合格体験記3本目。
テーマ:得点変換技術の最適化
ピックアップ事例:高校偏差値46の現役生が河合全統記述英語偏差値80、慶應法・商・SFC合格
体験記②の通り、受験は点取りゲーム。
模試で高得点=高偏差値
入試で高得点=合格
いかに点数を取れるか。
それが試験で問われる唯一。
そこで大切なのは単なる学力だけじゃない。
試験での点数を要素化すると、こうなる。
①その時点で自分が身に着けている知識や解き方=学力
②その有する学力を試験で点数に落とし込む力=得点力
⇒学力×得点力
学力があることと、
その学力を点数に落とし込めること。
これらは別物であり、
その掛け算が試験での点数となる。
だから
偏差値65の学力を持ちながらも、
偏差値60しか取れない
偏差65の学力だけど、
偏差値70を取れる
こんな風に、
同じ学力レベルでも偏差値は10違う。
こういうことって平気で起きるわけ。
過去問でもそう。
同じ学力でも何割と点数が変わるよ。
あとで事例も出すけど。
こういう自分の力を点数に変換する能力。
これを、得点変換技術と僕は読んでいる。
殆どの受験生は、
これがどれだけ大切か分かっていない。
それによって、
どれほどコスパ良く成績を上げられるか。
そこに目を向けないとどれだけ損をするか。
当然こんなことも分かっていない。
というか、
そこまで考えてない人が大多数だろうな。
体験記①は優先順位。
体験記②はやり方。
そこで身に着けた力を、
どれだけ上手く得点に変換するかが、
この体験記③ってことになる。
つまり超ショートカットで、
”点になる知識と点の取り方”を身に着け、
それをMAXで試験で発揮させる。
これがあなたの常識を超える、
成績上昇や逆転合格のカラクリさ。
”受験神話と脱・受験神話では戦っている土俵が違う”
ここでもこう感じてもらえるだろう。
得点変換技術の最適化とは何か
”得点変換技術の最適化”
これはつまり
自分の持つ力をどれだけ上手く点数に変換できるか
ってことになる。
ケアレスミスなんかで考えると、
イメージ持ちやすいかもしれない。
その問題は自分の力の範疇にある。
力量的には解けるはずの問題。
けど、焦ったりなんなりで失点する。
学力的な力量と実際に点数を取れることが別物。
このニュアンスは掴んでもらえるだろう。
ただ、勿論ケアレスミスに留まる話じゃない。
イメージを持ってもらう上で、
ケアレスミスの話を出しただけ。
本来の得点変換技術の最適化は、
もっと多岐にわたるよ。
試験全体の時間の使い方、動き方
長文なら、その読み方
各設問での解き方
その設問の取捨選択や状況判断
過去問での大問へのアプローチの仕方
などなど
長文、模試、過去問。
何でもそうだ。
あの手この手を使ってでも、
自分の持つ力の限りで得点を最大化する。
MAXで自分の力を点数にして置いてくる。
そういう能力を指している。
ただ、安心してほしい。
これは訓練すれば必ずできるようになる。
学校や塾では教わらない。
だから下手くそな人ばかりなだけ。
特別何かが難しいってことじゃない。
その割にリターンとしてのコスパは、
これはもうめちゃくちゃにいい。
これも追々詳しく説明する。
得点変換技術の最適化によって、
どれだけの差が生まれるか。
まずは、この辺から見ていこう。
得点変換技術の最適化による威力
受験生の多くは自分の力を発揮できていない。
身に着けたものを、
フルに出し切ることが苦手。
ハッキリ言うと、
殆どの受験生は下手くそだよ。
みんな、そこに自覚がない。
というか、そういう視点がない。
だから自覚しようがないし、
鍛えようがないのだが。
それが出来てるかどうか。
こんなことで試験での出来は別物になるんだ。
⇩昨年教えていた中にこんな方がいた⇩
9月下旬に慶應商の英語の過去問で、
200点満点の150点前後。
ただ身に付いてる地力的に、
「なんか低いな」と感じていた。
それまでにやってきたことからも。
