脱勉強時間依存思考
「慶應志望で浪人しているのですが何時間勉強すればいいですか?」という類の質問を良く受けます。
何時間すればいいと思いますか??
・10時間以上はすべきっしょー
・5~8時間やれば十分じゃない?
・いやいや3時間前後でいけるべ
いやまあぶっちゃけ情報がこれだけだと一概には答えられないんです。
嫌らしいこと言ってすみません。結局現在地から志望校への距離とか残された期間や勉強法によって答えが変わる問題なので。
僕は慶應法で4時間前後です。前後というのは3~5時間と思ってく下さい。詳しいスペックや4時間前後となった根拠などは後ほどお話ししますね。
で、寧ろ僕がここで知りたいのは、例えば
「1日16時間勉強しなさい!!」と言われたら本当に16時間するんですか!?
ということです。いや、多分したくないよね?てか絶対嫌だよね?騙されてない?
仮に16時間勉強するとして何をするの?慶應ってそんなに難しくないよ?そんなに勉強して最後まで持つの?
とまあ仮に質問をくれた人が言うとおりに16時間勉強しても残念ながら受験は落ちますね。80%落ちます。何故でしょう?
単に勉強時間をこなせば受かると思い込んでしまっているからです。勉強時間依存思考とでも言いましょうか。
受験勉強は勉強時間を競う訳ではありません。受験というのは勉強しなくても受かれば勝ちで16時間勉強しても落ちれば負けというシンプルなルールになっています。
受験を制するには、”勉強時間×効率”という考え方が大事です。
ここを最大化させるのが一番手っ取り早く受験を制する方法ですよね。
勉強時間は等しく1日24時間(食事、入浴、睡眠を踏まえるともっと少ない)しかなく物理的に有限である一方で、効率は限りなく無限に最大化させることが出来ます。
成績を上げるためには限界のある勉強時間に頼るよりも効率を上げるほうが明らかに有効ですよね。また、勉強時間増やしても効率最悪では何も身に付きません。
そこで脱勉強時間依存思考を身に着けることをおススメします。
もちろん勉強しないで良い!と言っているわけではありませんよw
勉強はした方が良いんだけど単に勉強時間に依存した考えを抜けようってことです。
特に慶應志望の浪人生こそ勉強時間に依存した考え方は捨てるべきだと思っています。確かに現役生よりも時間を確保しやすいので勉強時間に頼りがちですが、その一辺倒は凄く危険です。チャンスですら逃してしまいかねません。
そして、こと慶應受験に関しては勉強時間に依存しないで効率重視の方が遥かに確実で簡単です。
これらは一体なぜなのでしょうか???
なぜ浪人生こそが脱勉強時間依存思考を身に着けるべきか、なぜ特に慶應受験では当てはまるのか、勉強時間依存をやめて効率的に勉強をするにはどうするべきなのかについてお話していきます。
興味があれば最後まで読んで貰えると嬉しいです。
一応目次貼りますが、飛ばし飛ばしでも上から読んだ方が分かりやすいと思います。
なぜ脱勉強時間依存思考をすべきか
勉強時間芸人多すぎ問題
12時間勉強してます!とか予備校で自習室に籠りまくってる人って結構多い気がします。特に浪人生は時間が膨大にあるので、量に任せがちになるのかなぁと思います。
膨大に勉強していれば何となく受かる気になれるっていうのは感覚的には理解できます。成績上げようって考えた時に真っ先に勉強時間を増やすことを考える人が多いのも分かる気がします。
じゃあ、そんだけ膨大に勉強してる人たちが受験無双するかって言うと全く別問題なんですよね。不思議な事に勉強量少ない人の方がすんなり受かっちゃったりするんです。
早慶目指して10時間以上勉強してまーす!!みたいな人はマーチ行く事の方が多いし、慶應法目指して勉強しかしてません!みたいな人は慶應文とか行ってるんですよ。
そういう人見ると思うんです。「何を勉強してたんだ?」って。
少なくとも僕のいた慶應法学部政治学科には勉強時間ゴリ押し系というのは珍しいと思います。勿論勉強時間型の人がいないとは思わないですが。
勉強時間ゴリ押し系の人というのは、俗に言う”勉強している気になっている人”が多くて効率って概念を吹っ飛ばしてる人が多いです。
だから大事なポイント抑えられなかったり、無駄な勉強していたり、時間を意識するばかりに集中力が欠けたまま勉強続けちゃうんでしょう。
勉強が出来なかった頃の僕もそんな感じでしたので何となく分かっちゃうんです。
しかし、受験というのは合格しなきゃ意味が無い、合格すりゃ勉強時間なんて一切問われないんです。その過程を評価してくれるのは、せいぜい親くらいでしょう。
膨大な時間があるからこそ浪人生は効率を意識すべきです。時間が沢山あるがゆえに、安直に勉強時間を増やして満足してしまいがちだからです。
