浪人生活は順調ですか?
順調に進んでいてくれたら嬉しいですが、中にはそうでない人も現実的にはいると思います。
4月から始まった浪人生活も秋に入れば折り返しです。
これまで順調な人もそうでない人も、この秋の過ごし方は今後の分岐点になってきます。
秋は趨勢が決したと判断するには早すぎます。
かと言って春や夏のように残された時間が多いわけでもありません。
過ごし方1つで状況が好転することも暗転することもある非常に際どい時期です。
今後が大きく左右されます。
今回は、分岐点にもなり得る秋に気を付けて欲しい注意事項とやるべきことをまとめました。
現状に満足も悲観もせず現実と向き合って冬を迎えて下さい。
・浪人生のあなたへ
・秋に気を付けるべき注意事項とやるべきことが簡潔に分かります。
秋を迎えた浪人生が気を付けるべき注意点
迫りくる現役生。アドバンテージを失う浪人生
現役生はスロースターターです。
部活や学校の関係で勉強が遅れていた人たちも徐々に本腰を入れ始め、秋頃には着々と遅れを取り戻してきます。
一方で、浪人生はアドバンテージが大きい分だけ初めから有利な戦いです。
勉強だけしていれば良い立場なので時間も自由に使えます。
中には現役の頃の貯金がある人もいるでしょう。
秋からガンガン現役生に捲られていく浪人生は後を絶ちません。
アドバンテージは現役生の猛追によって徐々に少なくなり、秋が終わるころには使い果たしてしまうからです。
そして、冬~受験では逆転します。
実際、春~夏まで成績が良かったのに蓋を開けたら志望校に大きく届かずなんてことはザラに起きています。
化けの皮が剥がれるって感じですね。
もしも春~夏までですら成績が振るわないなら、このまま行けば追い抜かされるというよりも虐殺的に差が広がっていく一方でしょう。
現役生による猛追の狼煙は既に上がっています。
まだ現役生の取り組みが爆発的に開花している訳では無いので実感はしにくいと思いますが着々と迫ってきていることは確かです。
今成績が良いなら現状に過信せず、アドバンテージなんて忘れて猛追をなぎ倒すくらいの前向きな意識で日々を過ごしましょう。
「このままなら楽勝だ~」なんて間違っても思ってはいけません。
簡単に足元をすくわれます。
逆に現状で既に成績が良くないなら、迫りくる現役生との激しい競争の中で遅れを取り戻し合格に近づかなければいけません。
しかし、このままでは楽勝で不合格です。
それを自覚して、どうしたら逆転できるのかを考え実行する覚悟を持って取り組みましょう。
「○○が苦手」は無いようにする
浪人生は秋までに出来ることは沢山あったはずです。
にも関わらず、秋にもなって「○○が苦手」なんて悠長なことを言っている場合ではないです。
これまで何をしてきたんですか?という話です。
もう少し危機感を持ちましょう。
これが高い次元での話ならば寧ろ歓迎です。
例えば得意科目は偏差値80越えなのに、別の科目では偏差値75だから苦手など。
積極的に自分の課題を見つけようとする姿勢は成績向上において非常に大切だからです。
でも、「○○が苦手」という人は恐らくそうではないでしょう。
自分の中での苦手ではなく、目指すべき水準に遠く及んでいない状態だと思います。
その苦手にはいつ気が付いたのでしょうか?
そして、いつになれば解消されるのでしょうか?
