バカな高校生が慶應法学部に合格した方法~ビリギャル超えとか余裕~

K.O diary

学校や予備校では教えてくれない私立文系の受験勉強法

長文の復習

まずは頂いた質問の共有から。

 

・質問:

長文の復習の仕方について


・質問の背景:

どうすれば効率良く点に直結させられるかがわかりません。


・自分はどう考えているか:

その長文を文構造取ったり分からない単語調べたり、

音読したりして完璧にしようと考えています。

 

 

こんな風に頂いた。

オーソドックスな質問だ。

 

文構造を取る。

単語を調べる。

音読する。

etc...

 

こんなのは誰でもやるし、

当然のようにやった方が良い。

マスト中のマスト。

 

でも考えてみて欲しい。

わざわざここで取り扱う意味を。

 

言ったはずだ。

 

多くの人は「初めて聞いた」、

というリアクションをすると。

 

これくらいの話なら、

そういう反応にはならないだろう。

 

だから以降では、

基本中の基本はやった上で、

何をすると差が付くかをお伝えしていく。

 

前提

次に繋げなきゃ意味がない

まずは話の前提から。

 

そもそも復習って次に繋げなきゃ意味がない。

復習の行為自体が目的じゃないはずだ

 

復習しました。

納得しました。

はい、終わり。

 

これじゃその時点では満足しても、

それ以降に繋がっていかない。

 

結局その復習の行為自体に満足してるだけ。

 

長文っていうのは言わば実戦的な練習じゃん。

そして実戦では点数取れてなんぼでしょ。

 

だからちゃんと点数に繋げている、

そんな復習になってないとやる意味がない。

 

  • 今回見つけた課題を出来るように。
  • 今回したミスをしないように。
  • そのためにどうするか。

 

ここまで答えを出して初めて実を結ぶ復習になる。

 

そりゃそうじゃんって思った?

 

じゃあそれができているかどうか、

下段以降で確認してみてほしい。

 

「そんな風に考えたことなかった」

恐らくはこう感じるんじゃかろうか。

 

いずれにしても”次に繋げる”ことが、

復習のポイントだということを念頭に、

読み進めてもらえたらと思う。

当たり前にやるべきこと

これから以下の3つに沿って話を進めて行く。

 

 

どれも当たり前な事しか言わない。

 

けどその当たり前を聞いて、

”初耳”というリアクションをされるということ。

 

ほんの少しの意識の差なのに、

やった分だけ大きな差になる。

 

「当たり前」の違いによって、

同じだけ長文解いても、

クッキリと明暗が分かれて行く。

 

じゃ、始める。

 

誤訳・誤答の原因追及と改善策の立案

あなたは長文を解いた後に、

答え合わせをして解説を読むだろう。

 

でも、そこで終わってないか?

 

「ここに気付ければよかったんだ」

「この文章が読めてれば解けてたんだ」

「こうやって読めばよかったんだ」

「この代名詞を掴めてれば解けてたんだ」

etc...

 

こんなんで終わってないか?

こういうのを復習とは言わない。

 

そんなことを知るだけでは次につながらないから。

 

何でそこに気付けなかった?

どうしてこれが読めなかった?

何故その代名詞を取り違えた?

など。

 

表層的な原因ではなく、

根本原因を突き止め抜本的な解決策を打つ。

 

これが大切。

じゃないと何度も同じことを繰り返すんだよ。

 

例えば代名詞を取り違えていた時を考えてみよう。

 

「代名詞をちゃんと取れてれば得点できた」

なんて当たり前じゃんって話。

 

「そりゃそうだろ」

これ以外に言葉がない。

 

もしくは「この代名詞はこれを指してたんだ」となっても、

「それが分かんなかったから失点したんじゃないの?」ってこと。

 

「これ指してたんだ」くらいで満足してたら、

また繰り返すよねって話。

 

「何故その代名詞を取り違えたのか」という原因と、

どうしていればそれが出来たのかを考えないといけない。

 

これはつまり表層じゃなくて根本原因を見つけて、

抜本的に策を打たなきゃいけないってことになる。

 

日常生活で置き換えて考えてみて欲しい。

 

「学校に遅刻した」

 

これに対して

「なんで遅刻したの?」

と聞くのは腐るほどあるだろう。

 

その答えが

「家を出るのが遅かったから」

だったらどう感じる?

 

一応は理由になっているけど、

求めてるのはそれじゃない感が強くないか?

