受験が近づくにつれて志望校を本格的に決めなければならなくなりますよね?
それまでに模試等で良い成績が取れていれば自分の思うとおりに志望校を決定し、出願することができるかもしれません。
でも、中には模試の成績は芳しくなく自ら志望校の変更を検討している人もいるのではないでしょうか。
自分としては志望校を下げることはしたくないけれど、親や学校の先生なんかから志望校を下げるよう促されたり諭されたりする人もいるかもしれません。
志望校の選択は非常に大きな決断です。
本当は下げたくないのに仕方なく下げるというのは後の大きな後悔にも繋がりかねません。
もちろん、家庭の事情で浪人が絶対に許されないから下げるしかないというのは他人が口を出せないですし、1つの正しい解とも言えるでしょう。
結果として志望校を下げる事になっても、それを咎めるつもりはありません。
ただ、それでも後に後悔しないよう色々な事を考慮して最終決定を行うことをおススメします。
そこで今回は、志望校の下方修正を検討する際の注意事項をご紹介します。
最終的に志望校を下げるかどうかはさておき、決定を下す前に一度立ち止まって考えてみましょう。
願わくば、あなたには後悔の無いよう、志望校の決定に関して納得して最善の選択をしてほしい所です。
・志望校の下方修正を検討しているあなたへ
・志望校を下げるか考える際に「これだけは知っておいて欲しい!」ことが分かる
・結果的に下げるとしても、最後に一度立ち止まって考えてみて下さい。
志望校の決定に関して
【大前提】これはあなたの人生
志望校の選択も、受験勉強も、その後送る大学生活も全てあなたの人生です。
どんな結果になろうと全て自己責任ですよね。
志望校が変わって進学先が変われば出会う人が変わります。
就職先も変わるかもしれません。
そして大学名自体は一生あなたの経歴から消えることはありません。
親が言ったから、先生が言ったから志望校を変えるというのは凄く簡単です。
志望校に合格できる気がしないから志望校を自ら下げる事も凄く簡単です。
ただ、一度その選択をしたら自分で全て受け入れ、責任を持たなければいけません。
本当に納得できますか?後悔しませんか?
まずはそこを自らに問うてみて下さい。
これからどんな未来になろうと、それは全てあなたの人生である事を忘れないでくださいね。
志望校の下方修正を検討する際の注意事項
前例主義からの脱却
そもそも、志望校を下げる判断基準はどこから来ると思いますか?
例えば、学校教師や予備校のチューター。
彼らには、これまでこの大学に受かった人は過去これくらいの成績だったという感覚値があります。
これは、過去の例を判断基準にしています。
例えば、あなた自身や親。
模試の成績がE判定など振るわないと合格を難しいモノと考えるかもしれません。
これはE判定などの成績から合格するのは難しいという、これまでに積み上げられた一般論的な価値観を判断基準にしています。
要するに何が言いたいかというと、人は過去の前例を今の状況に当てはめて判断することが多いってことです。
つまり前例主義的な考え方をしがちなんです。
これは僕の実体験的にもそうです。
殆どの人が過去の例を物差しにするし、保守的に考えたがります。
大きく出てダメだった時に自分を責めるようなことはしたくないから、控えめに考えたがるんです。
僕はいわゆる逆転合格ですから、周りの誰も僕が合格するとは思っていませんでした。
でも蓋を開けたら受かったわけですよ。
過去の前例に当てはまるかどうかなんて一切当てにならないし、それが当てはまるかどうかはあなた次第です。
もっと言うと、4月に勉強開始して6月の模試が終わってからは周りの評価は一変するわけです。
前例に当てはめた他者評価なんて、それくらい当てにならないものです。
なので、あなたが志望校を下げる際、それが前例主義的な考えに基づくなら考え直した方が良いです。
自分の取り組み1つでその結果は変えられます。
⇩親や教師の前例主義的な考え方に振り回されてはいけません⇩
受からなそうだから下げるはナンセンス
親や先生から言われようと、自分の意志であろうと、受からなさそうだから志望校を下げるというのはナンセンスだと思います。
受からなさそうなら勉強・対策をすればいいだけです。
難しそうだから諦めるなんて簡単なことですが、これまでも今後も難しい事は諦めていくのでしょうか?
