バカな高校生が慶應法学部に合格した方法~ビリギャル超えとか余裕~

K.O diary

学校や予備校では教えてくれない私立文系の受験勉強法

【浪人開始】予備校と独学どっちが良いの?1年で両方経験して分かったこと

浪人するとなると”予備校”か”独学”か、どちらが良いのだろうと考える人も多いと思います。

 

ちょっと異色かもしれませんが僕は予備校も独学も経験しました。

それも1年間で、です。

 

浪人して初めの1ヵ月は予備校に行く生活をしていました。

どんなふうに授業が進むか説明も受けたし実体験としても経験しました。

 

その後は独学に切り替えました。

しかし、お金は払って籍を置き続けていたのでちょこちょこ自習室を利用していた感じです。

 

予備校に顔を出した際には友達の話を聞く事は当然あります。

また、予備校主催の模試で成績上位者は校舎に張り出されるので自分の成績もさることながらクラスメイトなんかの立ち位置も把握していました。

 

そして予備校に入ると、どれくらいの人が実際に合格するのか説明もされるし最後まで籍を置いていたのでその答え合わせもちゃんとしました。

 

なので予備校と独学という基本的には相容れる事のない2つを1年で同時に経験して、双方の情報を持っているということです。

 

そんな僕にだからこそ分かったことがあります。

予備校・独学のどちらが絶対的に良いかではなく、どちらが自分に合っているかと考えることが大切です。

 

今回の記事では、予備校・独学の判断に関して裏事情も交えつつ極力中立な視点で情報をまとめています。

あなたにとって予備校と独学のどちらが向いているか、この記事を読めば判断できるはずです。

 

この記事に関して

・予備校と独学で迷っているあなたへ
・どちらがあなたに向いているか判断できるようになります。

 

 

【前置き】この記事の見方

基礎情報の確認→比較判断
初めに共有する前提情報

・浪人生活の基礎情報
・予備校の基礎情報(メリット・デメリット)
・独学の基礎情報(メリット・デメリット)

この記事の見方からお伝えします。

 

まずは上記の3点に関して簡単に情報を整理します。

これから浪人生活を始めるあなたにとっては現段階ではイメージできない部分もあると思うので、知っておいて欲しい前提情報の共有です。

 

前提情報は全てを記載すると長くなりすぎたりもするので、あくまで簡潔にしています。

書ききれない情報に関しては別途まとめた記事を都度貼っておくので、そちらを参照ください。

 

それら前提情報をベースに、予備校・独学の比較の際どのように判断するべきかという話に移ります。

 

では、まずは浪人生活の基礎情報から見ていきましょう。

 

浪人生活の基礎情報

自堕落になるも時間をフル活用するも自分次第

まずは浪人生の立場と浪人生活を簡単に整理しましょう。

ここで整理をしておくことで以降の話のイメージが持ちやすくなるはずです。

 

まず、浪人生はいわゆる学生とは違います。

何かに縛られることもなく使える時間の多い自由な立場です。

 

その時間の使い方は個人の裁量に委ねられます。

 

もちろん勉強をすべきではありますが、勉強しなかったからと咎められることはありません。

誰かにケツを叩いてもらったり発破をかけて貰うことも、それまでと比べると明らかに減る事でしょう。

 

一方で、やろうと思えば可能な限り多くの時間を勉強に費やすこともできます。

志望校に受かりたいという受験生にとって非常に恵まれた状況です。

 

つまり、自分の意志と行動次第で自堕落になる事も、時間をフル活用して合格を目指すことも出来る立場だということになります。

 

時間を活かすも殺すも自分次第で、自分の取った行動の一つ一つが結果として返ってくるということは覚えておいてください。

これを押さえておいてもらうだけで、これからする話を掴みやすくなると思います。

 

予備校の基礎情報

サボりにくい

予備校では朝から授業があります。

高校に似た感覚で予備校に通うことになります。

 

各予備校によって多少違いはあるかもしれませんが出席が管理されていて、家に出席数などが送られたりもします。

 

予備校に行かなきゃいけない空気感があったり、親の目を気にして出席しようと思ったりはするはずです。

サボりにくくなる釘は若干打たれている状態ですね。

 

