英単語帳を何度も繰り返していると、場所で覚えてしまっているような気になることがあるかもしれません。
僕にもその経験があります。
もはや大学受験の英語を勉強している人にはあるあるだと思います。
場所で覚えていると感じれば「長文で出てきたときに対応できないかも」と思うかもしれません。
いや、もう既に「場所で覚えていたせいで見たことある単語が分からなかった」と感じたことがあるかもしれないですね。
しかし、場所で覚えてしまっていると感じても気にする必要はありません。
それは錯覚です。
寧ろ、そんなことよりももっと気にするべきことがあります。
僕はskinを「ハゲ」と訳してから10か月で単語王・英検準1級・英検1級単語帳まで覚えました。
その過程では場所で覚えてしまっているような気がしたこともあります。
そんな中でも、4か月で河合塾全統記述で偏差値80を超え、慶應法でも9割は取れるようになりました。
この経験を踏まえ、「英単語帳を場所で覚えてしまう」の全貌について解説します。
何故それが問題ないのか、もっと気にするべき事とは何なのかまで全てが分かるはずです。
・場所で覚えることに不安を抱いているあなた
・場所で覚えていると感じても問題ない理由と、もっと重要なことが分かります
「英単語帳を場所で覚えてしまう」の全貌
【前置き】場所で覚えるとは
この記事を開いてもらった以上は既にお分かりの事と思いますが、本記事内での定義づけも含めて念のため場所で覚えるとは何かを整理しておきましょう。
英単語帳の学習では必ず繰り返すことが必要です。
そして英単語帳では当然ながら常に同じ場所に同じ順番で情報が並んでいます。
以下のように①~⑥まで何度やっても、いつ見ても同じ場所に同じ順番です。
何度も英単語帳を繰り返すうちに、単語自体からではなくて場所や並びなど他の何かしらがトリガーになって必要な情報を脳から呼び起こして、単語自体から答えられていないのではと感じる状態。
場所で覚えるって認識は大方こんなものでいいでしょう。
これが考慮に値する問題なのかどうかです。
以降で「場所で覚えてしまう」について詳しく見ていきましょう。
「場所で覚えているかも」とか気にしない!それよりも大事なのは・・・
場所で覚えてしまっているような気がしたとしても、あくまで対単語という意識だけ持って取り組んでいれば何の問題もありません。
そして対単語の意識を持つっていうのは、その単語と必要な情報をリンクさせる意識のことです。
この意識さえ持って繰り返していれば、単語と必要な情報がセットで脳に刷り込まれるので問題なく身に付きます。
実際に僕は冒頭の通り、場所で覚えているような錯覚に陥ることはありましたが底辺から圧倒的な英語強者になる事が出来ました。
「場所で覚えていると本当に覚えている訳ではない」と思いがちですが本質を見誤っています。
場所で覚えているから分からないではなくて、シンプルに覚えていないから分からないだけです。
問題はそこではなく、”単語帳”を本当に完璧にしているかが重要です。
”完璧”とは以下の状態になっていることが求められます。
・見出しの訳
・一語一訳ではなく、その単語が持つ記載されるすべての意味
・品詞
・自動詞・他動詞
・派生語
・関連する前置詞
・単語を見たら1秒以内に反射的に上記全てが頭に浮かぶこと
何度も言いますが、「場所で覚えている」気がしても問題ありません。
どんな形にせよ”完璧”になりさえすれば良いんです。
単語が出来ているかどうかの判断基準はたった一つで、”完璧”か否かしかないのですから
しかし、実際には大半の受験生は”完璧”にすることができていないです。
たった1冊すらまともに仕上げることなく受験に臨むことになっています。
その単語を見た瞬間に反射的に必要な状態が頭に浮かぶ状態になっていれば、「やったはずなのに分からない」なんてことにはなるはずがありません。
先ほどお伝えした「単語帳では分かったのに長文では分からなかった」という現象も含めて、やったはずの単語が出てこないっていうのは”完璧”に出来ていないということに他なりません
そして、単語帳を繰り返しやるだけでも十分”完璧”にすることは可能です。
もちろん、ただボンヤリと繰り返すだじゃダメですw
正しいやり方で繰り返さないと、”完璧”にならないOR膨大な無断時間を要することになります。
後ほど、僕がskinを「ハゲ」と訳してから10か月間で単語王・英検準1級・英検1級単語帳まで完璧にした単語学習法をお伝えします。
単語帳を”完璧”にする自信がないのであれば参考にしてください。
・大半の受験生が単語帳1冊まともに仕上げることができない、を詳しく⇩
殆どの受験生は英単語帳1冊を完璧に覚えることすら出来ていない!あなたはどう? - K.O diary
長文で分からなかった時に場所で覚えたせいにしない
あなたが長文を解いていて、「この単語見たことあるのに長文になった途端に意味を思い出せないや。。。」と感じたことはありませんか?
