浪人生が伸びないなんて嘘に決まってる
よく巷では浪人生は伸びないなんて言われています。
これは間違った表現です。
「伸びない浪人生が多い」が正しい表現です。
浪人生がみんな伸びない訳ではありません。
浪人界隈では2:6:2なんて言い方をします。
”成績伸びる”:”変わらない”:”下がる”という内訳です。
この2:6:2に従うと20%は成績が伸びる事になります。
これは僕の実体験に照らし合わせても概ね正しいです。
成績が伸びないのは浪人生だからじゃありません。
その人の取り組み方や勉強法が原因で伸びていないだけです。
僕は浪人だけど成績は伸びました。
skinをハゲと訳していたのに、世界史なんて何も知らなかったのに2か月後に受けた駿台全国模試で慶應法A判定を取り結果的にも慶應法へ合格しました。
僕自身だけでなく、友達や僕が指導に携わった浪人生からも間違いありません。
浪人生の皆さん、都市伝説級の話には振り回されないでください。
伸びる人は何事もなく伸びます。
伸びる伸びないは「浪人か否か」では決まらないです。
結局はその人次第です。
今回は、成績の伸びに浪人は関係ない件+浪人した僕が伸びた要因について解説します。
成績を伸ばしたい浪人生は参考にしてみて下さい。
・浪人生のあなたへ
・ちゃんとやれば浪人でも成績が伸びるってことが分かります
【前提】成績の伸びに浪人は関係ない
伸びる奴は伸びるし、伸びない奴は伸びない
成績が伸びる、伸びないに「浪人だから」というのは関係ありません。
浪人は別に成績の伸びに対して何か特別な力を持つわけじゃないです。
もしも「浪人だから」が成績の伸びを左右するなら?
伸びる人と伸びない人にわかれることはありません。
・「浪人だから」みんな伸びる
OR
・「浪人だから」みんな伸びない
どちらかに限定されるはずです。
しかし現実は違います。
「浪人だから」と一括りにするならば、浪人で成績が伸びた人はどう説明できるのでしょうか?
浪人して伸びる人もいる。
そして伸びない人もいる。
結局のところ、個人レベルでどんな意識を持ってるか、どんな取り組み方をしたか次第ってことです。
考えてみれば当然のことですよね?
成績が伸びないのは、「浪人だから」ではありません。
その人のやり方に何かしら原因があるからです。
「浪人だから」と言う考えに縛られるのは止めましょう。
・【伸び悩みを感じる浪人生】それ伸び悩みじゃないです・・・
【勘違い】伸び悩んでいると感じる浪人生へ!いや、それ実は伸び悩みじゃないです - K.O diary
浪人で成績を伸ばせた要因
さて、成績の伸び方に「浪人」は関係ないと分かってもらえたと思います。
成績が伸びる人・伸びない人がいる中で僕は順当に成績を伸ばすことが出来ました。
中3レベルから2か月後に受けた模試で慶應法学部A判定、そして合格です。
>>「え、まだ慶應A判定出てないの?」1~2か月ありゃ誰でも取れるのに・・・
スタート地点が低すぎるのもあり、恐らく多くの浪人生よりも成績の伸び方は激しかったと思います。
では、その伸びた要因は何だったのでしょうか?
それは以下の通りです。
・浪人の1年間過ごせば伸びるという幻想を捨てる
・時間を当てにする考えは持たない
・結果にストイックになる
・目的のない日々を過ごさない
・効率的な勉強法を志望校の合格者に聞きながら自分なりに模索
上から順に僕なりの見解を実体験込みで解説していきます。
浪人の1年間過ごせば伸びるという幻想を捨てる
「浪人すれば成績上がるんじゃないか」
こんな幻想を浪人生は持ちがちです。
学校に時間を奪われることはないし?
勉強だけすればいい環境だし?
1年あれば嫌でも多少は成績上がりそうじゃない?
こんな風に考えてしまう気持ちは分かります。
浪人しても成績が伸びない人は大勢いると頭ではわかっていても、自分は違うと淡い期待を持ってしまう心の弱さにも共感できます。
しかし断言しましょう。
浪人で単に1年間過ごすだけで成績が上がるなんてことはありえません。
浪人した人の中で正しい取り組み方や考え方で勉強した人のみ成績は上がります。
「浪人=オートで成績伸びる」みたいな幻想は今すぐに捨てて下さい。
何となく「浪人したし成績伸びるかな」なんて思いながら真摯に勉強と向き合えますか?
