空所補充は満点必須ゲー
大学入試の英語試験でもはや定番ともいえる空所補充問題。
文法問題としても長文問題の一部としても出題されますよね。
それなりに英語が得意だと思っている人でも苦手と感じる人は多いのではないでしょうか?
しかし、これこそ出題パターンの決まっている典型例です。
頭を使う必要がなくて得意な人からすると間違える事のない問題と言えるでしょう。
得意になれば選択肢見て3秒で解けるようになります。
つまり空所補充問題が苦手ってことはめっちゃ差を付けられちゃうってことです。
今回は満点を狙うための空所補充のテクニックと対策法についてお話しします。
・空所補充問題のパターンと攻略法が分かる
・これを押さえて勉強すれば見た瞬間解けるようになる
筆者については⇒こちらから
空所補充の出題パターンと対策法
空所補充は主に以下のパターンから構成されると思ってください。
まずはこのパターンのどれに当てはまるか、それを見抜けないと勝負になりません。
そして、どれに該当するかを見抜いた上で選択肢から適切なものを選ぶ流れになります。
一番下の項目以外は3秒で解くことが可能です。
見た瞬間に迷わず解けます。
じゃあ、それぞれのパターンとその対策を解説します。
熟語に伴う前置詞を問う系
空所補充問題で前置詞は超頻出です。
例えばblame A for Bとblame B on A。
この二つの存在を知らないOR知っているだけで違いが分からなければforでもonでも入ってしまうでしょう。
これに対してはアプローチが二つあると思っています。
・丸々意味を覚えてしまう
・前置詞を理解する
覚えるというのはある程度は避けて通れません。
覚える以外に方法のない熟語がある事も事実です。
覚えてしまえば間違うことは無いでしょう。
しかし、無理に覚えようとせずとも前置詞を理解していれば済む熟語があるのも事実です。
前置詞を理解するだけ済むとはいかなくても、少なくとも前置詞への理解が深いと暗記に必要な労力が減る事は間違いありません。
※少しがっつり説明します。多少入り組むので、ちょっとだけ集中してね!
例えばblame A for B, blame B on Aなんかは丸暗記をしなくても解くことができます。
forには”対象に向かって、対象を指して”みたいなイメージがあります。
そこから「~に対して」「~のことで」といったように、理由を示すと理解することができます。
一方でonには”くっついてる、接触や接着”のようなイメージがあります。
そこから「~に」「~の上に、~上に」と考えることができます。
例えばon the wallとかは「壁上に」=「壁に」みたいになりますね。
なのでblame A for Bは、AをBという対象を指して非難する=AをBのことで責める、せいにすると考えることができます。
blame B on Aなら、Bという出来事を非難しそれがAにある=BがAに帰するみたいになり、BをAのせいにするという理解をすることが来ます。
これを頭で理解しているうちは大変に感じるかもしれません。
でも大変なのは初めだけです。
前置詞への理解が深まり、頭で考える前に感覚で掴めるようになれば熟語を全て丸暗記する必要が無くなります。
丸暗記するにしても、前置詞のイメージが掴めていると「まあ、そうなるよね」とあっさり頭に入るようになってきます。
ある単語の派生形を問う系
単語の派生形を問う問題もあります。
respectはみんな知っていることでしょう。
派生形としてrespectable(尊敬に値する、立派な)
respective(それぞれの)
respectful(~に対して敬意を表する、丁寧な)
などがあります。
He is a () person
という例文においてはrespectableが選択されます。
respectfulはrespect+fulで尊敬いっぱいみたいな能動的な意味合いです。
これは自分でなく他の人とかに対して使います。
respectableはrespect+ableで尊敬可能な=尊敬されうるという受動的な意味合いを持ちます。
このように派生形による意味の違いは何となくの意味だけでは正解できないということです。
これに対しては単語を見出し訳だけではなくて、品詞や派生形までしっかり覚える必要があります。
特に派生形ではぼんやりとして意味だけはいけません。
respectable/fulのように厳密な違いを覚える必要があるでしょう。
その際にはさっきのableやfulなど語尾の持つ意味を理解していると早く覚えることが出来ます。
色んな動詞の派生形を覚え始めるとストックが自分の中に増えていきます。
そうすれば、ある程度は自力で動詞を形容詞や名詞の派生にすることが出来るようになります。
なので各動詞の派生語のストックが溜まるほどに暗記の大変さは減っていくでしょう。
大変なのは初めの内だけです。
品詞を問う系
品詞に関してはイメージを持ってもらう為に簡単な例を出しましょう。
he is a () tennis player
という文章で選択肢にwellとgoodがある時、wellは入らないですよね?