こんな時はついつい「場所で覚えたせい」にしがちです。
しかし、長文で分からなかったのは場所で覚えたせいではありません。
長文内で分からなかった印象が強くて、そっちに引っ張られがちですが実際には同じように単語帳でやって長文内でも分かった単語だってあるはずです。
「見たことあるのに」と感じてしまう時点で、それは覚え切れていない証拠です。
覚え切るとは先ほども説明した通り、単語を見た瞬間に反射で必要な情報が全て頭に浮かぶ状態でしたね。
単語、というか記憶には同じようにやっても頭に入りやすいモノとそうでないものがあります。
例えば100個の単語を覚えようとしているとしましょう。
同じ量だけ繰り返しても、ある瞬間に100個の単語が一斉に頭に入る訳ではないと思います。
早い段階で記憶に残るものもあれば、時間を掛けて徐々に記憶に残るものもありますよね?
なので単語帳を繰り返して同じだけ各単語に触れていても、その長文を読んだ時に覚えられている単語と覚えられていない単語があるのは何も不思議な事ではないです。
それに、長文問題に取り組む際に単語帳をやる時と同じように思い出すのが難しくなるのは至って普通な事です。
例えばスポーツなどで、練習では出来た動作が試合本番で乱れるっていうのは良くあることですよね?
その動作のためだけにその動作をする練習と、試合のプレーの中でその動作をやる難しさは同じではないはずです。
練習では出来たことでさえも本番では出来なかったりするからこそ、「練習できないことは本番では出来ない」なんて表現があったりするのです。
これは単語帳と長文問題との関係でも同じです。
単語帳では単語を思い出すことだけにフルパワーを使っていても、長文ではそうはいきません。
長文を読み”ながら”単語を思い出さなければなりません。
そのためには、日頃の学習では単語を見た瞬間に片手間でも反射的に必要な全ての情報が頭に嫌でも浮かんでくる水準に仕上げておく必要があります。
結局長文になると分からなくなるのは、その水準に仕上げていないからに他なりません。
場所で覚えたせいにするのではなく、本当の意味で単語帳を”完璧”に出来るようにしておきましょう。
・単語帳では分かるのに長文では分からなくなる現象を詳しく
実は超シンプル!「英単語帳では分かるのに長文だと分からない」これって何で? - K.O diary
単語学習法に関して
ここまで、単語を見た瞬間に必要な情報が全て頭に浮かんでくる水準にまで単語帳を仕上げようという話をしてきました。
多くの受験生にとってこれが出来ない原因はシンプルです。
覚え方を間違えているに過ぎません。
ここでは単語学習法をお話しします。
この通りに進めてもらえれば、大学受験用の単語帳1冊を仕上げるなんて誰でも簡単にできるはずです。
まず単語学習の基本は繰り返すことです。
そして、それは短期間で高速で繰り返してください。
一生懸命覚えようと、1つの単語で立ち止まったり1つのページに立ち止まったりしないでください。
覚えようとする必要もないので、とにかく短期間で繰り返すことだけ考えましょう。
人は忘れる生き物です。
頑張って「覚えよう!」としてみても、どうせ記憶が定着する前に頭から抜け落ちていきます。
なので忘れることを前提にして抜け落ちる前に上塗り=何度も繰り返して記憶を徹底的に定着させる方が結果的には覚えるのは早いです。
僕はこのやり方で、skinを「ハゲ」と訳してから10か月で単語王・英検準1級・英検1級の単語帳まで完璧に仕上げました。
しかも1日に所要時間は隙間時間でも捻出できるような短い時間です。
より詳しい単語学習法は以下からご覧ください⇩
【ズルい英単語】大学受験なのに短時間で英検1級単語帳まで完璧にした覚え方 - K.O diary
さいごに
まとめ
・場所で覚えているから分からないではなく、単に覚えていないだけ
・単語帳をちゃんと”完璧”にすること
・単語学習は短期間で高速で繰り返すべし
単語帳ではシンプルに”完璧”になっているかどうかが重要なので、それが場所で覚えている気がしても問題ありません。
「この単語見たことあるのに」という状況にすらならないくらい、単語を見たら間髪入れずに必要な情報が全て頭に浮かぶようになりましょう。
全ての単語でそうなっていないのであれば、場所で覚えたからでも何でもなくて単純に覚えていないというだけです。
その為の近道は短期間でとにかく高速で繰り返すことです。
忘れること、記憶から抜け落ちることを前提に考えて集中的に繰り返しましょう。
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