「社会科目はやった分だけ伸びる」
これは多くの人が聞いたことのある定説でしょう。
でも、実際には順調に伸びない人がいます。
そうなると、思ったよりも伸びないがために折角英語などが良くても本番足を引っ張られてしまいます。
また、伸びるにしても膨大な勉強時間を長期間かけて伸ばすのでは、あまりに費用対効果が悪すぎます。
例えば1日15時間を半年間社会科目だけやれば、そりゃ多少は伸びるかもしれませんが、これはあまり望ましくはないですよね?
他にもやるべきことはありますし、配点比率の高くない社会科目にそこまで過度に時間を掛けるのはどう考えても得策ではありません。
何が言いたいかというと、私立文系世界史・日本史はやり方次第で1ヵ月でも飛躍的に伸ばせるということです。
(国立の社会は解いてことないので何とも言えませんが)
今10月も終盤に差し掛かっていますが、まだ世界史・日本史が伸びていない人や、これから本格着手する、現状社会科目が苦手な人は「たった2つのポイント」だけ押さえて下さい。
その2つのポイントだけ意識して勉強に取り組んでくれれば1ヵ月で景色が変わります。
前提:なぜ社会科目の攻略が簡単なのか
出るポイント、出題法のパターンが限定的だから
社会科目攻略の際に、まず知っておいて欲しいことがあります。
・大学受験で問われる知識はある程度決まっている
・ある知識を問われる際に、その知識に関して包括的に丸々覚えている必要はない
・その知識を問われる出題パターンは限定的である
上の3つを押さえながら勉強すれば効率良く仕上げることができます。
一応それぞれ説明しますが、今は何となく概念的に覚えておいてくれたら大丈夫です。
まず、大学受験の社会科目攻略の上で世界史・日本史博士になる必要はありません。
問われる知識というのは大概決まっているので、いかに効率よくそれを押さえるかというゲームになります。
また、大学入試である知識について問う際に、出題者側が問いたいポイントも決まっています。
例えば、事件Aを問われるときに、ウィキペディアの情報を全て覚えていないと解けないのかと言われるとそんなことはありません。
0~100までその知識について網羅している必要はなく、ピンポイントで必要な箇所を摘まんでいけば問題ありません。
最後に、出題パターンに関してです。
これは同じ知識を問うにしても、問い方が複数存在するということです。
難関大学になるほど、ストレートな問い方はされなくなり、例えば解答としては難しい用語ではなくても難しく感じるような出題のされ方をされるということになります。
とはいえ出題なパターンというのは多くないので、逆に言えばパターンさえ押さえてしまえば頭を使うことも無く解ける問題が多くあります。
以上が、社会科目攻略の上での大前提です。
これさえ意識して勉強すれば私立文系の社会科目は超簡単です。
じゃあ何を意識して勉強すれば良いのか?
ポイントはたった2つです。以降で説明します。
押さえるべきポイント2つ
①覚えよう・理解しようとしてはいけない
社会科目になると、多くの人が「詰め込み」に傾倒します。
とにかく書きまくって覚えようとする人。
決めた分量を覚えるまで次に進めない人。
全てを完璧に理解しようとする人。
これらに該当する人は大半が社会科目が苦手です。
暗記効率がメチャクチャに悪いです。
そして、この場合は教科書・一問一答などを駆使する人が多いでしょう。
しかし教科書や一問一答は使用を止めましょう。
(用語集については、人によっては必要になるので、後ほど説明します)
覚えようとする意識の強さ、理想の高さが仇になって寧ろ成長を阻害されてしまっています。
教科書や一問一答を使わない方が良い理由は別記事にまとめているので、そちらをご覧ください。
⇩一問一答を使わない方が良い理由⇩
⇩教科書を使わない方が良い理由⇩
もし本当に早く得意になりたいのであればどうするか?
覚えようとする必要も、完璧に理解しようとする必要もありません。
「問題集を何となくで良いので高速で繰り返す」
これを意識するだけで得意科目に変えられます。
基本的に、大学受験で覚えるべき頻出知識は問題集に集約されています。
そして、その頻出知識で覚えるべきポイントも問題集から学ぶことができます。
それら必要な頻出知識についても、頑張って覚えようとか理解しようとか深く考えたり、頭を使う必要は必要はありません。
具体的な方法については以下の記事にまとめているので、そちらをご覧ください。
⇩「問題集を何となくで良いから高速で繰り返す」を具体的に⇩
②アウトプット>インプット
多くの受験生が勘違いしていますが、「覚えていれば解ける」というものではありません。
たとえ知識としては知っていても、実際に解けなければ意味が有りません。
つまり、知っている事と実際に問題として解けることは別物であるということです。
こんな経験はありませんか?
問題を解いていて解けはしなかったけれども、解答を見たら実は知っている知識だった、みたいな現象です。
これは「知っていることと解けることが別物である」ことの最たる例でしょう。
そこそこ頻出な知識なのに、その出題のされ方によって難しく感じる問うことが往々にしてあります。
これに対応するためには、様々な確度から出題される出題パターンに慣れておく必要があります。
と言っても、出題パターンは10も20もある訳ではありません。
せいぜい3~5くらいですので、一工夫すれば対策は可能です。
具体的な学習方法については以下の記事にまとめています。
ぜひ確認してみてください。
補足:「詰め込み」が必要なタイミングについて
ここまで読んで頂けばお分かりかと思いますが、社会科目において「詰め込む」作業はそんなに大事ではありません。
しかし、時に詰め込みが必要な時もあります。
それは最後の追い込みに入ったタイミングです。
日頃の学習だけではカバーしきれない知識については、学習効率の良さもクソもないのでゴリゴリに詰め込むしかありません。
・過去問演習で出題された見た事も聞いたことも無い知識
・用語集の頻度1に相当する知識(問題集や過去問でもあまり触れる事が出来ないことが多いからです)
これらは「詰め込んで覚えて下さい」としか言えません。
ただ、この作業が必要になるのは限られた受験生のみです。
大半の学校の試験では、上記のようなニッチな知識が問われることは基本ありません。
あっても、それは殆どの受験生が解けないので合否には直接影響しない問題になります。
僕が受験した慶應法学部では、ちらほら出題されます。
解けなくても合格点は取れるようになってはいますが、高得点を狙う際は解けた方が良いという位置付けくらいに思ってください。
上述の通り、原則このような過度な知識は不要ですので、「詰め込み」する必要もないでしょう。
⇩用語集について⇩
さいごに
1ヵ月で変わります
社会が苦手っていうのは正直有り得ないです。
単にやり方を間違えているせいで、上手く結果が出ていないに過ぎません。
今回お伝えしたことを意識して、世界史でも日本史でもやってみて下さい。
1ヵ月で変わります。
また、今回説明したことをもっと詳しく知りたいという際は以下の記事もご覧ください。過去問の使い方と併せて、より納得してもらえると思います。