出来るようにしてきたことからも。
話を聞いてきた印象からも。
地力そのものが足りない、とは思えなかった。
「何でこんな低いんだろう?」
そこで色々と話を聞いてみたんだ。
間違えた問題の原因や手応え。
どうやって読んだり解いたりしているか。
主にこの辺を深堀してみた。
すると答え分かっちゃったんだよね。
”速くやろうとし過ぎ”
これが地力に対して、
点数が伸びてないドデカい原因。
「過去問やって時間が余る」
この方はこう言ってたんだよ。
10~15分くらい余ると。
別に時間が余ること自体が悪いんじゃない。
けどこの方の間違えた問題や、
間違え方を分析すると、
実力的に及ばないではなく、
読み方や解き方が粗くなっている、
ということが多かった。
実力の範疇にある問題でも、
そのせいでいらん失点をしていた。
本人としては、
「速く読もう」という意識はないらしい。
それでも無自覚に気持ちが前のめりで、
正確に読めるスピードや、
正確に解けるスピードを超えてしまい、
そこでの粗さが失点につながっている。
「速く読もう」とは思っていなくても、
正確に処理できるスピードを超えた、
読み方や解き方になってしまっている。
そしてそれが無自覚であったが故に、
自分ではその課題をいつまでも解消できず、
毎回150点前後でグダってた。
こういうことが話の中で良く分かり、
そこで下記のように伝えた。
「イメージ的に今の8割のスピードでやってみて」
「前のめりじゃなくて、気持ちをちょっと引き気味な感じで」
「ちょっと遅いかな、で今なら丁度いいから」
スピード落とすことによって時間切れになったり、
解き終わらなくなることを怖がらなくていい。
これまでが15分余って150点。
解き終わらなかったけど170点。
試験で勝つのは後者だから。
最悪解き終わらなくても大丈夫。
これまで自分の実力の範疇なのに、
無駄に失点してきた問題を落とさず取れば、
それだけで確実に160~170点にはなるよ。
とまあザックリこんな話をした。
これで翌日は150点前後だったのが166点。
そのまた翌日に解いた時は170点を超えた。
たまたま平均点が高い年で、
自分も高く取れたとかじゃない。
受験者平均自体は変わらず、
つまり試験の難易度自体は、
変わらない中でこれだけ上がった。
だからと言って、
1日2日で点数が10点や20点上がるほど、
英語力そのものを上げることはできない。
つまり・・・
”元々これくらい取れる力があった”
それを発揮できてたか、出来てなかったか。
たった、これだけの差だ。
それがこんな点数になる。
この点差は入試なら余裕で合否を分けるだろ。
得点変換技術はそういうレベルで差を生む。
まあよくあることだ。
そこにあなたが気付いているかは分からないけど。
模試でも過去問でもそう。
こういうことで、
数十点もの差が平気で付いていく。
恐ろしくないか?
点数取るために受験勉強するんだから、
そこで得た力を点数に落とし込むことまで、
ちゃんとやらないとダメだろ。
そんな当たり前が出来てなさすぎなんだよ。
そもそもそこへの意識が低すぎる。
この方の例は単純に自分の力を、
どこまで点数に変換できるかって話だった。
これは大問や設問へのアプローチの仕方、
みたいなものにも同じことが言える。
例えば慶應法の、
語句定義・意味類推の大問。
短めの長文に下線が10個。
その語の意味を、
10個の選択群から選ぶ問題。
そこで問われる単語のレベルは、
英検1級覚えていても対応が難しい。
当然準一級くらいじゃほぼ全滅で知らない。
だからこれを諦めたり、
捨て大問的に考える人もいる。
けどこれは下線の語を一つも知らずとも、
満点を取ることがが可能な大問。
むしろどれだけ短い時間で、
満点サクッと取るかってくらいイージー。
”同じ英語力”を持つ者同士でも、
そういう解法を知ってるかどうかで、
点数の明暗が分かれるわけだ。
イメージ持てたかな?
