英語の成績が伸びない原因を突き止めよう!
大学受験では英語の配点は他科目よりも大きいです。
英語が出来れば大きな武器になるし、出来なければ痛い思いをすることもあります。
そうなると英語に足を引っ張られるっていうのは避けたいんじゃないですか?
にも関わらず中々成績が上がらない時はどうしたら良いのでしょう。
成績が上がらない時というのは間違いなく原因があります。
1つ厄介なのは人に言われることなく自分で気づくのが難しいということです。
そりゃそうですよね、自分では正しいと思ったことを日々勉強している訳なので。
と、ここで今回は僕がその原因を突き止めます。
しかし僕はあなたの英語力を把握している訳ではありません。なので、チェックすべきポイントを思い当たる限り挙げます。
列挙するポイントは苦手な人ほど多く当てはまるはずです、
ポイントだけでなく対処法も載せておきますので参考にしてみて下さい。
【事前に読むことを推奨】英語とは複合的な科目
どれか一つできないだけで成績が伸びない
英語というのは様々な要素が絡み合っています。
単語×文法×解釈力×速読力
まあざっくりこんな感じですね。
これらは全て掛け算なので、どれかが決定的に弱いと英語の成績全体に影響を及ぼしかねません。
ただ、この中でも優先順位はあります。
優先順位はあれど全てが繋がっています。
なので、どれかだけを勉強するのでなく全て勉強する必要はあります。
単語は全ての基礎になるから大事っていうのは分かりますよね。
英文の解釈は、単語と文法がベースになります。文構造を正確に取るにも、意味を正確に取るにも単語と文法が無いとままなりません。
単語と文法をベースに解釈が上手にできて、そこから初めて早く読むことができます。
速読というのは、早いだけではなくて早く正確に読むということです。
正確さに欠けた早さは結局点にならないので意味が有りません。
英語が苦手になるほど単語寄りに弱点がある事が多いです。
少なくとも速読以外に原因があります。
速読が問題になるのは「ゆっくりなら高得点取れるけど時間が足りない」という少し次元が高い話になります。
河合塾全統記述なら現在70弱はあって、それ以上を目指す人が抱える悩みでしょう。
それまでは単語文法解釈これらができるかどうかが問題です。
チェックポイント単語編
単語の勉強していますか?
まずはこっからです。基本中の基本なので、勉強している人は飛ばしてください。
普段単語やってないなら勉強しましょうしか言えません。
例えばどの模試でも偏差値50に満たないっていうのは例外なく語彙力が弱いです。
勿論語彙以外にも改善すべき点があるのですが、語彙が弱いことは間違いありません。
普段単語帳使ってないならメジャーな単語帳の見出しだけでも良いので覚えるようにしてください。
これだけで随分変わります。
どこまで覚えていますか?
「どこまで覚えているか」というのは2つの意味が有ります。
・見出し語まで覚えているか?
・派生語や類義語まで覚えているか?
見出し語までも覚えていないなら覚えてください。
河合塾全統記述なら偏差値60までは見出し語だけで語彙的には十分です。
「全部見出し語は覚えているのに60行ってないよ!」という人は他に欠点があるはずなので、次に進んで他の原因を確認してください。
もし既に同模試で60くらいはあって、それ以上にしたいという人は見出し語の他に派生語や類義語、対義語まで覚えるようにしてください。
偏差値というのは上に行くほど上げにくくなってきます。
この辺の普段の意識の差で大きく結果は変わってしまいます。
単語学習で意識すべき全てがこちらで分かります。⇩
単語帳では出来るのに本番になると出てこないことってありますか?
単語帳完璧にしてるのに模試本番になると出てこないってことありますか?
たまにそういう人いるんで特別気にすることは無いです。
このタイプの人はアウトプットが出来ていないことが多いです。
単語帳を繰り返していると何となく書いてある場所とか、その単語の周りの雰囲気で意味を覚えている気になってしまうことがあります。
これは繰り返しやってる証拠なので悪い事ではありません。ある意味仕方ないです。
ここで考えるべき点は2つあります。
まず見直してほしいのは、単語帳やってる時その単語が見えた瞬間に反射で意味を言えるかってことです。
もしそうでないなら、その単語を覚えているのではなくて単に覚えた気になっているとか単語を他の何か(単語帳の順番とか配置など)と結び付けて覚えてしまっている可能性があります。
おススメは音で覚える事です。
発音は何でも良くてローマ字読みでも良いので音と意味を結び付けられるようになっていれば、本番で出てきてもその音から意味を脳から引っ張り出せます。
またはアウトプットが足りていない可能性もあります。
単語帳という見慣れた景色以外でその単語の意味を頭から引き出すことが無いので、いざ本番になると意味を思い出せなくなってしまいます。
なので単に覚えるというのも基礎学習として大事なのですが、それを呼び起こす練習として普段から長文を読むなど覚えた単語のアウトプットをおススメします。
チェックポイント文法編
文法やっていますか?
