwould like toじゃなくwould,like,toがそれぞれ独立している。
そんな場合を考えてみて下さい。
「その3単語が選択語に含まれていればセットにしてくるだろう」
と引っ掛けに来るパターンです。
日本語訳に則して作るなら意味的に判断できるのでこれは起こり得ないです。
しかし、日本語のヒントが無い問題の場合もありますよね。
そんな時は初めはセットにして考えつつ、残りの語句を考えるうちに文の整合性が取れなくなっていないかという注意が必要です。
「おかしい」と感じた時は、その初めにセットにした語句を軸に考え直しましょう。
これは出題側が引っ掛けとしてそのイディオムを作らせようとしています。
なので、そのイディオムに使った語句がキーワード(=解答のカギ)になるよう問題を作っています。
例えばwoulrd like toで考えていたなら?
その3語を軸に考え直すってことですね。
wouldは普通の助動詞で次に原型動詞を取るだけかもしれない。
それなら、likeはwouldに続く可能性がありますが少なくともtoは全く別個で考えるべきですよね。
そのtoはイディオム関係ない単なる不定詞もしくは前置詞かもしれないと考え直して、次には名詞(句)、動名詞の可能性を探るなどですね。
引っ掛けに使われた語を軸に考えると早くその問題のポイントに辿り着けます。
そうすれば建て直しの時間も短く済むし高確率で正答に近づきやすくなります。
最初の見立てが間違えだったとしても致命傷にすることなく得点できるはずです。
とにかく焦らない。
誤ってセットにしてしまったイディオムの語を軸に組み直してください。
③文法に則る組み合わせを作る
シンプルだけど一番重要かもしれません。
基本に忠実になるということです。
英文には規則があります。
その規則こそが文法です。
文法通りに組み立てればそれだけで自ずと正解に近づくものです。
パズルの形は整序問題で言う英文法に該当すると思ってください。
パズルの形を知っていれば容易に組み合わせられるのと同じです。
文法に基づけば語句の組み合わせは簡単に作れるということです。
当たり前ですけど英文には主語があって述語動詞がありますよね?
このようなルールが各文法事項にも存在します。
例えば自動詞は目的語伴わなくて他動詞には必須とかもそうでしょう。
なので他動詞は目的語と組み合わせる事ができます。
つまり、整序問題をパズル的に考えるとこんな風になります。
・英文の規則である文法に則っていれば幾つかの組み合わせを簡単に作れる
⇩
・組み合わせができるほど残りの選択語句の数は減る
⇩
・選択語句が減れば考えられうるパターンが制限され他の組み合わせを作る目途が立てやすくなる
⇩
・出来上がった幾つかの組み合わせをまた文法に沿って更に組み合わせる
⇩
・必然的に整合性の取れた文章(=正解)になる
これマジでパズルと同じじゃないですか?
パズルも先に出来るモノから組み合わせて、それを最後に合体させるじゃないですか。
同様に各文法事項を当てはれば芋づる式に繋がっていきます。
そしたら、そこで出来た組み合わせを合体させるんです。
こうなると文法や構文知識が不可欠になる事が分かるでしょう。
多くのルールを理解するほど、組み合わせを作る事が簡単になり、そして正答率が高くなります。
そのためにはどんな勉強をしたら良いのか見ていきましょう。
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整序問題を得意にする方法
例文暗記は時間の無駄
整序問題は文法と構文知識を使えれば解ける問題です。
それらの知識を入れていけば、少なくとも語句が指定される整序問題では整合性の取れていない文章を作る事は無くなります。
そもそも文法的に誤った組み合わせを作ることがないでしょう。
もしくは、並び替えていく中で残った語で組み合わせを考えている時に文法的に誤った並びしか作れないなら、それよりも前の段階で既に誤っていたことに気付きます。
文法や構文知識に豊富な人は組み合わせのパターンを限定できるってことです。
それらに乏しい人は誤りに気付かず何でも組み合わせようとしてしまいます。
しかし豊富な人は誤った組み合わせを自らの力で排除できますからね。
中には例文の暗記を勧める人もいますが個人的には時間の無駄です。
別に例文を覚えなくても、必要な知識さえそろっていれば整序問題は単なるパズル問題だからです。
しかし例文暗記をしても文法が身に付くわけではありません。
英文解釈が出来るようになるわけでもありません。
なので、例文暗記と文法等は別個で独立した勉強が必要になります。
つまり例文暗記なんてする必要無いのにやったがために、2度手間な勉強になってしまうということです。
整序問題なんて必要な知識があればパズル問題に過ぎません。
無駄な手間は省き身に着けるべき知識だけに集中して取り組みましょう。
文法問題集を完璧にする
必要な知識は文法問題集で学ぶことができます。
頻出なイディオム、文法ルールや構文など。
解説まで読んでいれば網羅的に学ぶことができます。
一冊で十分です。
ただ何となく解いているだけでは整序問題でも活用できるほどにはなりません。
問題を間違えることが無くなるようにするのは当たりまえ。
解説も隅々まで頭に入っているくらいに仕上げましょう。
シンプルな文法問題を得意にするほど整序問題での正答率も上がります。
先ほどお伝えしたコツは勿論有効ですが、そのためのベースがしっかりしているほどあらゆる整序問題に対応しやすくなります。
僕自身も文法問題集一冊で文法問題の正答率95%まで上がりました。
そして勿論整序問題も超得意になりました。
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(先ほども貼りましたが再度共有しておきます)
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英文解釈を得意にする
英文解釈が得意になる事は整序問題にも大いに生きてきます。
英文を適切に解釈を行うためには文法知識を知っているだけではいけません。
それを活用できる必要があります。
何故その文がこの訳になるのか。
その文構造を正確に理解していないと正確な訳は導き出せないですよね。
つまり英文解釈ができる=文の整合的な構造と意味を把握できるってことになります。
結局整序問題は”整合的な文を指定語句の中で作る作業”なのでその本質は同じです。
英文解釈の勉強をするうちに、何が何を修飾している、動詞の目的語がどこにあるとか、itやthatの役割とかいったような文法規則や構文の見極め方が分かってきます。
文法規則の見極め方が分かって文構造を正確に把握する力が備わるとどうなるか?
整序問題で組み立てる際に整合性の取れない組み合わせを作らなくなり、仮に作ってもそれがおかしいことに気付くことが出来るようになります。
必然的に整合的な組み合わせを作り、それを繋げるだけで正答に辿り着けるはずです。
・英文解釈が超得意になる考え方
(記事内に例題があります。ちゃんと訳せるかな?)
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まとめ
さいごに
整序問題、並び替え問題はパズルの要領と同じです。
問題中のヒント、文の最初や最後の語句や選択肢である指定語句などを上手く使って作れるところから組み合わせを作っていきましょう。
まずは出来る所から組み合わせを作れれば、残りのピースは少ないのでそのピースを使って組み合わせを作るのは難しくないはずです。
一つ一つの組み合わせを作る際も、出来上がった幾つかの組み合わせを更に組み合わせる際も文法や構文解釈のルールに沿って進めてください。
この作業に慣れてしまえば超簡単です。
並び替え(整序問題)キラーになれるはずです。
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