 

「そりゃそうだろうね」で終わり。

 

これで許されるのは、

小学生までじゃないだろうか。

 

家出るのが遅くて遅刻したなんて、

そんな当たり前な事を聞きたいんじゃない。

 

寝坊したとか、

ウンコが長引いたとか。

 

そういう具体的な深堀されたことが聞きたい。

そう思うんじゃないだろうか。

 

だから「家を出るのが遅かったから」と言われれば、

「何で家出るの遅れたの?」となると思う。


そして遅刻の改善策として、

「早く家を出ることにする」なんて、

バカっぽいと思わない?

 

早く家出れないから遅刻する訳だよな?

それが出来てたら初めから遅刻なんてしてないんだよ。

 

なのに改善策が

「早く家を出る」だなんて、

めっちゃ的外れだと思わん?

 

そのためにどうすんの?じゃん。

大切なのは。

 

結局その根本原因を潰さなきゃ、

いつまでも繰り返す。

 

だから「何で早く家を出れなかったのか」

をまずは考えなきゃいけない。

 

寝坊したから?
なら何で寝坊した?

 

アラーム設定してなかったから?
何で?

 

昨晩寝落ちしたから。
何で?

 

疲れてたから。

 

てことは疲れたまま夜迎えると、

寝落ちしてアラーム掛けられないんでしょ。

 

だったら朝起きたタイミングとかで、

学校への通学時にアラーム設定しときなよ。


こうなるはず。

 

もしもこれも忘れるなら、

同じように根本原因探って解決策を打つ。

 

上記の例では寝坊から深掘りしてるが、

髪のセットに時間掛かった場合でも同じ。

そこから深掘りしていく。

 

遅刻に限らずきっと多くの人は、

日常生活ではこう考えているはず。

 

遅刻の原因が「家を出るのが遅かったから」だったら、

その理由が聞きたいと思えるはず。

 

普段の学習だって原理的にはこれと同じ。

 

表層的な原因に留まらず、

根本的な原因を見つけて、

根っこから取り除いていく。

 

それを誤訳だろうが誤答だろうが、

復習の過程でやるということ。

 

そして、その抜本策は日頃の勉強にも反映されたりしていく。

普段の勉強にもそれを盛り込むってこと。

 

いつまでも浅い原因分析してるから同じこと繰り返したり、

それを日頃の学習の中で解決できないままになるんだ。

 

そうならないためにも、

根本原因を突き止め抜本策を打たなければいけない。

 

そしてそれを日頃の学習の中で意識することで、

自分の失点要因を着実に潰していけるので、

それだけ確実に点数が伸びてくる。

 

もしも今あなたが

 

「ここに気付ければよかったんだ」

「この文章が読めてれば解けてたんだ」

「こうやって読めばよかったんだ」

「この代名詞を掴めてれば解けてたんだ」

etc...

 

これくらいの分析しかしてないなら、

なんで?を2回深堀してみてほしい。

 

例えば以下のようなイメージ。

 

この代名詞が取れなかった

⇒なんで?
⇒雑に読んで汲み取れなかった
⇒どうして雑になったの?
⇒焦ってたから
⇒じゃあどうすればそうならないの?



みたいなイメージ。

 

ここまでやらないと、

本当の原因は見えてこないし、

適切な解決策だって出せない。

 

「この代名詞はこれ指してたんだ」

こんな程度で終わったら、

全く次に繋がらないことが、

比較すると良く分かるんじゃないだろうか。

 

補足:単語が分かんないから失点した

先ほどの件は誤答や誤訳のような、

設問単位での話に限らない。

 

例えばこんな相談も受けることも多々ある。

 

長文の出だし・序盤で分からない単語が出てきた。

それがその後に重要そうだったのだけど、

その単語が分からなかったせいで以降を読んでも分からなかった。

 

大前提として、

そもそも覚えておくべきレベルの単語なら、

それは当然覚えなきゃ話にならない。

 

けど今回はそこはちゃんと出来ていて、

その上でそれよりも難しい単語だった、

そういうケースの話。

 

この手の相談をくれる人は、

”単語を知らなかったこと”が原因だと考える。

 

そして解決策は、

その単語を覚える事だったりする。

 

確かに覚えるには覚えた方が良いかもしれない。

 

でも違うんだよ。

 

それは凄く表面的な原因分析と解決策。

全然抜本的な解決になってない。

 

だって今回はその単語だったとしても、

別の難単語で同じようなケースに遭遇することだってある。

その時に結局対応できないじゃん。

 

”その単語”を覚えるだけじゃ、

あまりに再現性が低すぎる。

 

特定の”その単語”でしか、

対応できないから。

 

別の知らかった難単語の時は、

また同じこと繰り返すのか?