何事も全力を尽くした後でなければ、その結果は分かりません。
誰かから無理だよと笑われても、そんなことやってみなければ分かりません。
実際、模試でE判定、もっと酷い状況からでも逆転合格する人だって大勢います。
例えば、あなたが重い病に侵されたとします。
手術をしても生存率は10%と言われたとしましょう。
高齢者の方の中には静かに死を受け入れる人もいるかもしれません。
が、もし生きたいのであればまず出来る事をやって全力を尽くすしかないでしょう。
受験だってこれと同じです。
志望校を下げるってことは、その大学に行くチャンスを放棄するということです。
静かに死を選ぶか、やれるだけやって挑戦をするか。
大学受験以降でも、この様な選択は多々あります。
難しそうだから諦める、ではなくやれることを全力で勉強して挑戦してみたらどうでしょうか。
⇩難しくても食らいつけ!どうにかなる!!⇩
下げてからモチベーションは維持できるか
志望校を下げたとしても、受験が終わる訳でも、進学先が決まる訳でもありません。
受験日程が消化するまで続きます。
志望校を下げる事でモチベーションが下がる事はありませんか?
それまでは志望校を見据えて高い意識を持って勉強に取り組んでいたのが、志望校を下方修正することでモチベーションの低下につながる事だって有り得ます。
志望校を下げたくて下げる人はいないと思います。
仕方なく下げる人が大半でしょう。
それに、志望校を下げるってことは下げた先は受かる・受かりやすいから下方修正するわけですよね?
張り詰めていた糸が切れてしまったり、気力が失われたりしてもおかしくはありません。
毎日やっていたことをやらなくなったり
勉強していても気分が乗らず、普段なら隅々まで拘れた部分が疎かになったり
気持ちの低下だけでも、量にも質にも影響を与えかねません。
これで下げた志望校の合格すら危うくなるのでは本末転倒です。
人間はそこまで強い生き物じゃないです。
一旦崩れ始めると、そこで踏みとどまるのは思っているよりも難しいと思っていてください。
志望校を下げたことがトリガーで、なし崩し的に意識が下がり、学力が下がるという最悪の負のループになる位なら高い意識で勉強を続けられるよう志望校は維持が良いでしょう。
⇩意識の低下は成績の低下に繋がるという話⇩
妥協ではなく心から納得できるか
志望校を下げる際には妥協ではなく、納得が大切です。
納得していないと、志望校下げてから勉強にも気が入らないし、将来何かと元の志望校に未練が残ります。
妥協で志望校を下げると、別に行きたくもない学校のために死ぬ気でやろうとは思えず、その結果モチベーションが低下してしまったりします。
モチベーションが低下するとどうなるかっていうのは先ほどお伝えした通りです。
また、大学入学以降にも未練が残りかねません。
本当はあの大学に行きたかった
あの大学に行っていれば何か変わったのかな
この大学に来るつもりは無かったのに
こんな風に本当の志望校に思いを寄せ続けるのは結構キツイと思いますよ。
恋愛の片思いはどうにか出来るチャンスありますが、大学受験だとそう簡単にはいきません。
もちろん、受験したからと言って必ず受かる訳ではありません。
落ちることだってあると思います。
それでも、やらずにする後悔とは比べ物にならないでしょう。
あなたが志望校への思いが強ければ強いほど、後に大きな未練を残すことになってしまうでしょう。
そうならないためにも、妥協で志望校を下げるのは避けましょう。
妥協すると必ず後悔します。
自分で納得できることが重要です。
さいごに
ワガママでいい
志望校を下げようと、下げずに挑戦しようと全てあなたの人生です。
自分の生き方は自分で決めた方が良いに決まっています。
様々な可能性も考慮して、あなたが納得して下げるならそれは問題ありません。
でも、もしこの記事を読んでどこか引っ掛るところがあるなら再考した方が良いでしょう。
自分で最善だと心底思える、後悔をしない選択をしてください。