それでもサボろうと思えばサボれてしまいますが、リミッターなく幾らでもサボれる状態よりは予備校に入って通う事自体が自堕落になる事の抑止力となる一面はあるはずです。

カリキュラムが決まっている

予備校ではクラスに応じてカリキュラムが決まっています。

テキストも配布されて、そこに沿って授業が展開されます。

 

ザックリ言えば、進むべきレールを敷いてもらっているイメージで良いでしょう。

 

授業の予習や復習がメインになるので日々の勉強でもやる事が明確です。

ゼロから自分で何をするべきか考えるのが苦手でも取り組みやすいシステムになっています。

 

自分でセロベースでやる事を考えた結果、的を射ない破綻した勉強をしてしまうようなリスクを回避することができます。

 

関連記事

・「テキストだけで十分」を取り違えると危険だという話

予備校のテキストだけで十分って本当?言葉の真意を取り違えるな!! - K.O diary

 

実際には志望校の合格が難しい人が大半

予備校に入っても志望校に合格するのは難しい、と思っておいた方が良いです。

多くの場合は、予備校に入った段階で志望校に合格できる人は決まっています。

 

つまり、浪人開始時点で志望校合格を狙える妥当なレベルにいないと合格は難しいということです。

 

例えば早慶コースに入ったら早慶に合格するのはせいぜい10%程度。

そしてこの10%に該当する大半の人は浪人開始時点でもそこそこ優秀な人たちです。

 

その他大勢の人たちの成績は現役時並み~未満、せいぜい微増で終えることになります。現実は厳しいのです。

 

予備校というのは各個人に合わせてカリキュラムを組まれるわけではありません。

そのため大幅な成績向上を狙うことは難しく、どうしても浪人開始時点での学力や各人の素質依存にならざるを得ません。

 

それ以上を予備校に求めるのは寧ろ求めすぎだよ、ってところですね。

 

 

【まとめ】ローリスク・ローリターン

一旦ここまでをまとめましょう。

浪人が予備校に通って受験勉強に励むというのは、一言で言えばローリスク・ローリターンです。

 

予備校に通う事自体がサボりへの抑止となり、やる事も決めてもらえる一方で成績を上げるには限界があります。

 

誘惑に負けてサボってしまうと思う人や何をすべきか分からない人が、無難に浪人生活を送るにはおススメな選択肢です。

 

ただ、志望校への距離があるけど何としても合格したい!と浪人生活での大きな成果を得たいという人は慎重になった方が良いかもしれませんね。

独学の基礎情報

飛躍的に成績を伸ばすチャンスがある

独学であれば自分に必要なことやスケジュールを自分で決めることができます。

要するに全てが自分オリジナルです。

 

各ピースを上手くハメることが出来れば自分でも信じられないほど早く・大きな成果を狙えます。

 

最も効果的な勉強を、最も効果的な勉強法で、最も近道と思えるスケジュールで進めることができるというのは独学ならではでしょう。

 

例えば僕はskinを「ハゲ」と訳す英語に、全くのノータッチだった世界史で浪人を始めました。

 

ここから4か月後の模試で英語は偏差値80・世界史は偏差値74まで上げる事に成功。

志望校である慶應法の入試本番では受験科目が3科目のところ2科目で合格点に達するほどでした。

 

予備校の授業に出たのは初めの1ヵ月だけ。

その後は籍を置いていたものの授業には行かなくなったので、これらは独学の成果です。

 

このような伸ばし方を出来るのが独学の良い所です。

良くも悪くも自分のペース

独学で勉強するってことは、全ての管理を自分でしなければいけません。

良くも悪くも自分のペースで勉強を進めることになります。

 

これは一長一短です。

 

休みは自分で好きな時に作れます。

少し行き詰まったり疲れた時には、サッと勉強を切り上げてリフレッシュするといったことだって自分の裁量で可能です。

 

その裏返しとして、サボろうと思えば死ぬほどサボれてしまいます。

際限なくサボって毎日が休み状態にもなりかねません。

 

自分のペースで進められるからこそ、上手く自分を管理できればメリットにもなり得るし管理に失敗すればどこまでも自堕落になるリスクも孕んでいます。

 

勉強が1ミリも報われない可能性もある

独学では勉強内容・勉強方法・勉強スケジュールの全てを自分で考える必要があります。

そうなれば、ボタンを全て掛け違えることだって珍しくはありません。

 