こんな風に学力的地力は変わらない、
それでも実際の点数や成績では差が付く。
こういうことは山のようにある。
自分が持つ地力の中で、
キッチリ点数に落とせることは、
きわめて効果的。
けど大多数の受験生は、
学力的地力という一軸で考えがちなんだよな。
学校でも塾でも、学力面でしか教えないし。
その持ってる力をどう上手く点数に変えるか。
この視点がない。
本当に呆れるほど馬鹿正直に戦おうとする。
そして、これがめちゃくちゃコスパに関わるんだ。
その理由と構造を下段でお話ししよう。
得点変換技術はコスパの塊
コスパ良く点数を取れるようにする。
この受験の命題に対して、
得点変換技術はうってつけ。
例えばいま100点中80点取る力があるとしよう。
そういう地力がある。
けどそれが発揮できず、
70点しか取れていない。
得点変換が下手で、
10点分の失点があるってことだな。
この時、80点にする方法は2つしかない。
①持ってる力を点数に落とせるようにする
②取れる点数を落とす前提で地力を上げる
①では地力はそのまま。
単純にその力を点数に落とせるだけでいい。
②では地力を上げなきゃいけない。
得点変換で10点分のロスがあるなら、
90点取る地力をつけてようやく80点だ。
どっちがコスパ良い?
圧倒的に①に決まってる。
上段での例を思い出してほしい。
慶應商で150点前後⇒170点。
これを2日で果たしたわけ。
こんな短時間で結果が出てるのは、
元々の地力を発揮できるようにしてるから。
得点変換でのロスを前提に、
地力そのものを上げまくろうとすれば、
当然もっと時間が掛かる。
そしてまた地力を上げたとしても、
得点変換が下手ならその身に着けた割に、
点数としてはイマイチ伸びないとなる。
努力の方向性としてどっちが正しいか。
どっちがコスパが良いかってことだ。
殆どの受験生は、
この学力的地力にしか目を向けない。
そこの一辺倒で考えている。
持ってる力を点数に落とせるようにする。
これだけでいいのに、
それを地力を上げて補おうとする。
これはよりしんどい方法で、
遠回りを選んでるのと同義。
例えば長文でも解き終わらないって時に、
速読しか解決策を見出せなかったりする。
けど速読を鍛えるより、
今の読み方や解き方で無駄な動きを減らせば、
すんなり解決できたりするわけ。
つまり今持ってる力の中で、
解決できることだったりする。
新たな技能を身に着けるより早いでしょ。
やるとしても、
得点変換を出来るようにしたうえで、
速読もやれば良いじゃん。
そうなってれいれば鬼に金棒なわけで。
より少ない動きで期待する成果を得る。
これがコスパの良い動きなんだから。
新たな知識をガシガシ身に着けたり、
難しいことを出来るようにする。
勿論これは時に避けられない。
でも、その一辺倒は自分の首を絞めるよ。
今すでに地力に収まる点数を、
ちゃんと取れるようにする。
この方がずっと楽でコスパに優れている。
そういう場面って沢山あるからね。
これを象徴するようなエピソードを、
この先の体験記で紹介しよう。
短期間で成績が上がるカラクリを、
また一つ感じられるはずだ。
合格体験記
この方は偏差値46の高校に通う現役生。
その過程では5月の河合全統記述から、
6月頭の駿台全国模試の3週間で、
判定を2段階上げている。
慶應法C判定⇒A判定だ。
これは偶然じゃないし時の運でもない。
当然、種も仕掛けもある。
河合が終わって、
自己採点と振り返りをしているときに、
「これ、もっと取れたじゃん」が大きく見えた。
その得点変換技術を課題に据えて駿台に臨んだだけ。
これがカラクリ。
数週間で地力をC⇒A判定相当に上げるより、
ずっと簡単に済むし再現性も高い。
その辺りの背景や状況、
具体的な間違え方から何を変えたのかなど。
今後あなたも活かせる形でお見せしていく。
また10月の河合全統記述では、
英語偏差値80も取っている。
(模試成績も後ほど貼ってる)
入試までを通して、
どんな取り組みだったのかも、
併せてご覧いただこう。
ただ、一つお詫びだ。
この方は体験記①②と違い、
やり取りの画面録画やスクショが、
一部しか残っていない。
公式ラインでは半年経つと、
それまでのやり取りが消えていく仕様らしい。
そうとは知らず、
ライン追加時~指導序盤・中盤は、
保存し損ねてしまった。
従ってあまり長くもなく、
サクッと見れるので、
もうここで貼っておく。
サムネはやや見にくいですが、
再生したらちゃんと見れます。
しかし幸いだったのは昨年の指導中に、
得点技術の最適化を扱う例として、
本旨の件を既にまとめていたことだ。
なのでかなり詳細にお届けできる。
ではまず、指導開始から順に見ていこう。
指導開始~5月河合全統記述まで
体験記①②の方々と違い、
この方は高2の終わりから指導していた。
偏差値46の高校に通い、
勉強はしているものの偏差値50台。
これは高2の偏差値50台なので、
高3・浪人レベルで言えば偏差値40台だろう。
ちなみに世界史は初学で始めたばかりだ。
志望校は慶應。
この時点では法学部を第一志望に据えていた。
(のちに商に変更)
5月の河合までは2か月以上あった。
だから慶應A判定は楽勝。
取れなきゃおかしい、そういう次元の話になる。
やったことは下記の通り
英語:
ターゲット1900
英頻
英文解釈教室
長文(レベルはその時々に応じて判断)
世界史:
標準問題精講
ヒストリア
世界史問題集完全版
予め言っておくが・・・
この期に及んで愚問は勘弁してくれよな?
