勉強ができる人の真似をすることは極めて理に適った戦略です。
勉強法だけでなく、その意識や取り組み方まで参考にすべき部分は少しでも多く自分に取り入れていくべきでしょう。
(真似をすることの有効性に関してはこちらから→【時短・特効】合格したいならデキる人の勉強法をパクれ!効果と注意点を徹底解説 - K.O diary)
しかし、誰かデキる人の真似をする時は同時に注意も必要です。
何でもかんでも真似しておけば良いという訳ではありませんし、真似るなら上手にやらなくてはいけません。
参考にしたい点があったとしても、それを自分が真似できるかは別問題です。
また、真似するからには忠実に真似る事が出来なければ超絶劣化版で終わるかもしれません。
真似をするって聞くと難しく聞こえませんが、そう単純な話ではないってことです。
真似をする責任は全て自分にあります。
上手に真似て成果を生むことも、上手に真似られなくて結果が出なくても全ては自己責任ですので真似る際には神経を使う必要があります。
そこで今回は、デキる人を真似する際に気を付けるポイントについて説明します。
真似する際に気を付けるべき5つのポイント
真似する相手を選ぶ判断基準
誰の真似をするかを考える時、優秀な人を選ぶのは当然だと思います。
だからと言って、偏差値が高くて優秀なら誰でも良いという訳ではありません。
基礎スペックが自分と同等か、それ以下の人を選ぶべきです。
極端な例かもですが、偏差値35の高校の人が東大を目指す時、筑駒や灘の東大理三に合格間違いなしとされる人の勉強法を真似をするのは得策に思いますか?
僕はこれは悪手だと思います。
筑駒や灘で東大理三合格間違いなしって誰が見ても優秀です。
というか、超進学校に通っている時点でその優秀さは明らかでしょう。
だからと言って、偏差値35の高校の人が真似をしても上手くはいかないです。
そもそも備えている地頭や、それまでに培われてきたものが違い過ぎて参考にならない、というか真似しようにも真似できません。
簡単に言うと再現性がありません。
高い再現性を求めるなら前提条件は近い方が良いです。
上記の例で言うなら、偏差値35の高校出身で東大に受かった人の真似をするほうが良いに決まっています。
偏差値50の高校出身の人が東大目指すにしても、灘や筑駒より偏差値35から東大に行った人の真似をするほうが再現性は高いでしょう。
イメージを持ってもらう為に少し極端な例を使いましたが、何となく掴んで貰えましたか?
基礎スペックが自分と同等か、それ以下の人を選ぶというのは高校のレベルという大きな視点の話に限りません。
例えば、同じ高校の同級生で高1から勉強をし続けていて優秀な人がいます。
あなたが受験勉強を始めたのが高3の夏なら、その人の真似をしても恐らく間に合いません。
同じ高校という前提条件は完璧ですが、高1からコツコツやってきた人のやり方を真似しても積み重ねてきたものが違いますし、同じように積み重ねるには時間が余りにも足りません。
どちらかと言うと、高3の初めはバカだったのに夏前には劇的に成績上がってたという人の真似をした方が良いでしょう。
同じ高校で同じように勉強してこなかったのに、突然成績を上げたということは短期間で成績を上げるやり方を知っているだろうし、何よりそのやり方であれば受験に間に合わせる事も出来ます。
つまり再現性というのは前提条件が近ければ近いほど高まるということです。
再現性に対する前提条件を過去~現在の時間軸として考えるのであれば、目指すべき未来に対しての前提条件も近しい方が望ましいです。
志望校が同じとまでは言いませんが、国立・私立の区別は気にしましょう。
もちろん、大学受験の勉強という意味では、志望校がかけ離れていても共通して学べつ事も多いというのは間違いありません。
しかし、国立と私立では求められるものが異なるのもまた事実です。
例えるならこんなイメージです。
サッカーとフットサル
大きな括り(=大学受験)では同じですが、それぞれ若干求められるものが異なります。
それに伴い、戦略や戦術、戦い方が変わってきます。
その道にはその道のやり方があるように、国立には国立の私立には私立の戦い方が存在します。
目的に合わせた最短距離を走ろうとするのであれば、自分の志望校に合わせたやり方をしている人の真似をするほうが良いでしょう。
⇩取り組み方や考え方を真似るだけでも成績が変わります⇩
勉強スケジュールが過密過ぎない
誰かの真似をする際、過密スケジュールで勉強している人の真似は避けましょう。
その人は過密スケジュールでこなせるかもしれませんが、自分もそれができるという訳ではありません。
例えば勉強時間。
詰め込みまくって1日15時間やってます!みたいなのは真似するのは危険です。
1日の勉強時間のキャパは人によって異なります。
食べる量のキャパや、必要な睡眠時間が異なることと原理は同じです。