盲目的に勉強時間に囚われてしまうと非効率な勉強を延々と続けてしまいます。
そんな非効率な勉強なんてどんだけやっても意味はありません。「いつかは結果が伴うはず」なんて淡い夢は捨てた方が良いです。3ヶ月やって成果出てないなら間違ったやり方だと思った方が良いです。
※言い方キツイですが、虚しい夢見させるよりは良いかと思ってます。
さて、勉強時間依存思考をやめて成績上げるには効率を上げるしかありません。
限られた時間の中で時間の使い方を覚える事が出来れば、効率はドンドン高まります。
しかも、効率にも慣れがあるので意識するほど効率的に勉強を進められます。
特に慶應大学という、そもそも効率よくやれば膨大な時間を必要としない試験に闇雲に時間を投下して非効率な勉強をしても空振る可能性が大きくなるだけでしょう。
勉強してもしても成績が伸びないという現象が起こり得るからです。それよりも、限られた時間であっても効率を高めて勉強するほうが合格には確実なはずです。
※ただ勘違いしないで欲しいことがあります。決して勉強しなくて良いとかではないです。ただ長くても短くても勉強時間は効率が無いと意味をなさないという話です。また国立大学に対して同様の主張をするつもりはありません。
慶應文系受験に勉強量はそんなに多くなくていい
筆者の勉強時間と併せて説明
そもそもなんですが慶應文系に受かるのに基本1日10時間とか必要ないです。
偏差値40以下で10月から勉強とかなら別ですが、偏差値40代からでも1200時間程度でも余裕で受かる試験なはずです。
慶應文系は英語と社会しかない実質2科目の試験(小論文は勉強不要)です。しかも頭を使わない知識ゲー&パターンゲーです。
知識を効率よく吸収し、上手くパターンを把握する方法さえ身に着ければ合格対策に持って行くのにそれほど労力は要しません。そこに必要な時間が1200時間もあれば足りるという認識で結構です。対策に関して詳しくはこちらから
1200時間と言っている根拠は
・公立中学で下三番
・英検3級レベル、世界史は楊貴妃しか知らん。
・4月から勉強開始
という悲惨なスペックを持っていた僕の実体験です。
こんな状態であっても4月から1日4時間の勉強をして3か月でA判定、受験本番は2科目で合格点越えだったので効率さえ間違えなければ必要な勉強時間は計1200時間程度で十分なはずです。
もし記述模試で偏差値60とかある人なら僕よりも全然マシなスタート地点なので計1000時間でいけるんじゃない?という認識です。
この程度の試験相手に勉強効率を無視して時間依存な無駄な勉強をしまくった結果、空回りして不合格を貰うということだけは避けて貰いたいので勉強時間依存な考えを捨てて欲しいのです。
勉強時間依存に代わる効率的な学習の進め方
的を得た計画を立てるだけで減らせる
こちらの考え方を参照しながら、あなたが合格する為に必要な全てのto doから日々のto doリストまで割り出してみてください。やり方はシンプルで、合格のために必要なすべて÷残りの日数で日割りto doが出ます。
読んで貰えば分かると思いますが、この考えに基づいて導き出した日々のto doリストはあなたが合格するまでの最短ルートです。
1日の中でそれ以上はやる必要ありません。着実にそれらをやっていくだけで、あなたの成績は伸びるはずです。
もしも、それでも成績が伸びない時はそのto doに不足があるか、to doをこなす勉強法自体に問題があるでしょう。
また仮に、割り出した日々のto doが1日8時間とか10時間になりそうな場合は恐らくあなたが合格までにしようとしていることに無駄が多い可能性があります。
勿論あなたの現状の学力や残り期間にもよるのですが、そこまで時間を費やす事にはならないはずです。
以上のような予期せぬ事態になってしまったり、どうやってやれば良いのか分かんないとかあれば↓のTwitterにDM下さい。話を聞かせて貰った上で個別対応させてもらいます。https://twitter.com/anyonecanpassKO
ちなみに僕が日々4時間の勉強で合格できたのは、このto doリストでやることを最適化できたことが非常に大きいです。
脱勉強時間思考すると、、、
もう勉強時間依存には戻りたくなくなるはず
一度勉強時間に依存したやり方を抜ければ、2度と戻りたくなくなるでしょう。
慶應に合格するのに1日10時間もやる必要なかったなときっと気付けると思います。
そして何より、勉強時間依存はリスクしかありません。
やってもやっても成績が伸びないという危険性をはらんでいます。
慶應はそんなに勉強時間を要する試験ではない訳ですし、時間は短くても確実に成績が伸びるように効率を重視して勉強に励んでください。