社会科目(世界史・日本史問わず)って、ついつい後回しになってしまいがちです。
まずは英語だったりメイン科目を優先して取り組みますし、取り掛かるのが遅くなってしまう気持ちも大いに分かります。
でも安心してください。
社会科目を偏差値60まで仕上げるのは超簡単です。
1ヵ月もあれば十分狙えます。
それでも、当然誰もが簡単に取れる訳ではありません。
勉強しても到達できない人、もしくは膨大な勉強時間を費やしてようやく到達できる人もいます。
それでも断言しましょう。
やり方さえ間違えなければ誰にとっても社会科目は簡単です。
僕自身(世界史選択)、勉強開始する前は楊貴妃しか知らないレベルでした。
中学でも一切勉強していなかったので超有名な用語すら聞いたことない、受験用世界史に限らず超絶無教養なレベルでした。
それでも1日2時間ほどの勉強で河合塾全統記述の偏差値70は楽勝でした。
慶應法学部でも8割は固くなりました。
実際に今僕が受験指導をしている受験生からも「こんな簡単に偏差値上がって良いんですかね?w」のような反応を多く頂いています。
やり方さえ間違えなければその感覚で簡単に上がるものです。
それでは、1か月後のあなたが偏差値60を超えるための全てを見ていきましょう。
社会科目(世界史・日本史問わず)の偏差値60
標準レベルだけ押さえればいける
ぶっちゃけ言います。
気分を害さずに聞いてくださいね?
社会科目で偏差値60というのは完成度で言うと偏差値40と大差ありません。
まっさらな状態に毛が生えた程度と思ってください。
恐らくこの記事を読んでくれているあなたは、まだ社会科目で偏差値60とは具体的にどんなレベルなのか想像が付かないかもしれません。
これは偏差値60を超えないと、いや70くらいまでは行かないと実感できないかもしれませんが社会科目で偏差値60は超基礎レベルだということです。
根拠は後ほど説明しますが、標準レベルの問題集が一通り解けるだけで到達できます。
(これ自体がハードル高く感じるかもですが、僕のやり方を知れば死ぬほど簡単です)
これには隅から隅まで覚える必要はありません。
いわゆる詰め込み暗記なんてものも必要無いです。
ただ、偏差値60も取れない人が多いということは、それすら出来ない(厳密には勉強法を知らない)人がそれだけ多いということです。
どの科目もそうですが、偏差値60から65、65から70、70からそれ以上、段階が上がるにつれて攻略が難しくなります。
これは潰すべき穴が少なくなって、ピンポイントに対策を打つことが難しくなるためです。
その点、偏差値60までは超楽勝です。
60も無いというのは穴だらけな状態なので、1の努力で10も20もリターンが見込めます。
それでは、具体的に押さえて欲しいポイントや、その勉強法を以降で説明します。
たった1つのポイント
【これが前提】必要なのは「解き慣れる」だけ
先程お伝えしたように偏差値60は極めて標準的な知識さえ押さえれば到達できます。
社会科目(世界史・日本史問わず)の勉強と言うと暗記や詰め込みが先行して頭に浮かぶと思います。
教科書を隅々まで読み渡す?
用語集や一問一答を繰り返し、少しでも多く詰め込む?
問題集を解いて、解説までじっくりと読み込む?
こんなものは必要ありません。
というか、これは偏差値70でも必要無いと思ってください。
暗記とか、理解するとかって考えをまず捨てましょう。
必要なのは「問題集に解き慣れる」、これだけです。
偏差値60取る上では、重箱の隅のような問題は出題されません。
頻出事項さえ押さえれば十分ですし、しかもそれらはテンプレ的な出題パターンに限定されます。
これはつまりどういうことかと言うと
「決まった知識が決まったパターン」で聞かれる、ということになります。
この攻略には「問題集に解き慣れる」ことが最適です。
後ほど具体的な勉強法を説明しますが、問題集を上手く活用して解き慣れることで偏差値60に必要な「決まった知識と決まった出題パターン」を超高速で身に着けることができます。
・偏差値60は、頻出な標準レベルの問題さえ押さえれば十分
⇩
・しかも、それらは出題パターンが決まっている
⇩
・つまり偏差値60に必要な、決まった知識と決まった出題パターンがある
⇩
・問題集を上手く使って解き慣れることで、決まった知識と決まった出題パターンを尋常じゃなく速く身に着けることができる。
問題集に解き慣れる、これだけが必要で、かつ最短で目標達成できる近道です。
「問題集に解き慣れる」上で、必要なことが2つあります。
それらを以降で説明します。
「解き慣れる」うえで意識したいポイント2つ
覚えよう(理解しよう)としない
さて、大事なことは「問題集に解き慣れる」ことでしたね?