冬に入ったらマイナスをプラスに転換するのではなく、プラスを伸ばして合格を確固たるものにしていく作業が理想です。
後述するような、過去問を解いて必要に感じた対策を講じるなどです。
ある程度できることは前提で、それを伸ばしたいということです。
その土俵にすら立てていない状態では当然こんなことは出来ません。
浪人生であれば、そこまで仕上げる時間も環境も揃っているはずです。
条件的にはかなり恵まれているのですから。
どうしてその苦手に苦しめられているのか、そして何をしたら解消できるのかを早い内に分析しましょう。
「○○が苦手」のような低次元な悩みは秋で終わりにする、という意識で取り組んでほしいです。
建て直す・盛り返すチャンスはなくなりつつある
もしも現状が振るわないなら、これまでにサボってしまったか勉強法を間違えていたかになるでしょう。
しっかり正しい勉強法で取り組んでいれば、夏までに成績として反映され手応えを感じているはずです。
それが無いってことは、この延長線上に合格は無いかもしれないと思っておいた方が良いです。
ここから建て直す・盛り返すチャンスというのは日に日に減っていきます。
場合によっては基礎からの見直しが必要になることがあるかもしれませんが、残された時間はそう多くはありません。
まだ時間がある、などと余裕をかましていられる時期は既に過ぎてしまったということです。
ここから先、秋を終えて冬に入ればもう挽回は不可能になるかもしれません。
まずは、これを自覚しましょう。
本気でこれから盛り返すなら、1日の重要性は極めて高くなります。
残り限られたチャンスをものにしたいならスグにでも手を打ちましょう。
これまでに結果が出ていない、手ごたえがないなら全て根本的な見直しが必要かもしれません。
戦略、スケジュール、勉強内容、勉強法、取り組みへの意識などなど。
時間は待ってくれません。
1日でも早く見直し、解決策を打って勉強に取り組むことが大切です。
浪人生が秋にやっておくべきこと
これまでの取り組みを振り返り進捗を把握・分析する
夏が終わり秋に入れば浪人生活も折り返しです。
これまでの取り組みが正しかったのか、それとも何か修正すべき点があったのかを振り返るには良い機会です。
いわば、答え合わせです。
浪人を開始した時点で、自分がいつまでにどうなっていたいかという目途は持っていたと思います。
例えば、いついつまでの模試で偏差値○○取るとか、〇判定出すなどですね。
その水準に届いているかどうかを1つの目途に考えると良いと思います。
春に勉強を開始してから自分の理想通りかそれ以上に、ガンガン右肩上がりで成績が伸びまくっているなら、それは正しい取り組み方が出来ていたってことになりますよね?
正しい意識で、正しい勉強法で動けている訳ですのでそれは継続していきましょう。
逆に、思ったよりも伸びていないとか、全然伸びていないなら、それは取り組みが間違えていたり何か改善点があるってことになります。
そして、そこには必ず原因があります。
放置していても良くなることはなく後々ツケが回ってくるだけです。
原因の把握に努め、何が悪かったのか、どうすれば良く出来るのかを分析して下さい。
これはマイナスのニュアンスではありません。
寧ろ前向きな発想と行動です。
過去の自分から学べることは多いはずです。
良かった部分は継続し、良くなかった部分は改善して今後に活かしましょう。
今後のプランを今一度見直す
先ほどは、これまでの取り組みを振り返ろうって話をしましたね。
ここでは未来に向けた動きです。
今後のプランを今一度見直しましょう。
自分の想定通りに成績が伸びている人も、そうでない人もです。
4月時点と秋に差し掛かった時点では状況も、見え方や感じ方も変わっているはずです。
勉強が順調に進んでいるなら、場合によってはプランを前倒しにして当初の予定よりもさらに多くのことができるかもしれません。
夏までの間に「こんな勉強をした方が良いな」という気付きがあったなら、それを組み込むのも良いでしょう。
このような気付きは勉強したからこそ見えてくるものです。
そして、それは志望校合格に向けた自分の課題として見えてくるわけですね。
これはすごく良い事です。
自分に足りないものを客観的に把握できているということなので積極的に取り入れましょう。
このようなプランの見直しは合格に向けた大きな前進です。
ただ単に漠然と以前決めたプラン通りに進めるよりも、遥かに有意義な受験勉強になるでしょう。
そして、これは当初の予定よりも上手く進んでいない場合も同じことが言えます。
上手くいっていないということは当初のプランに滞りがあるということですよね?