つまり、とことん的外れな勉強をすることだってあるということです。

このリスクは独学が上手くハマった時に得る大きな成果と裏表にある関係です。

 

的外れな勉強を1日12時間やろうと15時間やろうと効果はありません。

寧ろ勉強法や進め方を間違えたせいで1年かけて成績が下がることだってあり得ます。

 

何をどうやって進めていくかを自分で正しく考えることができないなら、1ミリも報われないことは往々にしてあると覚えておく必要があります。

 

【まとめ】ハイリスク・ハイリターン

ここまでをまとめると、独学はハイリスク・ハイリターンです。

 

自分を適切に管理して的を射た勉強が出来れば、予備校とは違い爆発的な成果を最短距離で出すことができます。

 

一方で、ついついサボってしまうなど自堕落な生活に染まるかもしれないし、的外れな勉強をすることで1年をただ棒に振って終えるかもしれないリスクもあります。

 

良い結果だろうが悪い結果だろうが全てが自分の責任となってダイレクトに返ってきます。

 

勿論ただの運任せって訳ではありません。

自分の管理も、的を射た勉強も自分でコントロールすることができます。

 

そのコントロールが出来るかどうかも含めて自分の能力になる、それが独学です。

 

 

予備校・独学の判断要素

【前置き】予備校と独学の整理から始めよう
ここまでの整理

・予備校:ローリスク・ローリターン
・独学:ハイリスク・ハイリターン

 

予備校は管理体制下で浪人生活を送る事で、大当たりも大外れも出にくいという比較的安定志向型と言えるでしょう。

現役時よりも大きく成績を落とすリスクは少なく成績微増くらいは狙えます。

イメージ図

一方で独学は、管理とは無縁な全て自力で道を進むことが求められる大当たりもあれば大外れのリスクもあるどちらかと言うと冒険志向型となります。

 

現役時よりも成績を大きく伸ばすチャンスがある一方で、現役時よりも大幅に成績を落とすこともあり得ます。

 

イメージ図

独学と予備校の二者択一である以上は、ローリスク・ローリターンは難しいのが実情です。

 

なので、各リスクとリターンの兼ね合いは人によるところになります。

そんなにリスクを取る必要がないと考える人もいれば、リスクを自分でコントロールした上で大きなリターンを狙わなければいけない人もいるでしょう、

 

以下のような大きな判断要素を3つほど用意しました。

これまでの話も踏まえつつ、それぞれをあなた自身と照らし合わせて確認してみて下さい。

 

・自分を律して勉強できるか
・自分でやるべきことを考えられるか
・浪人開始時点と志望校との距離

 

自分を律して勉強できるか

独学というのは良くも悪くも自由過ぎます。

なのでちゃんと勉強をするには自分の意志がしっかりあって自分を律して取り組めることが求められます。

 

もしも自分を律することができないのに独学をすれば身を滅ぼしかねません。

自堕落になって身を滅ぼせば現役時に受かっていた大学にすら受からなくなることだってあるでしょう。

 

一方で予備校に行けば完全とは言わずとも一定のサボり抑止にはなります。

 

そうなれば独学がハマった時のような爆発的な成果を出すのは難しいし、浪人開始時点での学力が妥当な水準になければ恐らく志望校に合格することは出来ないでしょう。

 

しかし、現役時未満の大学に行くよりは良いですよね?

あなたがサボってしまうタイプならば、予備校に行った方が無難と言えるでしょう。

 

 

自分でやるべきことを考えられるか

独学をすれば自分で全て勉強内容も勉強法もスケジュールも考えなければいけません。

これが苦手な人は独学はリスキーです。

 

一見すると不思議な事のように思うかもしれませんが、浪人して勉強時間を費やしたから現役時よりも成績が伸びるとは限りません

それはサボらず勉強したとしてもです。

 

勉強がその時々の自分と噛み合っていなかったり、勉強方法を間違えれば勉強時間には何一つ意味がないんです。

 

本当なら伸びる余地があったとしても、その機会すら失います。

狂い始めた歯車が1年かけて拍車が掛かれば自覚のない内に成績が下がる事もある訳です。

 

しかし後悔をした時には手遅れである場合が大半でしょう。

 