やるべきことを一つ一つクリアしていけますか?
そのような自分に甘々な認識は日々の勉強・取り組み方に大きなマイナスの影響を及ぼします。
もしも本当に成績を伸ばしたいなら初めにやらなければいけないことがあります。
「浪人したから成績伸びるだろう」といった楽観的な認識を捨てる事です。
寧ろ「成績伸びなかったら」と少々不安に駆り立てられる方が成績は伸ばせます。
危機感が煽られ、日々の勉強・取り組み方に真摯に向き合えるはずです。
実際に僕は模試でA判定取っても、過去問で満点近くとっても心のどこかに一抹の不安を感じていました。
自信はあるけど不安が完璧には消えていない繊細な状態です。
おかげで、成績が伸びないどころか最後の最後まで伸びたと思っています。
現状をどう認識し、どう感じるか。
たったこれだけで同じ浪人生でも成績の伸びに多大な影響を及ぼすはずです。
時間を当てにする考えは持たない
これもまた浪人生のド定番でしょう。
時間が多く取れる分たくさん勉強すれば成績が上がると。
これは「勉強時間至上主義」的な考え方ですね。
時間に支配された考え方の人はまず伸びないか、伸びが遅いでしょう
幾ら時間を掛けようと、時間依存な考えや取り組み方をしていては成績が伸びないのは当然です。
そもそも「勉強時間」て何ですか?
机の前に座っていたら勉強ですか?
15時間やって1つも学びが無くても勉強に含まれますか?
「勉強時間」というのは中身が詰まっていることが前提なはずです。
12時間勉強しても密度0.1しかないなら無駄な時間を過ごしているのと同じです。
それなら1時間で密度5を目指す方が遥かに賢いでしょう。
月並みですが勉強は時間じゃありません。
中身の詰まった勉強を積み上げて初めて”時間”という概念が活きてきます。
逆に、中身の詰まったやるべきことが出来ているなら勉強時間なんて短くても良いんです。
受験は全て結果だけが問われます。
10時間やっても不合格、5時間で合格の人がいれば後者が正義でしょう。
実際僕は1日5時間も勉強していません。
4時間前後のみでしたが、やるべきことをやっていたのでA判定以外出た事は無いし合格も余裕でした。
根本的な事を忘れて”時間”だけに目を奪われれば、伸びるモノも伸びません。
ただただ”空虚な時間”を積み上げているだけです。
必ず中身の詰まった勉強をしてください。
・「勉強時間は多いのに伸びない」確認ポイント!
勉強時間は多いのに成績伸びない!?今あなたが見直すべきポイントはこれだ! - K.O diary
結果にストイックになる
当たり前ですが受験の合否にそれまでの過程が加味されることはありません。
受験当日、その試験でどれだけ得点できたかという結果のみを問われます。
そして、その結果は合格発表の日にネットで確認した瞬間に分かります。
合格か不合格か、その一瞬で明暗が別れるということです。
合格は天国で不合格は地獄と同じでしょう。
そこで合格という結果を掴むために浪人するわけですよね?
であれば結果をストイックに求める姿勢が大切です。
結果というのは入試の結果だけを指している訳ではありません。
模試や過去問、問題集を仕上げる精度。
これら一つ一つの積み重ねが、合否に繋がります。
目の前の結果に本気になれない人が入試で結果を残すことはできません。
中途半端に問題集を解いて満足する。
何となく模試や過去問を解く。
こんなんで成績が上がると本気で思いますか?
その先に合格と不合格どちらが待ち受けていると思いますか?