「元のレベル的にこんな難しいのできるの?」とか
「世界史初めから問題集なの?」とか
体験記②までに繰り返し話したはず。
そこはそもそも土俵が違うって。
上に記載したものは、
長文を除けば受験まで終始固定。
一度決めた教材でずっと押し切っている。
これだけで慶應の過去問や、
入試レベルに向けた準備の大半が完了する。
模試での慶應A判定なんて楽勝だ。
普通に出せる。
はずだったのだが・・・
その河合全統が終わって以降は、
下段で見ていこう。
5月河合~6月駿台まで
5月の河合全統が終わり、
模試の振り返りを一緒にしていた際、
自己採点を伺った。
すると英語が140点ほど。
世界史が80点弱くらいだと。
現役生で学校もあるから、
勉強時間が多く取れないことは分かる。
それに時期的にも、
強烈な焦りを感じられないってのも分かる。
それ差し引いても、
「ずいぶん低いな」という。
そこで模試を振り返りながら、
根掘り葉掘り聞いて確認した。
そこで感じたのは、地力不足じゃない。
得点変換技術の低さ。
得点変換技術の内訳は、
人によっていろいろある。
この方について言えば、
顕著なのは”決めつけ”による失点だった。
それらしき選択肢や、
それらしき長文の該当箇所を見つけて、
「答えはこれだ!」と決めつけちゃう。
飛びついてしまう。
けど実はその後の選択肢だったり、
その先に該当箇所があったりする。
これが”決めつけ”ってやつ。
英語の長文、文法。
世界史でもそれがある。
この一つで英語は20点以上、
世界史も10点ほど損してる。
つまり英社ともに1割以上ずつ、
取れるはずなのに落としたってこと。
取れるはずの問題で、
英社で計30点以上の失点。
どう考えたって勿体ない。
そんなことしてたら、
取れるはずのA判定も逃すことになる。
逆に言うと、
その30点は実力の範疇だった。
地力としては足りていたけど、
その通りの点数に落とせなかっただけ。
だから近々で実施される、
駿台全国には必ず間に合わせられる。
その分の点数を取れるようにして、
臨むことができる。
地力の付け方としては、
これまでの継続で問題ない。
取れるはずの30点を含めば、
楽勝でA判定水準の点数になるから。
課題はそこじゃなく、
その身に着けた力をどう点数に落とすか。
この方で言えば、
”決めつけ”による解き方を如何に改善できるか。
これだけだと、
イメージが沸かないかもしれない。
なのでこの方が実際に”決めつけ”によってどう失点し、
それがなぜ発生して、
どう直したかを詳しく説明しよう。
”決めつけ”による失点
一緒に模試を振り返っている際、
こういう話が出てきた。
「長文では下線部の説明記述問題で大きく失点した」
配点的にも大きいし、
英語の点数が伸び悩んだ、
一つの大きな原因だろう。
けど同時にこうも話していた。
「長文が難しい訳でも、単語が分からないでも、読めないでもなかった」
じゃあなんで失点したのか。
その話を深堀していたら、
こんな反応があった。
「正当の該当箇所が下線部よりも、前にあると思い込んでいた」
