やる事の取捨選択が重要
受験勉強で良くあるのが、時間が足りないということ。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと思って色々手を出し過ぎるせいで「いくら時間があっても足りない。。。」となってしまいます。
受験勉強できる時間というのは有限で、残り期間に対して成績が足りていない人ほど時間の重みが増してきます。
そんな中で焦る気持ちが生まれるのは当然なのですが、だからといって欲張りすぎは本末転倒です。
時間が足りないという時こそ、やるべき事の取捨選択が肝になります。
やる事を考えるのと同じくらい、やらないことを考えるのも大切です。
結局、やるべきことを最小限に抑えて成果を最大化できるならそれが一番いいじゃないですか。
今回は、やらないことを決める重要性についてお話しします。
勉強時間と成績・合格との関係性
色々やりまくる=成績は伸びるではない
成績っていうのは、時間×勉強の中身で上がる訳ですよね。
勉強の中身がすっからかんなら何時間かけても成績なんて伸びる訳ないんです。
(すっからかんて自覚は無くても、結果に出ていないなら他者から見ればそう映る)
でも、めちゃくちゃ勉強したおかげで受かりました的な話ってあるじゃないですか。
きっとこれを真に受けている人もいると思うんですね。
これのカラクリっていうのはつまりこう言うことです。
例えば合格に必要な閾値を100に設定しましょう。100以上なら受かるってことですね。
勉強の中身が1でも、勉強時間が100なら1×100で受かる訳じゃないですか。
なので、長時間勉強したおかげで受かったというのは正しく言うと、長時間勉強しないと受からない勉強の中身だったってことです。
受験生の勉強時間の平均の値が60だったとしましょう。
で、あなたの勉強時間の値は90。人よりもかなり勉強していますよね。
でも勉強の中身が1なら90にしかならず、合格水準の100には及びません。
で、結局何が言いたいかと言うと勉強しまくればどうにかなるって考えに囚われてはダメってことです。
不要な勉強を削って勉強時間が減るのは忌むべきではなく歓迎すべきことです。
成績上げる・合格する為の要素として勉強時間が一番上にくると思考停止します。
何をするかを考え抜いた上での勉強時間です。
【重要】しないことを決める重要性
時間は有限
色々欲張りすぎて時間が足りないという人は、そもそも時間が無限だとでも思っているのでしょうか?
残念ですが時間は有限です。
あれもこれも手を出している時間はありません。
本当に必要なことに絞る必要があります。
でも、やらなきゃいけないことを絞るってメチャクチャ難しいじゃないですか。
やらなきゃいけないと思うから色々手を出している訳ですよね。
なので発想を転換させましょう。
やらないことを決めます。
一つ目は既にやっているかもしれませんが、まず志望校で求められない勉強はしないです。リスニング試験のない受験でリスニングの勉強しても仕方ないじゃないですか。
なので志望校に求められない能力は捨てます。
そして2つ目ですが、まず勉強には問題集を何冊も使って量をこなすべきものとそうでないものに分けられます。
恐らく色々手を出す人っていうのは、本来はそんなにやらなくて良いものを過剰なまでに量をこなしています。
その上で3つ目、量をこなすべきかどうかはタイミング、つまりその時の学力によって変わるものもあります。
学力的に量やるべきでないタイミングで過剰に多くやっても意味が無いってことです。
1量やるべきか否かに分ける
↓
2量やるにしてもタイミングがある
↓
3量やらなくて良いものとタイミングが合ってないものは省く
って考え方で良いでしょう。
例えば文法なんかは量をこなさなくていい勉強です。
メジャーな問題集ならどれも同じような事しか書いてません。出題問題は違えど、解説まで見れば似たり寄ったりです。1冊やれば十分でしょう。
タイミングに関しては、例えば英語の基礎となる単語や文法、英文解釈がおざなりな状態で長文を読みまくっても効果は薄かったりします。英文をしっかり読める状態を作ってから多読に入るべきでしょう。
この考えに照らして考えると時間が足りないっていう人は、無駄な勉強が多いOR必要ないタイミングで量をこなしているということに気付けると思います。
量とタイミングについて
先ほどの話を整理すると以下のようになります。
この内訳である2点について詳しく説明していきます。
※ここからは、ここまでの話を基に進めますので目次からここまで飛んできてしまった人は一つ前の見出しから読んで貰った方が分かりやすいと思います。
量をこなすべきではないものがある
本来は量をこなすべきではない物を量こなそうとするとどんなデメリットが発生するでしょうか?
そもそも量をこなす必要が無い理由は、量をこなしても得られるものが変わらないからです。
ここから2つのデメリットが生まれます。
一つ目はシンプルですよね。
一冊で身に付く内容を、2冊も3冊もやればそれは単純に時間を2倍、3倍と掛けているだけです。
そして2点目が重要で、一冊で身に着けられる内容を2冊、3冊とやると実は何も身に付いていないことが多いです。
というのも、沢山やらなきゃという意識が先走ってしまい一冊を完璧にできないからです。浅い表面的な部分ばかりを複数冊から拾う形になって重要な深いポイントまで身に付いていません。
量をこなさなくていい系の勉強は、一冊を完璧にすることが大事です。
そして一冊を完璧にするのって結構時間は掛かります。色々手を付ける浅く広くに対して、狭く深く取り組む感じですね。
これをやっていると何冊も何冊も手を出す余裕は無いはずなんです。
さっき例に出した文法だって、僕は一冊しかやっていませんが模試や入試あわせても95%は正解しています。
色々手を出しても中々ここまでは出来るようにならないでしょう。
時間的にも習得効率的にも、量をこなすべきでない物は一冊を仕上げる意識が重要です。色々手を広げようとしている人はやる事を絞りましょう。
量をこなすにしてもタイミングがある
量をこなすタイミングは実は重要で、量をこなすべきだからといつでもそうすればいいという訳ではありません。
量をこなすタイミングが自分の学力と噛み合っていないと、せっかく量をこなしても意味が無いということは認識しておきましょう。
例えば、僕は英語では多読って有効だと思っています。
しかし、語彙や文法などの基礎事項が出来ていないタイミングで量をこなしても意味は無いんですよね。
ある程度正確に読める土壌があるからこそ、更に正確に読むために、早く読めるようになるために、問題に解き慣れるために多読を行います。
これが基礎の出来ていない状態ならどうでしょうか?
そもそも正確に読めもしないのに早く読むのは不可能ですし、問題に解き慣れるとかってステージにすら立てていません。
基礎があるから応用をやる意味が有って、それを量こなすことに意味が生まれます。
基礎ができるまでは応用分野には時間を掛けるのを止めましょう。
やる事を絞って、やるべきタイミングでやるだけ
さいごに
時間が足りないと感じる大半の理由は、やっていることに無駄が多いからです。
必要ないこと、タイミング的に今やっても意味が無いことは徹底的に省きましょう。
そうすれば今よりも時間に余裕もできるし、必要なことだけをやる事で成績向上にも繋がるはずです。
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