目の前の結果を本気で追い求めれば嫌でも取り組み方に反映されます。
常に目の前の結果に今できる最上の結果を求め続ける。
そうしたら、何をどうすれば今よりも良くなるかを脳に汗掻きながら考え行動するはずです。
もしも自分が満足できない結果を模試等で出してしまえば死ぬほど悔やむでしょう。
不安にも襲われ、とにかく改善のためにあらゆる手段を尽くすことになると思います。
こういった姿勢が日頃の勉強にも逐一反映されます。
その分だけ意識低くやってる人との大きな差となり結果となって現れます。
僕は問題集はとにかく完璧、一問も間違えない解説まで頭に入っているようにしていました。
模試でもA判定以外はあり得ないと思っていたし、過去問でも最低「合格点+2割」を越せなければ生きている意味がないとすら思う様にしていました。
結果に拘れないというのは自分への甘さであり現実からの逃避です。
逆に結果に拘るというのは自分と現実に厳しく向き合うってことです。
受験で結果だけを求められます。
だからこそ普段からとにかく結果にストイックになってください。
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目的のない日々を過ごさない
目的のない日々というのは、何となく勉強する日々の事を指しています。
誰かに言われたからとか
とりあえずこの勉強しようとか
こんなのは論外でしょう。
明確な意図や目的のない勉強はやっていない事と同じです。
一つ一つの勉強に意味を見出して本当に自分の成績に直結することだけをやって下さい。
何でその勉強を
その量で
「今日」やるのか
これらが明確ではないということは、その日の目的がなく勉強することになります。
そして、何となく目的も無く行う勉強は「自己満足」に過ぎません。
得られるのは勉強しているという実感だけ。
成績を伸ばすために何かを身に着けられる事とは別問題です。
しかし多くの受験生はこれに気付いていません。
その日1日の勉強に明確な目的・意図を持つことが出来ないということです。
「結果に繋がる勉強」をしていないのですから、成績が伸びることはないでしょう。
伸びたとしても、もっと早く伸ばせるチャンスを失っていることは間違いないです。
例外があるとしたら地頭が相当良い人に限られます。
ただし僕は地頭が良かったわけではありません。
模試・過去問・入試と目標を設定して、そこから逆算することで1日単位でやるべきことを明確にしていました。
結果の出ない勉強は何もしていないことと同じです。
結果を出すには結果の出る勉強が必要で、その目的を果たすような日々を送らなければいけません。
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効率的な勉強法を志望校の合格者に聞きながら自分なりに模索
世の中には勉強法が沢山あります。
人から聞くもの、ネットで調べるもの様々ですが多くありますよね。
どれか一つが絶対的な正解であってくれれば非常に有難いのですが、その絶対的な正解はこの発達した世の中でも見つけることは困難です。
ただ、1つだけ言えることがあります。
ありふれた勉強法は正解の一つではあっても超絶効果を期待できる特効薬にはならないことが多いということです。
ありふれているということは多くの人が実践しているはずです。
多くの人が実践していて、それが特効薬に成り得るなら多くの人が結果を出せているはずでしょう。
そこで僕がしたのは、志望校の慶應法合格者たちに話を聞きに行った事です。
それも何となく聞くのではありません。
自分と同じようなレベルから志望校であった慶應に逆転合格を果たした人に学びに行きました。
なので僕自身ではこれと言って自分で勉強法自体を編み出したわけではありません。
世間に出回っていないけど教わった特効薬的な勉強法を探して実行しただけです。
これは見事に功を奏しました。
skinを「ハゲ」と訳した英語に「楊貴妃」しか知らない世界史。
ここから勉強を始めて1日計4時間勉強した2か月後に受けた駿台全国模試。
早くも慶應法A判定が出ました。
>>「え、まだ慶應A判定出てないの?」1~2か月ありゃ誰でも取れるのに・・・
そして4か月後の河合塾全統記述模試。
英語は偏差値80を超え、世界史も74まで伸びました。
もちろん時期を追い学力が高くなるにつれてマイナーチェンジは加えています。
ただ、ベースとしてはその勉強法を再現したに過ぎません。
とはいえ、ありふれた所謂王道なやり方で効果が抜群に高いものもあります。
僕は英語の音読なんかはその内の1つだと思っています。
しかし、それは様々吟味した上で辿り着く結論です。
基本的には世間一般の正攻法に特効薬は少ないです。
「世間が言っているから正しい」と盲目的に受け入れるのではなく、抜群に効果のある勉強法を模索してみて下さい。
勉強法1つでも劇的な変化をもたらすはずです。
・効果的な勉強法の一例⇩
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くだらない都市伝説は覆してやれば良い
さいごに
浪人生が伸びないというのは都市伝説です。
これは間違いないと断言できます。
伸びないのは「浪人だから」じゃありません。
浪人生は伸びないなんて言ってるのは浪人したことないか、浪人して伸びなかった人の負け惜しみでしょう。
くだらない都市伝説は覆せばいいんです。
浪人生だってちゃんとやれば絶対に伸びます。
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