「けど、実は後ろにあったから」だと。
「後ろにあるって頭はなかったの?」
こう確認すると、
それはなかったらしい。
それらしきものが下線の前にあって、
該当箇所が後ろって頭はなかった。
だから、そこに飛びついてしまった。
まさに、これが決めつけだよね。
「答えはこれだ!」で頭が固まると、
他の可能性を無自覚に排除してしまう。
”より答えらしきもの”を読んでも、
自分の中で答えは決まっちゃってる。
そのせいで、
そこでセンサーが反応しないで進んじゃう。
「あれ?こっちの方が正しくね?」
こうならない、なりにくい。
主観ガチガチで、
考慮の対象外になってるから。
フラットな頭で読んでいれば、
見つけられた正しい該当箇所。
この方の場合は読む力がなかったわけじゃない。
分からない単語があったわけでもない。
なのに、みすみす落とすことになった。
設問の該当箇所が、
下線の前にあるか後ろにあるか。
これは記述問題でも、
選択肢問題でも言えること。
こんなのは日頃長文を解き、
復習をちゃんと出来ていれば、
防げることなんだよ。
間違いなく防げる。
下線の後に該当箇所がある。
これは別に珍しいことじゃない。
だからその類の問題に出会った際に、
”決めつけ”による失点をしたなら、
下線の後ろに該当箇所がある可能性を、
しっかり肝に銘じなきゃいけない。
そして次からそういう解き方をする。
そうしたら読み方・解き方が、
必ず変わってくるよね。
下線の前だけ読んで解こうとするんじゃなく、
後ろにもその可能性があることを視野に入れて、
下線の前後まで読んで解くようになる。
仮に下線より前に”それっぽい”ものがあっても、
そこで決めつけるのではなくて念のために、
もう少し読んでから答えを確定させよう。
そういう動きになってくるはず。
こういう自分の動き方や判断の仕方、
答えに辿りるくためのアプローチを、
蓄えていくことが勉強の意味だから。
本番さながらの意識で長文を解き、
それを次に繋げるよう復習していれば、
今回のようなケースは必ず防げたこと。
もっと言うとこの長文での決めつけを、
招くに至った理由としてこういう話も出た。
「長文序盤で過度に慎重になり、無駄な時間をかけてしまった」
「その結果として焦ってしまい、下線前で飛びついてしまった」
ではどうして無駄な時間をかけたか。
この話を深堀していくと、
これまた日頃の長文の意識によるものだった。
普段長文を解く際の制限時間に対して、
数分オーバーは許容にしていたらしい。
いや、それはだめじゃんていう。
限られた時間の中で、
どう読み・どう解けば最大限得点出来るのか
その感覚を長文で養い、
復習で分析し次につながるようにしていく。
読み方の強弱もそう。
この問題飛ばして、
他全部解ききる方が良いとか、
そういう状況判断だってそう。
実際の試験で求められる動きを、
普段の勉強でしてなきゃいけない。
なのにそこで時間オーバーを許容していたら、
本来よりゆっくり読む・解くが出来てしまう。
模試でも経験したことあるのでは?