(ちなみに僕は15時間とか絶対に無理です。)
下手したら体調を崩しかねません。
これは僕の友達の友達の話なのですが、その人は寝る時間が勿体ないとカフェイン剤を処方してもらって、それを摂取して勉強していたそうです。
ただ、それに拍車が掛かってしまい摂取量を自分で増やした結果受験直前に倒れてしまったらしいです。
これは特殊な例かもしれませんが、自分の体が耐えられるか分からない過密スケジュールでの勉強は真似しない方が無難です。
また、勉強スケジュールが過密だと不測の事態が起きた時に死亡します。
あれもこれもとやる事を詰め込んで考えていると、風邪で数日勉強できないだけでも取り返しが大変です。
体調不良でなくても何か不測の事態で勉強できない日が出来てしまったら全てがズレていきます。
勉強スケジュールにゆとりを持てるような人の真似をしましょう。
⇩スケジュールの立て方の参考として⇩
中途半端にマネしない
真似するなら過剰なくらいやって下さい。
中途半端なモノマネが一番つまらないのと同じで、勉強でも真似するならやり過ぎくらいで丁度いいです。
なんとなく真似してても何も変わりません。
やるなら深~いところまで真似しましょう。
具体的にはどういうことかと言うと以下のようなイメージです。
何をやるか。
何を、どうやってやるか
何を、どうやって、どんな意識でやるか
何を、どうやって、どんな意識で、どれくらいやるか
何を、どうやって、どんな意識で、どれくらい、どのタイミングでやるか
一つ一つに意味がありますので、それを自分の中で咀嚼して納得した上で真似しましょう。
例えば「○○をこんな風にやってるよ」と言われても、何でそのようにやっているかって分からないじゃないですか。
当人にはその根拠が明確にあったとしても、真似する側はそこまでは理解が及びません。
でも、その根拠こそが大事なんです。
コピーはオリジナルに勝てないっていうけれど、それはコピーだとオリジナルの芯食った本質まで真似するのが難しいからです。
これは勉強でも同じような事が言えます。
オリジナルになり切って真似をしないとオリジナルと同じような成果を得ることは難しいです。
効果が半減したり改悪になってしまうことだってあり得ます。
これが中途半端に漠然と真似をするだけではダメという理由です。
課習う意図を理解して真似をするようにしましょう。
気軽に質問できる関係性であること
真似をする人は、気軽に質問できる人だと良いです。
上述しましたが、真似をする際は徹底的にやらなければ意味が有りません。
上手に真似をするためには、分からないことを都度聞く必要があります。
真似の仕方が分からないまま進めると中途半端になり、真似をする意味が無くなってしまいます。
分からないことがあったら即聞ける関係が望ましいです。
「この進め方であってるのかなー?」とか「思う様に真似できてないけど、どこが悪いんだろう」みたな現象は結構あります。
僕も勉強法を真似していましたが何度かありました。
気軽に聞ける感じじゃない、聞くタイミングを図らないといけないとかだと、分からない事を抱えたまま時間だけが過ぎていきます。
雑念がある状態で勉強を進めるのは効率低下も引き起こします。
相手の都合もあるので配慮は必要ですが、それでも遠慮なく聞ける人の真似をするのがおススメです。
話を聞いて満足しない
誰かの真似をしようと思って話を聞いて満足してしまう人っていうのは一定数います。
不良漫画読んだ後に自分が強くなっている気がするのと同じ感じでしょうか。
気持ちは分からなくはないんですけどね。
でも、話を聞いた段階というのはスタート地点にも立っていないです。
忠実に真似をし始めてようやくスタート地点です。
そしてゴールは志望校合格ですよね?
真似も出来ていない段階からすると、まだまだ果ての果てです。
言っている意味は分かってもらえると思うのですが、残念ながら話を聞いて満足する人が多いんですね。
理屈では分かるけど、、、、、ってやつでしょうが、こればっかりはどうしようもありません。
真似をするっていうのもいざってなるとしんどいものです。
聞いて満足せず重い腰を上げて真似を実行できるかどうか、それだけでも受験合否を揺るがす分岐点になる事でしょう。
さいごに
腹を括って突き進もう
最後になりますが、真似すると決めたら腹を括って突き進んでください。
勉強というのは今日やって明日成果が出るモノではないです。
時には、真似する人を間違えたのかななんて頭をよぎる事もあるかもしれません。
特に最初の結果が何かしら出るまでは不安で仕方ないと思います。
「ほんとに結果出るのかなぁ」と僕も真似したての頃は思っていました。
それでもやるしかありません。
不安だとしても、やらないと出るはずの結果も出なくなってしまいます。
突き進んだ結果として真似する人が違ったかなと感じたらその時に、軌道修正しましょう。
まずは、腹くくってやる。これだけです。