ってことになる。

 

知らない難単語Aが出て分からなくて長文死んだ
⇒その単語を覚える

 

これで完結してしまった場合・・・

 

知らない難単語Bが出てきたら、

分かりませんで終わってしまい、

また同じように長文死んだとなるよね。

 

こんな単語覚えて終わりの復習じゃ、

全然次につながってないじゃん。

 

その度に単語分からなかったからと、

馬鹿みたいに毎回嘆くんか?ということ。

 

そういうのは復習とは言わない。

 

だから⇩

 

その単語が分かんないなりに、

意味を掴んで解くにはどうするべきだったのか?

本当にその単語が分かんなかっただけでお手上げだったのか?

 

これを考えるんだよ。

 

大概上記のパターンの難単語は、

多くの受験生は知らないであろう前提で出てきたりする。

 

知らない人が大半で、

単に出鼻をくじきたいだけってことだ。


だから冷静にその後を読み進めて、

その単語が何を指していたかを汲み取りながら読むんだよ。

 

そうすれば読んでいくうちに、

「あの単語はこういう感じかな」って繋がってくる。

(その序盤以降をしっかり読み取れる読解力が前提にはなる)

 

というか、そういう風に出来ていることが極めて多い。

 

こんなのだって普段から考えて復習していれば、

当たり前のように自分の中のパターンとして蓄積されていく。

 

だから焦んない。

出だしの難単語に引っ張られ過ぎてテンパって、

その後が分かんなくなることもない。

 

つまりさっきの質問にあった、

長文が壊滅してしまった原因は、

その単語を知らなかったことじゃない。

 

そこにフォーカスして引っ張られ過ぎたせいで、

思考がショートしてしまったことが原因。

 

つまりはその状況での対応力の弱さが、

顕著に出てしまったことが原因。

 

だから抜本的な解決策はその単語覚える事じゃなく、

それが分かんないなりの対処を身に付けること。

 

上記の例以外にも分からない単語が出た際の、

対処パターンは大方決まっていて、

それは復習の中で身に着けることができる。

 

それを単語覚えようで終わったら、

また分からん単語が出てくる度に、

その単語を知らないからという理由で失点する。

 

「海馬」とか「前頭葉」とか、

日本語でもあんまり聞かない単語が出ることだってあるんだ。

 

大学受験用の単語帳に載っていない。

そんな単語は普通に出る。

 

どこまで行っても知らない単語は出てくる。

 

受験用単語帳が仕上がれば多くの試験で、

十分なだけの単語レベルにはなるけど、

それは分からない単語がなくなるってことじゃないから。

 

僕は受験時に時間が余りまくっていたので、

英検1級単語帳まで全部覚えていたが、

それでも分からない単語はあった。

 

そんなのと終わりのないイタチごっこでもするつもりか?

 

そういう趣味があるなら構わないが、

どう考えたってコスパが悪い。

ゴールがないから。

 

ぼんやりと復習してる人は、

こういうことにも全然気付けない。

 

だから解決できるはずの問題も解決できず、

同じような間違い方を何度もすることになる。

 

知らない単語が出るたびに、

知らないからという理由で失点し続ける。

 

でも、それって復習とは言わないんだよ。

 

知らないなりにどう対処すべきかを、

身に着けられない限りは、

同じ形で失点することになる。

 

一文単位での誤訳。

設問単位での誤答。

これだけじゃない。

 

こうやって長文全体における動きとしても、

上手く行かなかった根本原因を突き止め、

そこへの策を打つ癖をつけて欲しい

 

設問の意図

普段の復習で設問の意図を確認してるか?

 

「要するにこの問題では何を聞きたかったんだ?」

という意識を持っているかってこと。

 

全ての設問には意図がある。

絶対にある。

 

問題は天から降ってくる訳でもないし、

突然湧いて出てくる物でもない。

 

人が作ってるんだよ。

 

知識を問いたいのか。

文中の該当箇所に気付けるのかを問うのか。

そこに気付いた上で正確に読める事を問うのか。

話を整理できていることを問いたいのか。

選択肢の微妙な表現の違いを汲み取らせたいのか。

引っ掛けの選択肢に騙されないように注意できるかを見ているのか。

etc...

