英文法苦手を解消しよう
英語の文法がいつまでも伸びない、苦手だという人には共通点があります。
それは、なんとなく理解したつもりになっていることです。
この「何となく理解したつもり」という状態を具体的に表すと以下のようなイメージです。
・説明されたときや解説読んだときは分かるけど問題を解くとなると解けない
・解説読んで正答の選択肢が正しい根拠は分かるけど、他の選択肢が間違っている理由は説明できない。
・模試や過去問の文法問題で8~9割が当たり前だと思えない
文法というのは、文のルールみたいなものです。
文法が直接問題になる事も当然ありますし、それどころかルールである文法を知らなければ文を正しく読むことも出来ません。
なので本来は、正しく理解していることが望ましいはずです。
それにも関わらず、大半の受験生は文法を正しく理解できていません。
今回は「何となく理解した状態」になってしまう原因と対策について探っていきます。
基礎となる文法を「何となく理解」した状態で終わるか、それを超えた理解をするかで偏差値に大きく反映されるので自分で文法が苦手だと思う人は参考にしてみて下さい。
これだけは知っておかないといけない
文法に「何となく」は存在しない
文法とは規則、守るべきルールです。
ルールというのは正しいOR間違っているの二択しかありません。
100か0の世界です。
4択問題なら一つだけが正しく三つは間違いと決まっています。
「惜しい」「近い」という概念は存在しません。
何が言いたいかと言うと、正答には「それが正答である絶対的に明確な根拠」が存在しているということです。
そして、正答以外に正答と思えるような選択肢が混じっていることもありません。
一見正答に見える問題は単なる引っ掛けなので、間違いと断定できる根拠が100%存在します。
こられを踏まえた上で、あなたが意識すべきポイントは1つです。
単に覚えるではなく、根拠を明確にできるようになるということです。
もしも今文法が苦手であるならば、根拠を大切にするという感覚が弱いことでしょう。
これは今後意識してください。
その上で、何で「なんとなくな理解」になってしまうのか、その具体的な原因と対策を以降で見ていきましょう。
「何となくな理解」になってしまう原因と対策
繰り返しが足りない
英語は僕らからすると非母国語です。
大学受験で問われるその非母国語の文法規則は極めて多く、問題集に載っている問題だけでも1000問、解説まで合わせると更に多くの規則を覚えなければいけません。
これだけ大量の規則を数回繰り返しただけで完璧に覚えられるはずが無いでしょう。
日頃馴染みのない日母国語の大量の規則を数回繰り返したくらいで覚えられるわけがないという認識は持った方が良いです。
僕たちが日本語の規則を感覚的に正しく使えるのは幼いころから日本語に触れ、親や学校から教育を受けて来たからです。
使ってきた回数も相当だし、無意識であっても指導を受けてきた数はかなり多いはずです。
その母国語とは違い、英語は殆ど0から学ばなければいけません。
0から学び始めて1000を超える文法規則を全て覚えようとすればきわめて多くの時間を要する事になるのはあなたも肌感覚で分かるのではないでしょうか?
全て頑張って覚えようとしても大半の受験生が覚えられない現実を鑑みると、覚えようとすることは効率が悪い事が分かります。
覚えうよう覚えようと頑張って意識しても大半の受験生は結局「なんとなくな理解」で終わっている訳ですから。
じゃあ、どうするべきか?
繰り返しによる刷り込みを行い体に覚えさせる
大学受験の文法レベルなんて問題集一冊を完璧にすれば事足りるレベルです。
なので、問題集に記載のある正しい文法規則をとにかく繰り返して、頭で考えるよりも体が感覚的に反応するまで染み込ませましょう。
一回一回を集中して時間を掛ける必要は無いので、「30回解いて解説を読む」という作業をしてみて下さい。
頭よりも体が先に反応して、見た瞬間に答えが分かります。
これは意識せずとも「何となくな理解」を超えた正しい理解に基づいているはずです。
僕らが日本語を無意識に正しく使える事と原理は同じでしょう。
それを英語全般で出来るようになることはイコールでバイリンガルになる事なので難しいです。
しかし、何十回も繰り返し解いて解説を読めば受験の英文法に限定すれば同じ感覚は身に着けられることができます。
正答の根拠を正確に理解できていない
殆どの人は「正答が正答たる理由」をちゃんと理解できていません。
英文法の問題では答えは1つだけですよね?
そうなると他は間違いなわけですよね?
「そう」か「そうでない」の二つに分けられ、正解=「そう」で不正解=「そうでない」となるわけです。
でも、これだけだと分からないと思うので、詳しく説明します。
選択肢が1~4まであって、選択肢1が正解だったとしましょう。
選択肢1が何故正しいのか本当に理解できていれば、他の選択肢が間違いである理由は説明できるはずなんですね。
選択肢1が唯一絶対の正解となる根拠があり、裏を返せばその根拠を持ち併せていない他の選択肢2~4は無条件で間違いになるしかありません。
Aという正解の根拠があるならば、Aという根拠を持ち併せない選択肢は間違い確定です。
例を挙げてみてみましょう。
look forward to はご存知だと思います。少なくとも聞いたことがあるでしょう。
このtoは前置詞なので名詞が続きます。
なのでlook forward to playはありえなくて、look forward to playingという動名詞になるはずなんですね。
このtoが前置詞だから名詞が続くというのが唯一絶対の正解たる根拠となり、その根拠を持ち併せないto 動詞原型になっている選択肢は間違いだと分かります。
つまり、正解の根拠が正しく理解できれば他の選択肢が間違いとなる理由についても説明できるはずなんです。
「何となくな理解」で終わる人というのは、正解の選択肢について根拠を正しく理解できていないということです、
じゃあ、これはどのように対策すればいいか?
これは解説の見方を意識すれば改善できます。
正答の根拠と正答をリンクさせる意識を持ってください。
つまり、「Aという根拠があるからこれが正答」というセットをつくるということです。
根拠と結果を繋ぎ合わせる意識が重要です。
このセット作りを、上述したように何度も繰り返して行うことで問題を見た瞬間に間違いの選択肢に違和感を覚え始めます。
この間違いの選択肢に違和感を覚えるという感覚は、自力で正答に正しい根拠を持つ事ができるからこそ生じるモノです。
間違いの選択肢に違和感を感じる回数が増えるほど文法の得点力が上がっている証拠です。
そして、その感覚は多くの問題を繰り返し解いて体に染み込ませることで養うことができます。これは上述の話を参照してください。
文法は英語で一番簡単だ!
さいごに
文法は英語で一番簡単です。
最も即効性があり、もっとも習得に時間が掛からない物なのです。
単語は覚えるだけですが量が膨大です。覚えた分成果に反映されますが、そこに至る道のりはそれなりに険しいです。
英文解釈は文法の応用バージョンですし、長文で高得点取るには速読的な要素も絡んでくるので即効性が高くありません。
一方で、英文法は範囲も狭く、成果が出るまでの期間も短く済みます。
もちろん単語や英文解釈も大事なんだけど、英語で悩んでる人は文法改善すると結構見える景色が変わってくると思うのでお勧めです。
今回はどちらかと言うと苦手を解消する事に焦点を置いています。
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