滞りがある時点でプランの再構築は必須になります。
遅れを取った分を取り戻す計画を立て、それを実行する作業をプランに盛り込まなければいけないからです。
それに伴って他にやるべきことや、そのタイミングも変更しないといけないかもしれません。
これは面倒に思えるかもしれませんが絶対にやっておいた方が良いです。
秋を迎えて当初の予定通りに進んでいないってことは、軌道修正をしなければ思う様に行かないまま受験に突入することになります。
ここを耐えて自分に向き合えるかどうかで今後の行く先は大きく変わるでしょう。
合格に必要な取り組みと思って是非前向きに取り組んでください。
過去問
・過去問を解いて志望校との距離を測る&対策を講じる時間の確保
・過去問は何度も繰り返す必要がある
上記の2つ理由から秋には本格的に過去問に着手できると良いです。
ある程度学力が仕上がった状態で過去問を解くことで、まず志望校と自分の距離が分かります。
そして、重点的に行うべき勉強もハッキリ見えてきます。
志望校との距離を意識しつつ、効果的に得点を上げるための勉強を多くの時間を費やすことができます。
合格点に足りないのであれば、自分に足りないものを分析し距離を詰めるために効果的な勉強を行いましょう。
既に合格点を超えるようなら、どこを重点的に補えば更なる得点向上を狙えるのかを分析し対策を重ねて下さい。
いずれにしても自分の中での失点ゾーンがあるはずです。
そこを解消する事が得点向上に繋がる訳なので、そこにフォーカスして対策を講じると良いでしょう。
そして、過去問は何度も繰り返すべきです。
サラっと赤本1冊やるくらいではあまり意味が有りません。
何度も解くことで解法のコツが身に付くようになります。
この手の問題はこうやって解くとやりやすいというのが自分なりの感覚として掴めるはずです。
そして、初めは気付くことのできなかった新たな解法のコツを発見することもあります。
「あれ、こうやって解くと上手くいくかも?」という発見のもと、その解法のコツを何度も使っているうちにこれもまた身に付くようになります。
こうして得たテクニックは再現性が高くないと意味が有りません。
なので、繰り返すことで高い得点水準で安定させられるようにしましょう。
過去問では合格最低点+2割を取れるようになることを意識すると良いです。
そうすれば綱渡りになる事もなく、万が一当日の出来がイマイチでも安全に合格することができます。
勿論、満点取れるまで繰り返せるならそれがベストです。
過去問では合格最低点+2割は安全圏に入る1つの目途って感じですね。
これらのような取り組みに十分な時間を割くためには、秋から過去問を解いたほうが良いです。
冬からでは、過去問を解くことは出来ても対策を全てやり切る時間が無いし何度も繰り返すことも難しいでしょう。
ただ、これは早ければ早いほど良いって話ではありません。
過去問解いても何も分からないのでは上述のような過去問対策も意味を成しません。
いかに過去問対策が有効といえど、それは一定以上の学力があってこそです。
これを踏まえると秋が良きタイミングだということです。
春から勉強していればある程度戦える土壌は出来ているはずだからです。
もしも秋を迎えてもサッパリ学力が出来上がっていないのであれば、まずは根本的な学力向上を優先してください。
過去問対策以前にその土台が出来上がっていないとどうしようもないからです。
一早く過去問に入れるレベルに持って行きましょう。
・過去問では合格最低点+2割取っておくべき
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・過去問の最強の使い方
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・あなたが過去問を始めるべきタイミングが分かる
さいごに
まとめ
・現役生の猛追が始まっている
・苦手は秋にはなくそう
・現状芳しくないなら挽回するチャンスはそろそろラストが近い
・これまでの取り組みを分析&今後のプランを見直す
・出来るなら秋には本格的に過去問を始めよう
冒頭にもお伝えした通り、秋は今後の大きな分岐点です。
今回お伝えした内容は細々したことも多く面倒に感じるかもしれません。
でも、それをやるとやらないでは大違いです。
ここを乗り越えればもう冬です。
そこまで行けば終わりが見えます。
ここでやる事をやればメンタル的に安定して冬を迎えられます。
一方でサボれば絶望の冬と受験が待っているでしょう。
悔いなき秋を送ってください。
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