分からない単語や問題に出会う度に立ち止まる。
もしくは、この単語を完璧に覚えるまで次に進めない。
この問題を完璧に理解するまでは次に行けない。
多くの受験生はこんな風に勉強を進めている。
あなたもそうじゃないだろうか?
これは「完璧症候群」というやつだ。
神経質な人ほど陥る罠。
短期間で大幅に成績を上げたいなら・・・
如何に短い時間で多くを身に付け、
得点に繋げられるレベルに昇華できるか。
これが肝になる。
他の人と同じ足並みで進む。
これだけじゃ差は付けられないから。
そこに対して2通目でお伝えしたような「準備と戦略」は超有効。
90%はそこで決まるのは、お伝えした通り。
でも残り10%が揃わなければ、
全て無に帰してしまうかもしれない。
なぜなら如何にそれが優れていようと、
あくまでセオリー上の話。
結局そのセオリーを形に落とし込むのは、
あくまで自分の勉強になる。
これこそが残りの10%で求められる作業だ。
その際に上記のように”いきなり初めから完璧を求めよう”とすると、
効率を著しく落とすことになる。
一見すると「勉強している風」ではあるが、
寧ろそれが厄介。
完璧を追求することは素晴らしい姿勢だと思う。
問題集は完璧にしてこそ意味が有る。
だけど”初めから”っていうのが問題。
それやるとどうなるか?
以降で説明していく。
きっと思い当たる節があると思う。
”初めから”完璧を求めると・・・
冒頭の勉強の進め方を思い出してほしい。
「完璧症候群」とも言える神経質の罠。
これだと例えば単語帳1周するだけでも、
結構な時間掛かるんじゃなかろうか?
それに当然勉強するのは単語帳だけではない。
全ての勉強に1つずつかなりの時間を掛ける事になる。
それに「ただ単語帳や問題集等を単に一通りやりました」ってだけでは、
ちゃんと結果に反映させるレベルに仕上げるのは難しいはず。
自分の胸に手を当てて考えてみて欲しい。
時間を掛けて初めから1つずつ完璧を求めて進めて、
次やる時にどれだけ覚えてたり解けたりする?
「一通りやれば次やっても大半覚えていられるし問題も解ける」
もしこうなるなら苦労はない。
そのような先天的に優れた地頭を持つ人。
これが一部いる事は承知している。
本当に羨ましい。
嫉妬が爆発しそうだ。
しかし残念ながら僕も含め、
多くの人はそんなこと出来ない。
覚えたつもりなのに、
実は覚えられていない。
解答見たら前にやったようなことなのに、
模試本番では解けない。
一つ一つに時間を掛けても「一通りやりました」程度では、
こんなことばっかりで遅々として成長した結果を得られない。
「あれ、おかしいな」や、
「問題集で出てきたのに」を繰り返すんだ。
もしくは「本当は分かってた」などと、
自分を気休め現実から目を逸らす。
そこそこ勉強してるのに成績が上がらない、
そんな受験生の実態は大半がこれ。
もしかすると、あなたもそのタイプかもしれない。
ここから少なくとも一つ言えることがある。
並みの受験生が短期間で大幅に偏差値を上げようとしたら、
このやり方は不適だということ。
なのでしっかり結果=試験の点数に落とし込むレベルで身に付けるには、
”繰り返して習得度を高める作業”が必要になる。
そんな中でいきなり完璧を求めてしまうと・・・
その必要な作業に時間が取れなくなる。
ただでさえ一通りやるだけでも時間が掛かるから。
それはつまり時間は掛かってるのに、
結果に繋げるレベルに仕上げるのが難しいってことになる。
短期間で大幅に成績を上げる、
そりゃこんなこと出来る訳ないと思わないか?