ここで気を付けて欲しい事は、覚えよう(+理解しよう)としないということです。
社会は覚えるモノだと殆どの受験生が考えています。
時には多少の理解も伴うと思うかもしれません。
これらは全面否定は出来ません。
しかし、物事には段階というのがあります。
確かに最終的には僕も詰め込み作業をやる事はあったし、一応僕は論述試験の慶應経済も合格しているので背景知識などに多少の理解などもあったと思います。
ですが、これらはあくまで発展的な取り組みであって、一定の基礎ができてから行うものです。
極端な話、キャッチボールすらできないのに160キロのボールを投げるために、いきなりプロ野球選手でも高度な取り組みに手を出すのは得策ではないですよね?
同じように、取り組みには段階があります。
偏差値60には60の、70には70の、それ以上にはそれ以上の、それぞれ適したやり方があります。
そして今、この記事で目指すべきは偏差値60でしたよね?
少なくともこの偏差値60という目標に対しては、覚えようとか理解しようとかは不要です。
先ほど説明した通り、「決まった知識と決まった出題パターン」さえ身に着ければ偏差値60にはすぐ届きます。
これを高速で身に着けようとする際、詰め込み的暗記作業は不要だし背景等の体系的理解を試みる事は寧ろ足を引っ張る所業です。
後述する勉強法に基づいて、とにかく「問題集に解き慣れる」ことだけ考えましょう。
使っちゃいけない物がある
ここまで一貫してお伝えしているのは、偏差値60には「決まった知識と決まった出題パターン」があり、その攻略には問題集に解き慣れるということ。
この際に、使ってはいけないものがあります。
それは、一問一答・教科書・用語集の使用の禁止です。
「問題集に解き慣れる」と言うくらいなので、当然問題集を用いた学習になることは想像に難くないと思います。
しかし、多くの受験生は問題集だけでなく一問一答・教科書・用語集などを使うことを考える人もいるでしょう。
もしもあなたが手っ取り早く偏差値60まで持って行きたいのであれば、絶対に使わないでください。
それぞれを使うべきでない理由を全て説明すると長くなってしまうので、ここでは簡潔にお伝えします。
禁止グッズ(一問一答・教科書・用語集)の使用をおススメ出来ない理由は大きく2つです。
・吸収効率が悪い=問題集の方が早く身に付く
・社会科目攻略で非常に有効な出題パターンに対する対策にならない
一先ずは、問題集に解き慣れる>禁止グッズの使用であることだけ覚えておいてくれれば大丈夫です。
もし、詳細な理由を知りたい方は別記事にまとめているので後方のリンクからご覧ください。
勉強法について
1ヵ月で仕上げる勉強法
まず初めに覚えておいて欲しいのですが、これから紹介する勉強法は恐らく王道ではありません。
多くの受験生がやっていない、もっと言うと考えもしない勉強法かと思います。
そりゃそうですよね。
みんながやっている勉強を、みんなと同じようにやるだけなら他の人と同じような成績にしかならない訳です。
やるべき具体的な勉強法は極めてシンプル。
・通史問題集を3冊同時並行
・それぞれ、1週間で1~2周
これで一か月後には別人になります。
1週間に1~2周は無理!って思いますよね?
正しい反応です。
勿論、恐らく今あなたの頭に浮かんでいるやり方では無理です。
ただ、これを可能にする勉強法があります。
そして、その勉強法なら大きく時短が可能です。
ここで勉強法を事細かに書いていると長くなってしまうので、以下の記事からご覧ください。
目次の見出し3つ目「世界史を短期間で下克上する勉強法」以降にまとめてあります。
ただ、上記の記事には書いていないポイントがあります。
上記記事では偏差値70以上を取るためにというのがコンセプトですが、本記事では偏差値60が目標です。
上記記事では、通史問題集を10~15周としていますが、偏差値60ならば5周以上していれば十分です。
偏差値70以上となると、標準レベルの通史問題集の問題が解けることは勿論、解説も拾っていく必要があります。
しかし偏差値60程度であれば、解答の精度が多少粗削りでも到達しますし、また解説を拾う必要はありません。
使用する3冊の通史問題集がある程度解けるようになれば良いだけなので、上記記事と比べると何周もしなくて良いし、復習で解説を読む必要もありません。
その分だけ要する時間も少なく済む、と思ってもらって大丈夫です。
さいごに
社会科目で偏差値60は秒
繰り返しますが、社会科目の偏差値60は基礎事項のみで十分可能です。
いや寧ろ応用的な要素はありません。
地頭の良さとか、勉強時間を大量に確保する等も必要ないので、勉強の仕方1つで簡単に達成可能です。
「問題集に解き慣れる」ことによって、1か月後の自分を肌で実感してみて下さい。
きっと手応えが掴めるはずです。