私立文系ってコンプレックスになるの?
大学受験は国立文系、理系、私立文系、理系に分けることができます。
もちろんこの4つで簡単に序列を付けられるわけではなく、各大学の偏差値や、どの観点から見るかにもよって変わるので答えは一つではありません。
ただ、私立文系は国立や理系にコンプレックスがあるのでは?と考える人もいるのではないでしょうか。
一応僕は私立文系トップの一つとされている慶應大学法学部出身です。
世間的な見方としては悪くはないとは思うのですが、コンプレックスの有無で言うと実際の所はどうでしょうか。
今回は、僕が感じる私立文系とそのコンプレックスの関係についてお話ししようと思います。
私立文系とコンプレックス
国立にコンプレックスはあるの?
国立全般に対するコンプレックスは特に感じません。
たしかに私立では求められない満遍なくいろいろな科目に対応する力に関しての尊敬はありますが、それはコンプレックスではありません。
横国、筑波以下の国立に関しては、慶應でも見劣りするとは特に思わないからです。
大学に入学以降、特に就活を経験すれば分かりますが、そのレベルの国立が早慶よりも評価されるということは特にありませんし、ネームバリュー的には早慶の方が圧倒的に強いので、自分が仮にその辺の国立に行けても早慶を選ぶと思います。
しかし、これが旧帝や一橋、東工大となると話は別です。
そのランクの国立に関して見ていきましょう。
旧帝や一橋、東工大へはどう感じるの?
コンプレックスというほどではありませんが、憧れに近い感情はあります。
このランクの学校に受かる人でも、慶應法のような英社に特化した上に国立の傾向とはかけ離れた試験を受ければ落ちる事は珍しくはありません。
なので私立文系という試験の土俵の上では絶対に負けることは無かったですが、やっぱり彼らは僕よりも地頭が良いです。
特に私立文系には出来ないような頭の使い方が出来たり、要点を掴むのが上手かったり優秀だと感じることが多いです。
特に東大京大とかになると、そもそもの話の理解力や吸収力が違うと打ちのめされる感すら感じることがあります。先天的な頭の良さもあるだろうし、入試や大学生活を通じて磨かれた部分もあるとは思いますが、まじで早慶とは一線を画しているという印象です。
コンプレックスというよりも凄いなあと感心したり、シンプルに尊敬するニュアンスの方が近いです。
コンプレックスにならないのは、早慶だとギリギリそのランクと戦うことが許されるからかもしれません。
例えば就活でも国立トップと同じカテゴリーにギリギリですが入れてくれることは早慶ならあります。
その辺が少し助かっているところです。
理系にコンプレックスはあるの?
コンプレックスはありません。
理系という一括りで言えばバカも沢山いるからです。
話してて頭鈍くね?と思う人でも理工学部に入れたりします。
理系=文系よりも賢いとは思いません。
早慶以上の理系となると、そうでもない人も勿論一定数いますが総じてまあ頭良いんだろうなとは思います。
数学っぽい論理的な考え方が即座に出来るところを見たりすると、便利な能力やなって少し羨ましいと思う事はあります。
僕の知る限り、国立トップ層の理系は20人くらいいますが漏れなく頭が良かったです。
私立文系とは対極にある国立文系には憧れに近い感情は潜在的にあるかもしれません。
早慶の理系でも頭良いとは思うんですが、案外そうでもないな?と思う人も多い(頭良い人も勿論多いけど)ので、早慶理系に関してはそこまで特に何かを思う事はありません。
早慶ならコンプレックス抱いたとしても払拭の機会は全然ある
受験が終われば数年後には就活が待っています。
受験での格付けが終われば就活での格付けがあるということです。
就活では大学の名前で括られるよりも大学のランクで括られることが普通です。
ざっくり言えば、早慶以上か以下かは1つの大きな基準になります。
日系や外資問わず大企業の中でもトップ層は基本早慶や国立トップ層でまとまっています。
超有名外資だと確かに早慶よりも東大などが多くなりますが、早慶にいればそこに食い込んでいく事は可能です。日系なら学歴によるそれほど大きな差はありません。
早慶からが官僚になることもそれなりにあります。
早慶にに入れれば東大生よりも良い会社に入る事だって別に珍しい事じゃありません。
私立文系だからってコンプレックス持っていても、国立トップと同じかそれ以上の企業へ行ければ結局は少なくともその時点では負けてはいないでしょう。
受験で取った遅れを取ってコンプレックスを抱いても、早慶なら本人の努力次第ですが就活で解消することができなくはないでしょう。
私立文系を選んで後悔はない?
僕は私立文系を選んでよかったと思います。
僕の場合は文系・理系科目問わず全く勉強ができない中学生レベルの壊滅的状態からの受験勉強スタートでした。限られた時間の中で目指すなら中途半端な国立よりも早慶の方が対策も楽だし、入ってからも得が多いと見込んで慶應に決めました。
その選択は間違いじゃなかったと思ってます。
ただ、もしも高1からやり直せるなら東大を目指してみたいという気持ちがあるのは間違いありません。
受かるかどうかは分からないですが、やはり心のどこかで憧れている部分がありますし、本気で高1からやってたら受かるのかなとか、東大行けるなら慶應じゃなくて東大行くわという気持ちもあります。
そんな気持ちを抱く一方で、めんどくさがり屋ではあるので結局慶應を選ぶ気もします。何と言っても受験勉強するのは2科目だけで済みますし、就活でも一応東大と同じランクで戦う事も出来るくらいのネームバリューがあるので費用対効果的にはダントツで優れているからです。
勉強本気で頑張るなら東大目指す、めんどくさいなら慶應目指すが妥当な線かなーと思います。
結論
私立文系でも早慶ならコンプレックスなんて言うほど無いよ
「あーすげーなー。頭良いなー」と思う事はあるかもしれませんが、言うほどコンプレックスにはなりません。
私立文系と言えど早慶ならどこ行っても一定水準以上の扱いをされるし、少なくとも損することはありません。
そりゃ東大には及びませんが、ひどい扱いの差はというのは感じません。多少の差はあっても、そこは早慶の方が楽して入れる入試になってるんだから受け入れざるを得ないでしょう。
慶應には東大落ちでコンプレックス持って入ってくる人も多いですが、結局数年経てばそれも忘れる人が大半なので今あなたが懸念するほどほど気にならないと思いますよ。
↓そもそも私立文系は馬鹿なのか??