寧ろ自分の理想に対して、
真っ向から対立しているレベル。
以上をざっくりまとめると、
こんな風になる。
頭の整理に使ってほしい。
だから初めから完璧を求めちゃいけない。
でも、ここで注意してほしいことがある。
ここでお伝えしているのは、
”初めから”完璧を求めないって話。
やるべきことを完璧にしなくて良い、
って事とは全く異なる。
つまりどういう意識を持てばいいのか?という点について、
以下で説明していく。
徐々に完璧に仕上げていく
お伝えしているのは、
”初めから”完璧を目指すのを止めようという話。
やるべきことを完璧にしなくて良い、
という事ではない。
例えば2か月後に慶應A判定出すのが目標だったなら、
やるべきことを決めた上で、
それが2か月後までに完璧になっていれば良い。
初めからその場で全てが完璧になっていなくても問題はなくて、
その2か月後にちゃんと出来ていればOKなはず。
つまり”初めから”ではなく”徐々に”完璧にしていく。
覚えている単語や解ける問題を少しずつ増やしていく。
いきなり0⇒100じゃなくて、
0⇒30⇒50⇒70⇒90⇒100のように、
徐々に仕上げていく意識。
目の前の個別ではなくて、
全体効率で考えるってことだ。
0⇒100をはじめからやろうとしても、
時間ばかり取られるくせにどうせできないんだから。
もちろん最終的には完璧であることが望ましいに決まっている。
そこを目指してやるべきだ。
でもそれを求めるばかりに、
”初めから”完璧にしようとしてしまうと、
還って遠回りになりかねない。
だから完璧にするために敢えて、
”初めから”完璧を求めることはしない。
だけど徐々に仕上げて最終的に完璧にする。
こういう事になる。
これを「あぁ完璧になんてしなくて良いんだ」と捉えられてしまうと、
全く別の話になってしまうので注意してほしい。
追伸:ご質問に関して
当事者意識
今回も”宿題”の回答&ここまで読んでくれたことに感謝したい。
シンプルにありがとうございます、だ。
まだまだ答えるから、
何かあればドシドシ送って欲しい。
「質問をする力」
これはその人が受験に、
当事者意識を持って取り組んでいるかが垣間見える。
そもそも質問なんていうのは、
誰かに言われてするものじゃない。
その人が自ら何かに疑問を抱いて初めて質問となる。
自分主体のものだ。
何にも考えないで、
思考停止している人にこれは出来ない。
見て満足。
聞いて満足。
解いて満足。
日頃からこれがデフォになっている人は、
質問が出てこない。
だから質問できるっていうのは、
受験を自分事として捉え考えられる、
ある程度の真剣さがあるってことになる。
とはいえ、何でもとりあえず質問すりゃいいってもんでもない。
「英語苦手なんですけど、どうしたらいいですか?」
こんないかにも何も考えてない、
抽象的な質問なら話は違う。
圧倒的に当事者意識が欠如してるし、
どこか他人事のような考えじゃないとこうはならない。
きっと本気で頑張ろうとは思ってないだろうし、
落ちても何も感じないだろう。
真剣さがあるどころか、
何となく受験してます感に溢れている。
別に質問自体が目的ではないから、
そこは勘違いしないで欲しい。
でも本ラインマガジンでは、
質問テンプレを設置しているはずだ。
だから、こんなウンコみたいな質問は出来ない。
意図とか自分の意見とか。
そこまで考えをもって質問が出来るって事は、
ある程度受験を真剣に捉えているんだなと伺える。
もちろん質問がないからと言って、
当事者意識がないとか真剣さが足りないなんて暴論は言わない。
そこは必ずしもそうだとは限らないから。
自力で全て解決出来たり、
全てが順調に進んでいたり。
そういう人は受験に対する当事者意識は強くても、
質問は別にないだろう。
手前味噌ながら、
自分もそうなっていたことがあるから分かる。
でも少なくとも本テンプレに沿って質問できる人は、
受験を自分事として考えられているんだろうなとは思う。
そういう人には是非頑張って欲しい。
応援したい。
だから腕を痛くしながらでも、
必ず全てに返信する。
ということで、もし質問がある際はこのページ閉じたら送って欲しい。
※毎日大量に届くのでテンプレを置いておく。
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