こちらも単語と同様に、普段文法の勉強していないのであればしてくださいとしか言いようがありません。
文法が出来ないと文法問題だけでなく長文問題でも頭を悩ませることになってしまいます。
文法問題を得点源にする、長文読む際も必要な文法が分かっている、これだけで偏差値は高い水準で安定するようになります。
※こちらを理解すると文法で最低でも正答率90%が楽勝になります。
どこまでやっていますか?
文法問題を解いて終わりにしていませんか?
1問も間違えずに完璧に解ける問題集はありますか?
解説に書いてある内容まで全部完璧にしていますか?
ここまでやっていないのであれば文法が得意でなくても文句は言えないでしょう。
他の記事でも何度も述べているのですが、文法というのはパターンや出題されるものが限定的です。
そこに必要な事項というのは、メジャーな問題集であれば一通り網羅されています。
メジャーな問題集使って勉強してるけど文法得意ではないという人は、解説まで読んでいない理解していないことが多いです。
実際の問題として問題集に出題するのは量的に限界があります。
その問題集に出題された問題に+αで知っておいて欲しいことが解説に記載されているんですね。
なので、まずは一冊を完璧にする、そして解説まで完璧にする。
ここまでやれば文法で苦労することは絶対に無くなります。
僕も一冊しか使ってませんでしたが文法は模試、過去問、入試で95%正答でした。
模試でも定番の空所補充で満点取るテクニックはこちらから
覚えることに傾倒しすぎてないですか?
文法=覚えるという認識は合っているような間違っているような難しい所です。
文法事項単体で覚えるっていうのは少なくとも文法苦手なうちは良くないやり方です。
あくまで問題を解く中で覚えられるのが理想形と考えて下さい。
※文法強者になると話が少し変わります。
何故かというと、結局文法事項を知っている事と解ける事は時に一致しないことがあるからです。
簡単な例で言うと、過去形と現在完了の区別をさせる問題で考えてみましょう、
現在完了の特徴を言語化して覚えるよりも、問題文にfor three yearsってあるからって反応できる方が得点率は高いです。
いくら「現在完了とは~」と覚えても問題で正解できなければ意味が有りません。
ただ文法強者に限ってはこの限りではありません。
文法事項単体で覚えるにしても、先ほどのfor three yearsのようなその文法事項のポイントを押さえた上で覚える事が出来るようになるからです。
ここで言う文法強者とは、どの模試、過去問でも文法問題なら9割は最低得点できるレベルと考えて下さい。
問題集の手を広げてないですか?
これは良くある過ちです。
問題集の手を広げても身に付くものは少ないです。
というのもメジャーな文法問題集の内容というのは本質的にはどれも大差が無く、ある程度の網羅性があります。
そして一冊でも極めようとすれば(問題も解説も完璧にできること)かなりの時間を要しますので、手を広げる余裕はないはずです。
つまり手を広げるということは本来覚えるべき事項も覚えない浅い状態のまま別の問題集に着手する事に他ならないです。
それを幾ら繰り返しても、深い所まで手が届きません。
先ほども述べた様に、一冊を問題と解説まで完璧にすれば十分です。
チェックポイント長文編
雰囲気で読めるとか思っていませんか?英文解釈練習してますか?
英文解釈というのは、文の意味を”正確”に理解する為に必要なものです。
文の意味を”正確”に取るためには、文構造を”正確”に読み取らなければいけません。
英語の成績が伸びない人に良くいるのが、雰囲気で読めると思っている人です。
残念ながら雰囲気で読めるなんてことはありません。彼らは勘違いしているだけです。
正確に読める人は文構造まで明確に言語化できます。
確かに英語がメチャクチャ得意になると都度文構造を意識して読まなくなることはあります。
僕自身も受験直前期からはその状態に入っていました。
しかし、文構造の把握が無意識になったから結果としてそうなっているだけで、文構造を明確に言語化しようと思えば容易です。
正確に読めてるけど文構造を明確に言語化出来ないのはネイティブとか帰国とか留学組くらいでしょう。
そうじゃない平凡な日本人は英文解釈は練習が必要です。
有名な英文解釈の問題集を一冊繰り返してみて下さい。
何でこの訳になるか、その構造の仕組みまで説明できるようになることを意識してみて下さい。
文構造を明確に説明できるだけでも今とはだいぶ変わりますよ。
「正確に訳す」とは何か、その全てを詰め込みました
これ訳せますか?訳せなければ正確に読む力が無いかも
" One notion left over from the nineteeth century and still influencing our thoughts is that two major wars cannot happen within a few years of one another "
引用:英文解釈教室p5 伊藤和夫著
多分単語が難しいってことは無いですよね?分からない単語があれば意味調べても良いので自力で訳してみて下さい。
One notionが主語、isが述語です。
これを見た瞬間に見抜けないのは解釈力が弱いと断言できます。
単語や文法を覚えても文を正確に読めないのは、この英文解釈力が弱いからです。
英文解釈というのは下線部訳だけのためではありません。
それ以外の長文を読む際にも正確に意味を取るためには基本となります。
設問に絡むような文章を正確に訳せなかったり、正確に読めない箇所が多すぎて文全体の意味が汲み取れなかったりします。
普段から英文解釈の練習をしていても、上の文章が読めないのであれば恐らく意識の問題です。
それぞれの文章で、主語や述語動詞は明確にしていますか?