「あと少しあればできたのに・・・」てやつ。
普段の長文で時間オーバーを許容したら、
その壁を超える訓練にならないでしょ。
だから今回だって無駄に時間をかけたせいで、
焦って変な答えに飛びつくことになる。
日頃の長文で読み切れなかった、
もしくは解ききれなかった問題を、
復習のために解くのは勿論あり。
というかそれをやらないと、
復習が生きてこないから、
ちゃんとやった方が良い。
でも制限時間内で出来なかったなら、
それはあくまで誤答扱いでなきゃいけない。
「時間過ぎてるけど解けたから正解にしよう」
こうじゃないはず。
長文という実戦練習において、
本番を意識した動きになってないと、
練習のための練習になり下がる。
結局は”決めつけ”だって、
長文で無駄に時間を使ったことも、
日頃の長文の取り組み次第で防げたこと。
こういう話は結構してきたつもりだった。
けど模試や過去問のような、
実際に点数として出るものじゃないと、
当人としては響かなかったりもする。
だからこういう失敗をここでしたわけだな。
本質的に同じような失点の仕方が、
計30点分以上あったということになる。
文法でも世界史でもね。
その失点の仕方を全て列挙してると、
長くなるから割愛する。
けどこういう”決めつけ”による、
取れるはずの問題での失点をなくすことが、
6月の駿台までの課題として、
浮き彫りになる振り返りだった。
駿台全国模試後にも同じく振り返りをしたけど、
そこでは「取れる問題はちゃんと取った」形で、
やるべきことはやれたそうだ。
もちろん地力不足な面はまだある。
とはいえ、
その時点でのMAXは出せたってこと。
この5月河合、6月駿台は以下の画像の通り。
この3週間で慶應法がC判定から、
A判定になっているのが分かるだろう。
ちなみに見てもらえばわかるが、
この方は国語の偏差値27.5で明治A判定が出ている。
慶應合格に照準合わせるなら、
国語なんてやるだけ無駄。
やらずとも英社慶應水準に仕上げれば、
marchまではA判定出るし普通に受かる。
まさに戦略通りの結果。
ここで体験記①を思い出してほしい。
その優先順位の付け方がいかに大切か、
そしてまた受験神話的な発想と、
どっちが優位性あるかも、
良く分かるんじゃないだろうか。
別に国語どうこうの話を、
今ここでしたいわけじゃない。
どこに時間と労力を割くかで、
戦い方も結果も大きく変わる。
これを示す良い例として考えて欲しい。
少し脱線したが話を戻そう。
次は夏以降だ。
夏・秋
駿台全国模試が終わり、
英検準一級の単語帳を追加した。
それ以外は大きく変わっていない。
ただここで一つ問題が発生。
7月下旬から8月いっぱいで、
全然勉強しなくなってしまったことだ。
この約1か月で、
「やる気が出ない」旨を3回くらい相談された。
理由はシンプルだよ。
「A判定ってこんなもんか」
こう満足感が出ちゃったから。
もともと彼は高校偏差値も、
模試での偏差値も低かった。
それが少し一緒にやって、
6月にはA判定出てしまったんだ。
そのせいで気が抜けてしまったり、
受験を舐めるとは言わないまでも慢心状態。
これは彼に限らず、
早いうちから教えてる人にはあるある現象。
難しいと思ってたものが実は簡単だった。
このギャップがデカい場合こそ、そうなりやすい。
かく言う僕自身もそうなったことがある。
「こっからノー勉でも受かるわ」と舐めプして、
全然勉強やる気にならない時期があった。
だから気持ちはわかるんだが、
こうなるとなかなか厄介。
「それは良くない状態」って話をしても、
なかなか伝わらなかったりもする。
突き詰めて言えばその人が自分で気づいて、
自分で変わろうとするしかないからね。
そうこうして、
気合入れなおしたのは9月入ってから。
世界史の抜けが激しいことに気づき、
「こりゃヤバイ」と焦りを感じたらしい。
8月の河合全統は体調不良で受験も出来ず。
そんなこんなで当初の予定より、
だいぶ遅れが生まれてしまった。
でもここからは巻き返した。
世界史はとにかく抜けた分を埋め、
遅れが出た分を少しでも取り返す。
英語は長文の材料として、
SFCやら過去問を使い始めた。
上述した英頻などの参考書は、
固定でそのまま継続してる。
そうして迎えた10月の河合塾全統記述がこれ⇩
まあサボった分は取り返したかなという感じ。
秋~受験期
他のはペースを落としつつも、
忘れないように継続してる。
そんな中で基本は過去問。
先ほどの模試の振り返りみたいなものを、
過去問で全大問通してやることもあるし、
大問個別での解き方をお話しすることもある。
過去問なんていうのは、
得点変換技術の集大成みたいなもの。
特に英語は同じ学力的地力の中でも、
誤差を超えて2割も3割も差が付くよ。
時間配分や解く順番
試験時間内の状況判断
設問の取捨選択
大問・設問への効果的アプローチ
自分にありがちな間違え方を過去問でどう解消するか
などなど
こんな風に地力を最大限点数に変える。
その最大化された点数に”再現性”を持たせる。
どこまで詰めてやれるかで、
同じ地力でも別物の点数になる。
だから通話で今の解き方を整理し、
どういう視点や考え方が足りなくて、
次こうやって解くべき見たいな話をしつつ、
過去問対策メインで受験期は進んだ。
そうこうして迎えた受験の合格発表がこちら。
これらを踏まえ最後に、
“得点変換技術”をどう最適化していくのか、
この辺を見ていこう
得点変換技術をどうやって最適化するか
そろそろ締めに入る。
冒頭から体験記の中でも、
得点変換技術について話してきた。
これが受験勉強という、
コスパ勝負の点取りゲームにおいて、
いかに優れていて強力か。
きっと分かってもらえただろう。
じゃあこの得点変換技術を、
どう高め最適化するか。
最後にこの辺についてまとめていく。
得点変換技術は誰でも得意に出来る
”得点変換技術の最適化”
これは誰でも、
必ずできるようになる。
なぜか?
