「浪人すれば受かる」そんな風に考えて浪人生活に舵を切るも、受験を終えてその認識が甘かったことに気付く人も多くいるでしょう。
果たして浪人の成功率はどれくらいなのでしょうか?
大規模なデータは公表されていないし、「成功」の定義によってもその数値は変わってくることでしょう。
僕には約170人ほど浪人した知り合いがいます。
一応僕自身駿台に籍を置いていた(1ヵ月で授業は切りましたが最後まで籍は置いていました)ので、そこで150人+その他諸々で20人ほどです。
「成功」の定義は、第一志望校もしくは第一志望群合格とします。
現役時代よりも良い大学に受かる事を「成功」にしてしまうと、200人全ての現役時代の合格校が分からないといけないという話になりますが、そこまでは把握できていませんので。。。
また、この200人の中には僕の大学合格以降に知り合った人は含まれていません。
何故かと言うと、僕が進学した慶應では浪人して入ってくる人も多いので、浪人成功者に比較的偏った数値になりかねないからです。
夢を持って始まる浪人生活、果たしてどれほどの割合が浪人成功となるのでしょうか?
僕の持つ数字が絶対という訳ではありませんが、1つの参考値にはなるかと思います。
・浪人生の成功率は・・・?
・なんでその数字になるのか?
浪人成功率は・・・
〇〇%!!
浪人生の成功率・・・。
それは、7~8%です。
僕が籍を置いていた駿台早慶コースは2つに分かれていますが、僕のクラスは2つの内の上位クラスになり130名ほど。
下位クラスは総数は分かりませんが僕が面識を持っていたのは20名ほどでした。
その150名の内、早慶に受かったのは12名ほど。
そして、駿台以外の浪人していた友達は20名ほどいましたが、「成功」したのは1名のみです。
170名ほどの浪人生の内、13名のみが第一志望もしくは第一志望群に合格したということですね。
どうです?
勿論、勉強しなくなる浪人生は一定数存在しますので、40%、50%も受かるとは思ってはいませんでした。
それを加味しても僕的には7~8%というのは非常に少なく感じました。
というのも、もっと多くが受かると思える根拠があったからです。
その根拠を以下で説明します。
秋までの数値ならもっと多くても不思議じゃない
相対的に急降下
・模試で好成績でも不合格連発!?
僕が、もっと多くの浪人生が合格すると考えていた理由。
それは模試の成績です。
現役生よりも浪人生の方が模試の成績が良く出るというのは僕も分かっていました。
それでも、A,B判定だった友達が結果的には不合格連発していました。
中には秋まで慶應法もA判定だったのに慶應全滅する人もいるほどです。
その当人たちも手を抜いたってことは多くは無いと思いますので、現役生の追撃が想像以上に激しいということでしょう。
浪人生の学力が絶対的に低下したということではなく、浪人生の猛追により相対的に成績が急降下していったと言うことができます。
となると、この現役生の猛追すら振り払えるレベルを浪人生は目指すべきなのかもしれません。
具体的にはどんな意識で、どのような取り組みをしたらよいのでしょうか?
浪人生として必然的に合格する為に
浪人生の勝負は秋以降
・秋までに好成績でも「逃げ切り体制」ではなく、「もっと現役生に差を付ける」的な思考をもつ
既にお伝えした通り、受験終盤で現役生は猛追してきます。
浪人生はそれを振り払う必要があります。
夏~秋までは現役生よりも良い成績であることは当然だと考え、本当の勝負は秋以降と認識するべきでしょう。
※秋までに現役生未満の成績の人は相当焦るべきって話になります。。。
勿論、春から勝負と考え1年中フルスロットルで入り続けられるのであればそれがベストであることは言うまでもありません。
ただ実際には多少の波が合ったりしますし、春から頑張っているとしても秋以降はより一層の気持ちの引き締めみたいなものは意識した方が良いです。
「このまま逃げ切れば受かる」という保守的な考えではなく、「もっと突き放してぶっちぎりで受かる」というアグレッシブな考え方・取り組み方を持ちましょう。
勝負の秋以降で具体的に何をどうやって詰めていくか、について最後にお話しします。
合格を逃さない最後の詰め方
秋以降で大事なのは模試じゃない
・過去問で「合格最低点+2割」を絶対に達成する取り組み
僕は模試の成績には拘るべきという考え方ではあります。
ただ、これは現状の学力を客観的に認識する指標として、という意味においてです。
なので、模試の成績が良ければ最終的に絶対に受かるという訳ではないとも同時に考えています。
秋までは模試があるのでそれを指標に自分の現在地を測れば良いと思いますが、秋以降では過去問の結果に拘りましょう。
「合格最低点+2割」を過去問の目標に置くと良いと思います。
このラインを超えれば当日よっぽどのことがあっても合格最低点はクリアできるはずです。
僕自身も、冗談抜きで慶應法学部で英社満点を常に狙っていましたが、結果的に小論文無しでも合格点に到達するくらいにはなりました。
とにかく徹底的に過去問の結果に拘って、受験当日までに「合格最低点+2割」をクリアしましょう!!
⇩「合格最低点+2割」取るための取り組み方はこちらから⇩
さいごに
詰めさえミスらなければ浪人生の独壇場
浪人生のアドバンテージを活かせば、夏から秋までに優位な状況を作り出すのは難しくないでしょう。
その後の秋以降、詰めさえ間違えなければ少なくとも第一志望群のどこかには絶対に受かります。
途中まで順調だったのに詰めを間違えたばかりに不合格なんて目も当てられないです。。。
浪人生の本当の勝負は秋から始まると肝に銘じて、秋以降はアクセルを入れ直して「合格最低点+2割」を目指して頑張ってください!
そうすれば浪人生は負けませんよ。