 

まあ問題によって様々ある。

けど必ず何かしら意図は存在する。

 

それを復習で汲み取ろうとしてますか?ってことだ。

 

設問の意図を汲み取れるようになると、

解答に当たって目星が立てやすくなる。

 

より確実に正答に至ることができるし、

ダミーの選択肢に敏感になれる。

 

最悪勘になっても選択肢が上手く絞れたり、

その勘の”質”を上げることもできるので、

困った時でも白旗でなく点数が稼げる。

 

和訳問題にしたって、

結局どこがポイントなのかを見破って、

それを解答に落とせば高い点数が貰いやすい。

 

模試や過去問のように点数が大きくなると、

その分だけこう言うものの積み重ねはバカに出来ない。

 

仮に英語力が同じだった場合、

ここら辺の”得点力”で大きな差になる。

 

もっというと英語力では若干劣っても、

それを上手く補えたりする。

 

結局こういうことだって、

復習の中で身に付けられるということ。

 

そして、これは過去問の際に超役立つ。

 

過去問の目的は、

大問構成の把握や時間配分だけじゃない。

 

こんなのは過去問対策のうちに入らない。

誰だってやるからな。

 

そんなことしたって差にならん。

 

相手の手の内を丸裸にすること。

これが過去問の目的。

 

復習の際に引っ掛けのパターンや、

考え方のパターンまで汲み取るようにする。

 

そして過去問を解く際にそれを意識して、

自然と再現出来るようにする。

そのために何年分も解いたりするんだ。

 

これが出来てるかどうかは、

明らかな差になって現れる。

 

自分の英語力以上に得点するための、

大きなチャンス。

 

日頃の長文も過去問も。

 

自分の英語力以上に、

得点出来るようになっていくから是非やるように。

 

ケアレスミス

ケアレスミスをするかどうかは人による。

 

しない人はきっとしないんだろう。

 

でもする人は結構繰り返したりしてしまう。

そうしていつまでも取れる点数を落としていくんだ。

 

「気をつけよう」

こんなことは誰でも考える。

 

例えばスペルの似た単語を見間違えたなら、

その単語の区別を死ぬ気でしようとするかもしれない。

 

でも、別の単語で同じミスはするかもしれないよな?

それじゃあ意味はない。

 

何でケアレスミスしたかって考えてるか?

そう意味では序盤で言ったことと同じだな。

 

さっきの例で言えば、

なぜ単語を見間違えたのか?の原因を突き止める。

 

スペルが似てたから、じゃない。

 

だってじっくり見れば見分けられるんだろ。

だったら似てたこと自体が原因じゃない。

 

似たスペルの単語をどうして見間違えたか?

これを考えなきゃいけない。

 

それが焦ったせいでそうなったんだったら、

抜本策は焦らないことになる。

 

じゃあ焦らないためにはどうするか?

を考えて手を打たなければいけない。

 

そうじゃなきゃいつまでたっても、

同じことを繰り返す。

 

ちなみに僕はケアレスミス多発型の人間。

電卓で計算しても毎回数字が変わってしまう。

 

だからマークシートなんかは怖くて仕方ない。

これ自体が敵みたいなもの。

 

1問飛ばして解答したのに、

マークでは詰めて書いて全部ズレて行くとか、

余裕でやってしまいそうなタイプ。

 

当然、4をマークしたいのに5にマークしちゃったなんてザラに起こりうる。

 

だから色々と工夫は施した。

 

飛ばすにしても何かしらマークしておく。

マークする際に何度も正しい数字かを確認してマークする。

全部思った通りにマークできてるか見直す時間を作る。

 

こういった余裕な時間を生み出すような時間配分に設定して、

その通りに終わるような力をつけていく。

 

この一連でケアレスミス対策だ。

 

単に気をつけようとか、

そんな次元でやっちゃいけない。

 

そのミスで落ちるかもしれないんだから。

 

根っこから撲滅するために、

どうしていくか。

 

これを考える事も、

結局は復習から始まる作業だ。

 

さいごに

次につなげる復習を

さて、お分かり頂けただろうか?

 

ここまで話したことは全て、

次に繋げる動きになっていたと思う。

 

その一題の長文にしか活かせない。

そんな復習じゃ勿体ないよね。

 

同じように長文やっても、

力の付き方が変わっちゃうんだから。

 

でもこれまでに受験生と話してきた感じだと、

こうやって考えてる人ってかなり少ない。

 

ボーっとやってる。

ぶっちゃけそんな印象ばかりだ。

 

こういうことの積み重ねで、

大きな差になるのに、

サラっと流して進んでしまう。

 

長文の復習で単語を調べるとか、

文構造取るとか音読するとか。

 

そんなのは当たり前。

最低限でしかない。

 

そして今回話したことだって当たり前だ。

めちゃくちゃ当たり前。

 

次に繋げることが復習の意義である以上、

そういう動きをしなきゃいけない。

 

したら凄い!じゃなくて、

して当然くらいになってほしい。

 

そんなことすらやらないから、

いつまでも同じところを、

ぐるぐる回ることになんのよ。

 

最低限の最低限をやったくらいで、

どや顔している場合じゃないのよ。

 

だからここで言いたいのは、

”ちゃんと”復習しようねってことだ。

 

ご参考までに。