単純に自分の持ってる力を、
点数に落とすだけだから。
力以上のことをやれってことじゃない。
限界を超えたスピードで、
何かを覚えろとかでもない。
「70点取る力があるなら70点取ろうね」
これだけの話。
でも、それが出来ない人ばかり。
それも、その自覚さえない人ばかり。
無自覚に平気で、
数十点と取れる点数を落としている。
だから自分の力の分を、
点数に落とせるようにしようね。
そしたら学力的な地力一辺倒で考えるより、
コスパ良く点数伸ばせるでしょってこと。
過去問での事例や、
体験記での模試の事例も見てもらったと思う。
どっちも難しいことしてないよね?
一回通話で話すだけで、
何が悪くてどうすれば良いかを示せる。
読み方・解き方のフォームを、
ちょっと変えてあげるだけとか。
決めつけによる解き方をしてる、
そういう課題と是正策を出してあげるだけとか。
それが数日や模試の間隔の数週間で完了する。
これで過去問20点アップや、判定2段階アップ。
この程度の話よ。
ただただ、
その地力で本来取れる点数を取る、
これだけなんだから。
難しいわけないじゃん。
才能とかセンスとか全然関係ない。
なんだけど・・・
殆どの受験生がそうなれない。
ここには理由がある。
それこそが、
大きな差別化を望める理由にもなる。
下段で詳しく解説しよう。
差が付くのは目に見えない課題だから
得点変換にあたっての課題。
これは目に見えないんだよね。
例えば
「あなたは決めつけ癖によってこれだけ損してる」
こんなこと解説には書かれてないよな?
「読み方のフォームがこう崩れてる」
「そのせいで20点くらい取れる問題落としてます」
こういうことだって、
知らせてくれないだろ?
塾や学校の先生だって、
そこまでは話してくれない。
解説に書いてあったり、
先生が話してくれるのは、
あくまでその問題について。
けど得点変換は問題全体や設問の中で、
”自分固有の課題”として発生する。
つまり、書いてあることや言われたことの先。
そういう目に見えない部分を、
自分で埋めなきゃいけない。
でも、そんな風には教わらない。
だからみんなそういう発想がないし、
自分でやろうにもやり方が分からない。
そんな中で、
そこまで密度濃くやれば、
一気に出し抜ける。
いや寧ろ受験が点取りゲームである以上、
いかにうまく点数取れるようにしていくか、
という発想の下でそこまで考えるのは、
言ってしまえば当たり前のこと。
長文や過去問の解説読んだり、
先生の話を聞いたりして、
「そうだったんだ」とか「なるほど」とか、
低次元にもほどがあるよ。
あるべきラインに対して、
5段階くらい足りてない。
点数への貪欲さがなさすぎ。
それでは折角の努力も点数になり切らない。
まあ仕方ないよ、
受験神話に染まってるうちは。
別の土俵にいるからね。
”こっち側”から見るとクソ低水準。
でも”そっち側”からすると「やってる」となる。
こういうことって山のようにある。
それでも今あなたは、
受験神話から抜け出そうとしている。
その準備として、
この体験記をご覧いただいているわけだしな。
だったら肝に銘じておいて欲しい。
解説読んでとか先生の話聞いて満足。
こんなのは今すぐやめろ。
まずその低次元な発想を捨てることからだよ。
じゃないと目に見えない課題には辿り着けない。
当然、得点変換技術を最適化も成しえない。
その具体的な方法については、
ここでは触れないでおこう。
これは一度実演込みでやらないと、
間違った方向に進んで時間を無駄にしかねない。
その責任は取れないから、
今は触れず実際の指導以降に譲ろうと思う。
だからまずは、
目に見えない課題にこそ飛躍のヒントがあること。
それは単に解説読んで話聞くだけでは、
掴めないものだということ。
これらを覚えておいて欲しい。
それを今から頭に入れておいてくれれば、
この先で目に見えない課題の出し方と、