しかし予備校では大幅な成績向上は無くとも、そのリスクは抑えられます。

テキストもカリキュラムも決まっていて授業中心で日頃勉強すれば良いので、大失敗にはなりにくいです。

 

「ちょっと」は伸びるチャンスが予備校なら得られるかもしれません。

予備校があなたの自滅に対するセーフティガードになってくれるというイメージですね。

 

浪人開始時点と志望校との距離

もしもあなたが逆転合格、もしくは逆転とは言わないまでも現状から少し伸びた程度では志望校に届かない地点から志望校を目指すなら独学以外に道はないです。

 

予備校で志望校に受かるのは、受かるべくして受かる学力を持って浪人を始めた人か生まれ持った素養に恵まれた人である場合が大半です。

 

予備校は低い地点から頑張って合格しましょうという場ではありません。

そもそも予備校にそこまで求めること自体がお門違いです。

 

大きく成績を伸ばしたいなら自分専用のカリキュラムで的を射た勉強をする必要があります。これは予備校ではなく独学の方が圧倒的にやりやすいです。

 

自分の浪人開始時の学力と志望校との距離が遠いならば、それは独学でしか取り返すことができないと思っておいた方が良いでしょう。

 

最後は自分と向き合って総合判断~1番大切な判断軸とは~

さて3つほど判断要素を出してきましたが、これらはあくまで参考材料です。

結局最後は総合判断するしかありません。

自分がどうしたいか、そして自分に何が出来るかとの兼ね合いが大切になります。

 

こうだから独学!こうだから予備校!

こんな風に綺麗さっぱりと割り切れる訳では無かったりするはずです。

 

例えばですが、何としても大幅に成績を挙げて逆転合格したい!と思っていても、独学するに当たって勉強法なんかを自分で考える自信がないことだってあるでしょう。

 

「勉強法が分からないから独学は無理だ」と成績を大きく伸ばすことも、逆転合格することもそんな簡単に諦められるでしょうか?

 

合格するんだ!という気持ちが勝つなら独学を選んだほうが少なくともチャンスはあるし、勉強法なんて誰かに聞くなり調べれば良いだけの話です。

 

もちろん、成績を飛躍的に伸ばしたい・志望校にどうしても受かりたいとは思いながらも自分には全てを考えたり自分を管理して勉強するのは難しいと予備校を選んでも決して間違いではありません。

 

そして他方では、成績は微増すればよいから無難に予備校に行こうというのだって正解です。

 

大きく成績を伸ばすことは難しいとしても現役時より少しでも良くなるなら、自分で全てを管理したり勉強法等を考えるリスクなんて負う必要はない、というのだって一理あります。

 

なので、あなたの浪人生活では何を重要視するのか、どこに向かって浪人生活を送りたいかという軸が一番大切です。

 

だらけずに1年やり通すことなのか?

大失敗しない事なのか?

絶対に志望校に合格することなのか?

etc...

 

その軸に則って、自分の思いや現実的な側面等を総合的に判断しましょう。

その答えは千差万別です。

 

どんな結果になろうと自分が後悔しない選択、それが正解です。

 

さいごに

まとめ~僕にとっての正解は独学だった~
ポイント

・ローリスク・ローリターンな予備校とハイリスク・ハイリターンな独学
・自分を律することができるか
・自分でやるべきことを考えられるか
・自分の浪人開始時の学力と志望校との距離
・自分の思いや現実的な側面等を総合的に判断する

どういう形で浪人生活を送るかは、その後の1年を占います。

予備校と独学でどちらが絶対的に正しい選択かではなく各人に合った選択をすることが何より大切です。

 

ちなみに僕は独学に切り替えたのが大正解だったと思っています。

この判断は絶対に間違っていなかったと言い切れるし、もしも予備校に行き続けていれば志望校に合格することは出来なかったでしょう。

 

僕は絶対に志望校に合格したかったし、そのためには独学に切り替えるしか道はなかったと思います。

それは僕が落ちこぼれからのスタートだったからです。

 

そして同時に独学を上手くやれば予備校を遥かに上回るということも実証出来ました。

 

だからと言って全員が独学にすれば良いかと言うと、そうとも限りません。

もしかすると自堕落になったり、勉強法を間違えて棒に振るかもしれないからです。

 

だからこそ一概にどちらかではなく、自分に合った選択をしてください。