逆転合格を果たすのってどんな人?と考えた時、恐らく多くの人は「勉強のセンスがあったけど勉強していなかった人が逆転合格をしている」と考えがちなのではないでしょうか?
たしかに、地頭が良い、勉強センスがあれば逆転合格もさほど難なくクリアすることができるでしょう。
じゃあ地頭が良くない人は逆転合格を諦めなければいけないのか?
全然そんなことはありません。(地頭良いに越したことはないですがw)
僕は公立中学出身ですが、下から3番以内でした。5段階評価で1と2ばかりです。
当然進学した高校でも早慶なんて出ることはありません。
こんな僕でも2か月で慶應法学部A判定、後の受験でも合格しました。
この経験から、少なくとも私立文系の受験においては地頭は無くとも逆転合格が可能であると考えています。
じゃあ、地頭以外で逆転合格に何が必要なのかと言うと以下の三つです。
戦略
スケジュール
自己コントロール
正しい戦略の下で、正しいスケジュール管理をし、自分を律して勉強に取り組むということです。
これらが揃っていれば逆転合格を成就させることは可能です。
逆に言うと、1つでも欠けると一気に厳しくなります。
「地頭はないけど逆転合格したい!」というあなたへ、逆転合格の秘訣をお伝えします。
・逆転合格狙いたい方へ
・戦略、スケジュール管理、自己コントロールが逆転に必要な理由
逆転合格への考え方
みんなと同じじゃ何も成し得ない
逆転合格を目指すということは、他の受験生よりも大きく出遅れていることに他なりません。
他の人と同じように勉強をしていては、出遅れたスタートから他の受験生を捲っていくことはおろか、追いつくことも出来ないでしょう。
そこで冒頭にお伝えした3つが必要になります。
・戦略
・スケジュール管理
・自己コントロール
これら3つは、それぞれ掛け算になっていると思ってください。
戦略が優れていても、それを実行するスケジュールを持ち併せなければ意味を成しません。
逆に、緻密なスケジュールと根気強い実行力があっても、戦略が無ければ時間を掛けても成果は見込めません。
故に、どれか1つでも欠けたら逆転合格が難しくなるのです。
上記3つを完璧に満たす受験生はそうそういません。
だからこそ、3つを完璧にすることで他の受験生との大きな差別化となり逆転合格が可能になります。
では、3つの要素のそれぞれがどのような意味合いなのか、以降で詳細を説明していきます。
逆転合格のコツ3つ
①戦略
戦略=何を、どのようにやれば合格できるのか、ということです。
合格への道筋を自分の中で明確にする、ってイメージでいいでしょう。
初めに言っておきますが、逆転合格を狙う上で戦略を誤るのは致命的です。
ましてや戦略を持たないことは論外です。
(戦略の重要性はこちら)
よーいドンで出遅れている訳ですから、ショートカットを考えましょう。
まずは、何をやるべきかを考えなければいけません。
自分が効率良くレベルアップするためにやるべきことを洗い出しましょう。
ただこれは、自分の学習が進むにつれて見えてくる物もあります。
あまりに先のことは戦略を考える時点では見えない事も多いです。
なので、まずは合格に向けたステップを細かく割り出し、目の前のステップを超えるために何をすべきか、で考えると良いでしょう。
例えば僕の場合、慶應法学部に合格する上で英検1級の単語帳は効果的に感じたので最終的には取り組みましたが、初めはそんなこと思いつきませんでした。
勉強を始めた時点では、2か月後の駿台全国模試でA判定を出すために何をするべきかで考えていました。
ある程度勉強が進まないと見えないことも多々あります。
まずは目の前のステップを超えることを考え、超えたら次のステップへ歩みを進めましょう。
何をするべきかを考えたら、次に「どうやって」取り組むかも考えます。
同じ参考書を使っても結果が大きく異なる事ってありますよね?