得点変換技術の最適化を、
あなたに仕込むのは難しくない。
数日で点数が何十点と上がるとか。
数週間で判定が2段階上がるとか。
あなたもそういう勉強ができるようになる。
さて、これで合格体験記は3本終了。
優先順位の最適化
やり方の最適化
得点変換技術の最適化
これらの掛け算でやれたら、
成績が上がらない訳がない。
あなたを縛ってきた受験神話では、
想像できないような成績向上・逆転合格が、
高い再現性の下で可能になる。
ここまでの体験記で、
僕の脳内全てを伝えられたとは全く思えない。
本当はもっと伝えたいことが沢山あるし、
あなたの状態に合わせた話もしたい。
言ってしまえばこの体験記もまだまだ序章だ。
それでも僕がやろうとしてることや、
教え子が結果を出す仕組みの、
一片に触れてもらったことは違いない。
この先はご指導の中で伝えていくしかない。
そこへの”準備”として位置付けたこの体験記。
それなりに量があったと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
では最後に宿題について。
宿題
これにて最終判断
・体験記を読んで感じたこと、それを踏まえてどういう取り組みにしていこうと思っているか
基本的には自由に書いてください。
内容や文字数に縛りはありません。
感じ方なんかは人それぞれだろうし、
長ければいいとか短いと悪いとかもない。
ただ体験記の案内ページの通り、
ここで見たいポイントはあります。
それはあなたが体験記の内容を、
汲み取ろうとしてるかどうか。
今後一緒にやっていくにあたり、
必要なPDFをあなたに送る訳です。
でもそれをボーっと眺めて満足では、
さすがに話になりません。
それは実際に話をしていてもそう。
それじゃ何も変わらないし、
僕にとってもあなたにとっても、
有意義な時間にはなりません。
だから僕が教えるのは前のめりに、
貪欲に吸収しようとしてくれる人だけ。
それさえあれば成績はどうとでもなる。
この宿題はこれからの指導に向けた、
”前哨戦”のようなものです。
僕がお伝えすることに対して、
どれだけ自分のモノにしようとしてくれるか。
間違いなくこれが伸び率に関わってくる。
ここでその姿勢が見えないようなら、
それ以上は難しいだろうという位置付け。
ご指導の案内をお送りするか、
これをもって最終判断とさせていただきます。
回答期限は体験記の案内メッセージから72時間。
面倒に感じたら送らなくても構いません。
そういう状態では僕が教えようとも、
きっと良好な関係は築けないでしょうから。
僕が見てるのは内容理解の正しさというより、
それを汲み取ろうとする姿勢があるかどうか。
そこに面倒を感じるようなら遅かれ早かれ、
「やっぱり合わなかった」となるだけ。
それが後々に発覚するよりは、
最初に分かる方がお互いに良いはずです。
ここでお別れとなりますが、
ラインマガジン~この体験記まで、
ありがとうございました。
一方でもしあなたの思いが本物なら、
どんな形でも結構ですので、
それが伝わるように宿題をお送りください。
この体験記までご覧いただいて共感してくれた方、
それを真剣にぶつけてくれた方には、
僕もこの先真剣に対応します。
あなたが抱いてくれた期待を裏切りません。
まだ伝えられていないこと含め全てを授けます。
この先はもう言い訳不要で誤魔化しが効かない、
ガチンコの勝負の段階に入っていきます。
受かるか落ちるかしかない。
受かれば天国
落ちれば地獄
でも一緒にやるからには、
受かってもらわなきゃ困ります。
そのためには僕だけじゃどうにもならない。
あなたがやり切ることが何より不可欠。
あなたにその気があるのなら、
宿題でその姿勢を存分に見せて欲しいです。
【回答期限:72時間】
・体験記を読んで感じたこと
それを踏まえてどういう取り組みにしていこうと思っているか