何が何処に掛かっているとか、何と何が繋がっているとか、itやthatの持つ意味を都度明確にしていますか?
これらは問題集の解説に記載があるはずです。
一回問題解いて、解説読んで終わりにするのではなくて、解説を読んで理解したら後日繰り返し解いて自分で正しい根拠の基で正答を出せるようになってください。
それをできるようになるまで繰り返しましょう。
この訓練だけでも正確に読む力は着実についてきます。
もしも長文読んでて頭に入ってこないならこちら
分からない単語が出てきた時はどう対処してますか?
長文読んでると分からない単語が出てくることはあると思います。
まあこれはよっぽど単語を突き詰めない限りは避けられない現象です。
その際、容易に単語の意味の推測に走っていませんか?
推測というのは最後の手段です。
何故かというと、推測っていうのは正しいこともあれば間違えることもある訳ですよね。
そして正しく推測して得るメリットよりも誤った推測で被るデメリットの方が大きいです。
間違った推測をすると、それがきっかけで文の趣旨を取り違える恐れがあります。
また、間違った推測の繰り返すと文の全体の意味が分からなくなるでしょう。
なので単語の意味が分からない時は、まずは主語と述語動詞だけ見て下さい。
SがVした、これが分かれば最低限の文の意味は繋げることができます。
主語と述語動詞以外は、何かを修飾するなど主語や述語動詞の詳しい説明に過ぎません。そこに分からない物があれば無理して訳さなくて良いです。
推測しないと100点で読めることは無くなりますが、誤った推測をして0点になる事も避けられます。
誤った推測で0点の訳をして文の意味がおかしくなるよりは、50点で読み進めた方がリスクが少ないです。
チェックすべきポイント速読編
英語の基礎が出来てる人だけ
先述の通り速読は一定レベルの英語力がある人がやる事です。
速読の前段階である、正確に読むこと、そしてそれらに必要な知識が無い人は速読は今は難しいからです。
河合塾全統記述で60後半あって70を超えたい、駿台全国で60はあって65を超えたいという人だけこの先は読んでください。
文を前から順に読み進めていますか?
早く読めない大きな原因は返り読みです。
これはこの名詞に掛かっていてとか返り読みをしていると、そりゃ前からサーっと読むのに比べると時間を要します。
その文の構造解釈自体は間違っていなくても、それを意識して行っていることに問題があります。
一文なら要する時間に差は出ませんが、文章の量が多くなるほど意識している時間の分だけ余分にかかってしまいます。
これに対する僕のおすすめは音読です。
これは意味も文構造も分かった状態で行います。
音読では絶対に返り読みはしません。声に出す以上絶対に前から順に進んでいくしかないですよね?
進んでいくのと同時に頭の中で文構造と訳を把握する事になります。
これを繰り返すと、音読をした文章では返り読みせずに完璧に構造に基づいた意味を取れるようになるでしょう。つまり無意識になるってことです。
これは初見の文章でも力を発揮します。
音読をして体に文構造と意味を把握させることを浸み込ませれば、それが意識から無意識に変わっていくので初見の文章でも対応できるようになります。
帰国子女レベルの早さで読めるようになりたければこちら
長文全部を日本語に訳そうと思っていませんか?
逐一全部丁寧に訳すことに気を使いすぎると、その文を読むので精一杯になって前に読んだ分の意味を忘れたり全体の意味が分からなくなってしまいます。
それに時間を使いすぎるでしょう。
日本語の文章を読むときに全部をフルパワーでは読まないですよね?
絶対に無意識に強弱付けてるはずです。
英語でも全文を100点で訳す必要はありません。
基本70~80点で読み違えることなく進めて、設問絡んだらその箇所は100点で読めば大丈夫です。
これをできるようになるには前提として意識せずともサーっと読んでも70~80点の訳が出来るようになることが必要です。
それくらいでは読めないと設問に絡む場所を正確に見つけられないです。
なので対策は英文解釈に鍵があります。まずは無意識に文構造を取れるようにならないといけません。
しかし英文解釈の練習だけでは短文過ぎるので、その上で多読をすることです。
僕の勉強法を貼っておくから興味あれば見てね
さいごに
幾つか当てはまるものがあったんじゃないですか?
当てはまるものが無い方が本当は良いんですけど、当てはまってしまったら仕方ありませんw
当てはまるってことは解消すべきポイントが見えたってことなので、それをどうにかすればきっと成績は上がっていきます。
もしも本記事への質問・受験へのお悩みがあればDMへお気軽に連絡ください!
謹んで解決いたします。
もしも質問等無ければ以下がおススメ⇩