もちろん地頭に依る事もありますが、その使い方次第で得られる効果は全然違います。
例えば僕自身の経験でも、僕が今受験指導している受験生でも、問題集の使い方を工夫しているだけで2か月で偏差値が20も30も上がる事はザラにあります。
「何を」やるか考えたら、「どう」やるかも考えると、大きなショートカットになります。
最後に、戦略を考える際の注意点です。
逆転合格に焦り基礎をすっ飛ばして早い段階から応用に手を出す人がいますが、それはお勧めできません。
基礎が無いと応用は身に付きませんし、結局遠回りになってしまいます。
(逆転合格狙うなら焦らず基礎を固めるべき理由の詳細はこちら)
【焦るな危険】本気で逆転合格したいなら1歩ずつ自分のレベルに合った学習を! - K.O diary
また、自分が何をすべきか上手に考えられず、手あたり次第あれもこれもと手を出す人がいますが、これもおススメできません。
時間は限られているので無駄な事に時間を割いている余裕はありません。
可能な限り自分がやるべき事だけに絞れるよう、頭を使って考えましょう。
⇩何をすべき、すべきではないかを考えるコツはこちら⇩
②スケジュール管理
何をするべきかを考えたら、そのスケジュール管理です。
いつまでにこれらを終わらせるためには、日々これくらいをやらないといけない、といった考え方です。
例えば、総量10の勉強を10で終わらせるには1日当たり平均1をやる必要があります。
これは1日2でも3でも良いのですが、あくまで自分が最低限1日でやるべき量を把握するためのものです。
もし超過があれば、学習にゆとりがあるということになりますし、不足があれば日々の学習が予定通りに進んでいないという目印になります。
何をやるべきかを正しく考えられているのであれば、このスケジュール通りに進められれば最後には必ずやるべきことが終わっていて、結果が出ているはずです。
ただ、スケジュールはあくまで理想です。
何か不測の事態があれば簡単にスケジュールは崩れます。
体調不良やどうしても外せない予定なんかが入れば、思ったッと折に進められないなんてこともあるでしょう。
なのでスケジュールを組む際にはイレギュラーが常に起こると想定して、キツキツではなく少し余裕を持って考えておくことをおススメします。
⇩スケジュールの重要性&考え方はこちら⇩
③自己コントロール
何をどのようなスケジュールで進めるかまで決まったらあとは、それらをやり切るだけです。
しかし、自分で決めた事をやり切るというのは想像以上に難しいです。
自分を律して決めた事を愚直に取り組む、というのが一番難しいかもしれません。
これが出来ないと、どんなに優れた戦略も、緻密に決めたスケジュールも意味が無くなってしまいます。
逆転合格を狙おうとすると、初めの内は現状と理想のギャップが常に付きまといます。
先が遠く感じたり、「こんな問題も自分は解けないんだ」であったり、ちょっとだけキツク感じる事があるかもしれません。
そんなキツい時期でも、自分をコントロールして決めた事をやり切る意志が無いといけません。
また、今日は疲れているからとか、何となくやる気になれないからという日もあるでしょう。
それがスケジュールに余裕があるのなら問題ありませんが、そうでなくても自分に負けてしまう人が大半です。
すると、なし崩し的にスケジュールがずれ込んでいって、本来やるべきことを決めた期間で完了できない状況になりかねません。
逆転合格を狙う立場で、この状況になると正直絶望的です。
しんどい時も、気持ち的に怠けたいときも自分で自分を律しなければいけません。
自分で決めた戦略やスケジュールを最後までやり抜くことが最も難しいですが、それには自己コントロールが必要です。
⇩自己コントロールを上手くする術はこちら⇩
さいごに
やることやれば逆転は可能
逆転合格は一般的には難しいと言われています。
たしかに簡単なことではないかもしれません。
しかし、僕自身も逆転合格した側の人間ですし、僕の周りにも逆転合格した人はいます。
やるべきことをキッチリやれば逆転合格は可能です。
スタートで出遅れた事を悔やんでいる時間はありません。
どうしたら逆転できるのか、どんなスケジュールで進めるべきかを考えたら後はどんな時でも自分に負けずにやり抜きましょう。