似たような意味を持っていても、wellは副詞、goodは形容詞です。
名詞を修飾するので副詞は入らずgoodが入ります。
このように日本で判断すると同じような意味であっても品詞によって選択すべき選択肢は変わります。
これはすごく簡単な例ですが、これの難しいバージョンで品詞を問う問題が出ると思ってください。
常日頃の単語の勉強でも、単に意味を覚えて満足ではなく品詞まで意識することは重要になります。
品詞の区別を問う問題は単に知っているかどうかです。
そして、その知っているかどうかは日頃の学習のちょっとした意識で解決することができます。
品詞まで意識が行き届いているかどうか。
この差が大きく跳ね返ってくるものと思って学習に励んでください。
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自動詞と他動詞の区別を問う系
自動詞と他動詞の区別を問うケースもあります。
riseとraiseなんかは一度は問われたことがあるんじゃないでしょうか?
前者は自動詞で「上がる」。後者は他動詞で「~を上げる」
つまり目的語を取るか取らないかの区別です。
空所補充の文に動詞の目的語があれば自動詞は入りません。
逆に目的語が無ければ他動詞入りません。
() your handならriseは入らないってことですね。
これは選択肢見た瞬間に答えが出ます。riseとraiseを引っ掛けさせる問題です、
この手の問題はパターンが限定的です。
普段から自他動詞の区別に注意して単語を覚える共に、メジャーな文法問題集ならば頻出は絶対に載っているのでそれらさえやっておけば間違いありません。
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文意に沿う意味を持つ単語を問う系
このパターンで問われるポイントは二つです。
・文の意味把握できてますか
・選択肢の単語・語法を分かっていますか
文意に沿うってことは当然文の意味を理解できていないと出来ません。
その文を、場合によっては直前の文も正確に訳せている必要があるかもしれません。
これは文を正確に訳す練習しかありません。
日頃から英文解釈や文構造に気を付けて学習を進めて下さい。
空所前後との文法的整合性は取れていても、文脈や文意に即していなければ間違いになってしまいます。
また、その文意に即した選択肢を選ぶ上で単語の意味が分からないといけません。
わざわざ語彙力を問う問題で超簡単な単語を選ばせることもないはずなので、それなりに高いレベルの単語に備えておくと安心です。
MARCHまでならメジャーな単語帳を一冊を見出し語以外まで覚える。
早慶ならその一冊+英検準一級くらいまで覚えておけば安心でしょう。
さて、ここまで説明した事項は根本的な解決策ではあってもその場でどうにか出来る話ではないですよね?
じゃあ問題を解いている最中にその場でどうにかする術はないのか?と言われれば、そんなことはありません。
文意を完璧には掴めていなくても、その単語の意味を知らなくてもどうにか得点に結びつけるテクニックはあります。
ただそれはあくまでテクニックですので依存しすぎるのは止めましょう。
日頃の学習ではしっかり文意を掴めるような、そして単語をちゃんと覚えるような取り組みはしてください。
このテクニックの説明は少々長くなるので以下の記事をご覧ください。
・解き方1つで出来る語句定義・意味推測問題のテクニック
【英語】解き方1つで飛躍的に伸びる!単語の語句定義・意味推測問題のテクニック! - K.O diary
空所補充はこれでバッチリ!
さいごに
ここまでお伝えしたことを完璧に理解して実践できれば空所補充は満点が狙えます。
少なくとも9割は取れるでしょう。
出題パターンも対策方法も難しいものではありません。
頭の良し悪しよりも、どこまで意識して取り組めるかの方が重要です。
まずは自分が良く間違える系統の把握からするといいかもしれないですね。
そこを対策して、穴を埋めていけば向かうところ敵なしです。
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