もしもあなたが塾に頼らず独学で受験勉強をするなら、日々自分を律して学習に取り組まなければいけません。
独学では、誰かから何を言われるわけでもありません。
ケツを叩いてくれる人もいないし、危機感を煽ってくれる人もいません。
勉強しないなら勉強せずとも良く、何となく時間が経過していきます。
その結果、自堕落になり勉強を満足にできずに受験を迎えるなんてことも極めて現実的に起こり得るということです。
そうならない為に、自分で自分をコントロールする必要があります。
上手いこと自分で自分のモチベーションを上げつつ、程よい緊張感を持って日々取り組めるような環境を自分で作らなければなりません。
しかし、自分で自分を律するというのは難しいものです。
僕は独学で慶應法学部へ合格しましたが、本来は極めて怠惰な人間です。
小中校と提出物や宿題なんて殆どやったことが無いし、大学でも1年目で留年しました。
こんな怠惰な僕でも出来た自分をコントロール術が存在するということです。
独学で大学受験合格を目指しているけれども自分が怠惰だと思う人は、是非このまま読み進めてみて下さい。
自分を律し、コントロールする術を明日から実践できるはずです。
・「ある本質」を使って怠惰な自分を上手くコントロールする方法
自分をコントロールすることが難しい
「まだ大丈夫」「まあいいか」で全て後回し
この記事を読んでくれてるってことは、程度の差こそあれ少なからずあなたも怠惰な節があるのだと思います。
だったら、きっと共感してくれるでしょう。
独学だと、起きる時間も自由ですので何時に起きても良いわけです。
塾のように何時から授業とかないので、勉強開始・終了時刻も自由に決められます。
別に勉強しなくても何も言われません。
考え方のベースは「まあいいか」「まだ大丈夫」のような、とにかく問題を先送りにしがちです。
独学の受験生からもこんな風に考えてしまうって相談を多々貰いますが、僕はめちゃくちゃ分かります。
怠惰な人は、僕もそうですが自分に甘いことが多いです。
「起きたほうがいい」「やったほうがいい」「遊んでる暇はない」そんなことは頭では分かっているけど、そんな理屈で自分を律するのが難しいから苦労するわけですよね。
じゃあ、自分を律する「本質」はどこにあるのか?
その本質が分かれば、後ほど紹介する「自分をコントロールする術」も納得してもらえると思います。
まずは、僕自身の経験に照らし合わせて自分を律する本質について説明します。
自分を律する「本質」とは?
自分を律する本質、一言で言えば「恐怖」です。
とにかく自分に恐怖を与え続けることが「本質」だと考えています。
僕ら怠惰な人間は理屈では自分が取ろうとしている行動が恐らく正しくはないことを理解しています。
それでも理性が打ち負けてしまうんですよね。
つまり自分の理性や理屈では、惰性に打ち勝てないということになります。
そこで恐怖という感情を使いましょう。
もしもあなたが本当に志望校に合格したいなら、不合格になる未来・もしくは1月に過去問で合格点に大きく及ばずに絶望する未来を想像すると怖くなるはずです。
ぼくは自分が大失敗する未来が怖くて仕方なかったです。
それは嫌な未来に対する恐怖と言えるでしょう。
恐怖に支配されて嫌でも自分をコントロールしたくなる環境を作り出すことが目的です。
その「恐怖」を上手く使った具体的な術を以降でお伝えします。
自分をコントロールする術
ビックマウス&最悪の未来を想像する
これは先ほども軽く触れた、すごく初歩的な手法です。
受験に不合格になる、受験直前で全く力が足りないことに気付いてしまう、後から勉強しておけばよかったと絶望するシーン、などなど自分にとって不安を感じる才覚な未来であれば何でもOKです。
また、自分の不安を更に駆り立てる手段としてビッグマウスがあります。
親、教師、塾のチューター、友達など周囲の人間に「第一志望の合格宣言」をしましょう。
僕は早い段階から「慶應に落ちたら大学に行かない」と吹聴していました。
こんなことを言ってしまうと、もうやらずにはいられません。
大口叩いておいて結果が出なかった時なんて目も当てられません。
そこまでしたら、もう結果を出すしかありません。
大口叩いた挙句に勉強しなかった未来を想像してみて下さい。
自分の中の恐怖が上手く駆り立てられるはずです。
ただ、大口を実際に叩く前に何となく想像するだけじゃ上手くイメージができないかもしれません。
なので早いところ、周囲の人に「合格宣言」しましょう。
そうすれば間違いなく「恐怖」に襲われ自分をコントロールできるようになるはずです。
勉強時間に依存しない
1日の中で自分がやる事を明確にしてください。
合格というゴールから逆算して、1日単位でやる事を割り出しましょう。
これだけでも「不合格の恐怖」を身近に感じて勉強に取り組めます。
受験は何時間勉強したからと言って合格する、というものではありません。
12時間勉強して落ちる人もいれば、僕のように4時間でも受かる人がいます。
つまり、勉強する・勉強したの基準は勉強時間ではなく、「何をやったか」が重要ということです。
1日単位で自分がすべき勉強を割り出したら、あとはそれを遂行するだけです。
その勉強をしっかり遂行すれば合格できるし、遂行できなければ合格できない、ということになります。
そうすると、毎日、日々の勉強の中で「これが終わらなければ不合格に近づく」という危機感を持ちながら勉強に取り組めます。
勉強時間で考えてしまうと、何時間勉強したところで合格の根拠にも不合格の根拠にもなり得ません。
1日単位でやる事を明確にすることで、それができない時には「不合格に一歩近づいた」という恐怖を感じることができます。
丸一日勉強を止めてみる
人間、毎日毎日緊張感マックスで張りつめていることは難しいです。
時に気が緩んでしまうこともありますし、どうしてもやる気が出ない日もあるでしょう。
それ自体を否定してしまうと、それこそメンタルがきつくなるので、素直に受け止めましょう。
もしどうしてもやる気が出ない日は、スパッとその日は切り上げて下さい。
極力勉強のことを考えないような過ごし方をしましょう。
上述した2つに取り組んでいてくれたら、恐らく完璧に勉強を忘れて過ごすことは出来ないと思います。
勉強のことがチラついてしまうでしょう。
それこそが勉強に追われているという感覚です。
勉強のことが頭をチラつきながらも1日勉強をせずにおくと、不合格に対する恐怖から大きな後悔に襲われます。
勉強せずに過ごした1日が怖くなれば、必然的に明日からは勉強する気になります。
※ただ、これはお伝えした上記2つをしてからにしてください。
「不合格に対する恐怖」がないと、やる気にならないから今日は勉強するのやめようという考えが甘えになり、頻繁に休むようになってしまいます。
あくまで「不合格に対する恐怖」があるからこそ成立する手法なので、誤解なきようお願いします。
さいごに
合格への本気度と恐怖は比例する
僕がここまでお伝えしてきたことは全て「不合格に対する恐怖」が根底にあります。
あなたが感じる恐怖を上手く使って、勉強するしかない環境を作るということです。
しかし、この恐怖は合格に対する本気度に比例します。
別に大学受験本気でやろうと思っていなければ、不合格になっても気にしないじゃないですか。
本気だからこそ、失敗した時は辛いわけですよね。
なので、この記事の大前提は「あなたが本気で志望校に合格したいと思っていること」なんです。
もし本気で合格したいけど独学で自分を律するのが難しいという場合は、この記事を参考にしてみて下さい。